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My ゴルデン週間 その3

えー。「言うは易し行うは難し」なんていうことをよく申しますが、それはブログにおいても同じですね。

マメに更新するぞ!などと放言するのは容易なのですが、実際に更新を続けるのは莫大な労力を伴うわけであります。

更新頻度についての言及は極力避け、更新した時には「莫大な労力を注ぎ込んで偉い!超人!偉人!」などとみなさまに褒めていただけるような方向に持っていきたいと考えております。

 

まあ、そんな言い訳はさておき、ゴルデン週間に観たライヴについてのブログでございます。

今回は第3弾にして最終回、5月6日の話を書き連ねていきたいと思います。

「5月下旬にもなってそんな古い話は聞きたくない」という方がいらっしゃいましたら、速やかにこのページを閉じていただき、奥歯でアルミホイルを噛む、電子レンジで生卵をチンする、などの小粋なお遊びをしてくだされば幸いです。

 

5月6日(火)

Carcass@渋谷Club Quattro

 

2014年のゴルデン週間を締めくくるのは、「リヴァプールの残虐王」こと英国の至宝Carcass。

今回の日本ツアーは大変な人気で、東京2公演は早々にSold Outとなる大盛況。

この人気ぶりならクアトロではなく、もっと大きな会場でも十分に埋まったのではないかと余計な心配をしてしまうほど。

 

開場時間の30分ほど前に会場に着くと、早くもかなりの数のメタラーがひしめいておりました。

整理番号の関係で僕は会場前の道路で待機していたのだが、おどろおどろしいデザインの黒ティーシャーツに身を包んだ怪しげな集団が道路の両端を占拠するような状況になり、ゴルデン週間で賑わう渋谷バスケットボールストリートは異様な雰囲気に。

どれほど異様な雰囲気だったのかは、会場の先にある吉本興業の劇場に行きたかったと思しき中学生女子2人組が、会場前に佇むメタラーの集団を目にした途端に足が止まり、しばし呆然とした後にUターンをして去って行ってしまった、というエピソードをご紹介すれば察していただけるでしょうか。

 

そして、何よりも驚いたのがメタラー驚異の黒髪率。

見渡す限りの黒黒黒。老若男女を問わず黒黒黒。

日本随一の進学校でもここまでの黒髪率ではないでしょう。

黒髪の大和撫子に会いたくなったら迷わずメタルのライヴに足を運ぶべし。

※ 個人の感想です。

 

そんなことを考えつつ待っているといよいよ開場。

期待に胸膨らませてフロアに入ると、そこにはすでにかなりの人数が。

最初は一段高くなった辺りから高みの見物を…などと考えていたのですが、せっかくなので下に降りて臨場感を味わう事に。

去年のLoud Parkで彼らを観た時は、前方でクラウドサーフやサークルピットを思う存分楽しんだので、今回は後ろでステージ全体をじっくりと観る事に決めました。

 

前のお客さんのティーシャーツのバックプリントなどに満遍なく眼を通したり、Twitterに戯言を投稿したりしているうちに待望の開演時間に。

血の色のように禍々しい照明に照らされたステージ上に、リヴァプールの残虐王ことCarcassの面々が登場。

一気に前方に押し寄せるオーディエンス。

そして、それによって生じたスペースを最大限に利用するかのようなピットが早くもフロアにぽっかりと口を開けておりました。

このモッシュという文化、いつから日本でも普及したのか定かではありませんが、眼鏡の子が混じっていると思わず見守ってしまうのは僕だけでしょうか。

 

セトリやライヴの詳細は専門誌や熱心なファンの方に譲るとして、とにかく楽しいライヴだった事だけはこの場を借りてお伝えしておきたい。

デスメタルの大御所、リヴァプールの残虐王という異名からは想像もつかないくらいメンバーがナイスガイ。

その楽曲は壮絶なまでに無慈悲なのだが、ひとたび観客に向けて語りかけるとそこはもうピースフルな世界。

ベース/ヴォーカルのジェフ・ウォーカーのいい人ぶりには萌えという感情を禁じえないレベルですよ。

 

「とっても古い曲をやろう。そう…まだ君が生まれる前だろうな」などと前方のファンに向けて語りかける姿はとてもデスメタルバンドのフロントマンとは思えません。

とある曲の途中では、突然「ウシ!モーモー!」「カネ!」などと意味不明な単語を絶叫。

気でも触れたかと心配になりましたが、ウシ=Cow、カネ=Bellで「この後はカウベルパートだよ」という事を伝えたかっただけだったよう。

普通にカウベルでも通じるのに、わざわざ日本語を調べてくれたおかげで余計に伝わりにくくなってしまったという悲劇。

誰かアドバイスしてやれよ。

 

セットの後半、熱い夜を名残惜しむように言葉を紡ぐジェフ。

 

「ありがとう、トーキョー。俺たちを忘れないでくれ。

たとえ世界中の奴らが忘れちまったとしても、俺たちはここにいるよ。

Carcassだ。」

 

俺は英語があまり得意ではないのだけれど、こういう内容の事を言ったんだと勝手に信じてる。

まさかデスメタルのライヴでMCに感動する事があるとは夢にも思わなかったけれど、こういう経験をすると、自分にとって特別なバンドがひとつ増えたりするんだよね。

ライヴは一期一会。

これからも会場に足を運んで宝物みたいな経験を少しずつ集めていきたい。

 

次のライヴはImperial State Electric。

前回の来日公演が素晴らしすぎたので、あれを超えるライヴは想像できないのだけれど、本当に本当に楽しみにしております。

ニッケ!