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苦悩するスラッシュ

 ついに来ますね。

誰が。

スラッシュが。


ライヴコンサートではなくファンイベントという形式のようですが、先日リリースされた新作『World On Fire』のプロモーションの一環で来日するとの発表がありました。

しかしながら生のスラッシュを拝めるのは厳正な抽選によって選ばれた幸運なファン20名だけ。

これは狭き門すぎるでしょう。

当たる気がしません。


そしてスラッシュのファンイベントと聞いて思い出すのが、1stソロアルバムリリースに伴うプロモーション来日の際に開催された通称 つるの祭りの悪夢。

あれに参加された方の中には、未だにあの針の筵のような光景を夢に見てうなされるという気の毒な後遺症に苦しんでおられる方も多数いらっしゃると聞いております。

あのような悲劇を二度と繰り返してはいかんのです。


ストップつるの祭り。


今回はスラッシュのため、そして我々スラッシュファンのためにmixi日記からつるの祭りの回を転載したいと思います。

前置きが長いですが(これがわたくしのmixi日記の特徴でした)、そのうちつるのが出て来ますのでご安心ください。

ちなみにつるの祭りは2010年4月22日に開催されておるようです。

もう4年も前の話なのに未だに怒りがくすぶっているのは何故でしょうか。



【以下、mixi日記より加筆修正の上転載】



来たる4月25日。

いよいよ後輩の結婚式ということで色々と準備をしております。

とりあえずピン札を確実に手に入れる方法を募集中です。



教会で執り行われる結婚式ということで、讃美歌を歌うんだって。
しかも、新婦から「でっかい声で歌ってください」とのリクエスト付き。
讃美歌なんて歌ったことないですよ俺。
普段聴かないよね讃美歌なんて。


歌詞は当日もらえるので、とりあえずメロディだけでも把握しないといかん。
というわけでyoutubeで讃美歌をチェックすることに。
が、どういうわけか讃美歌とゴスペルを完全に勘違いしていた俺。
「天使にラヴソングを」のウーピー・ゴールドバーグ的な動画を検索しまくってました。


「オー!ハッピーデイズ オー!ハピィーデェーイズ」とえらくソウルフルに歌いあげる黒人シンガー。
こんなん結婚式で歌わないと思った。
あー。早めに気付いてよかった。
完全に気分はウーピーで参列するところでしたよ。


俺のバイブルである「冠婚葬祭マニュアル」。
冠婚葬祭がある時は熟読しております。
そこに書かれていた媒酌人についての記述に驚愕。
一般的に新郎新婦側から媒酌人への謝礼は、媒酌人が包んだ金額の1.5~2倍が相場なんだとか。


ということはですよ。
もしも100万円包んだとしたら、150~200万が戻ってくるということに。
これはおいしい。
ローリスク・ハイリターンですよ媒酌人というヤツは。
俺も媒酌人やりたい。

週末のスケジュールは可能な限り空けておきたい。


もしも俺が媒酌人を依頼されたら、ありったけの貯金をご祝儀で包もうと思った。
これを何回か繰り返せば、あっという間に金持ちですよ。
ヤミ金で借金してでも大金を包みたいと思った。


ていうかこんな考えのヤツに媒酌人は絶対に依頼したくないと思った。
なによりも媒酌人は夫婦で担当するらしいので俺には権利すらないと思った。
みなさん、媒酌人を引き受ける際は無欲でいきましょう。
お祝いとして全財産を包んでおきながら、謝礼を受け取る前に音信不通になるくらいの無欲で。


まあ、そんな金銭にまつわる薄汚い話はさておき。
これからが本題ですよ。
長すぎる前置きを読んでうんざりした人はエロサイトへ飛んでください。
家族にバレたら困る人は、観終わった後には履歴を消してください。


というわけで行ってきました。
我らがスラッシュのイベントへ。
「超プレミアイベント」と銘打つだけあって、150組300名に対して
2000通以上の応募があったんだとか。
ちなみにくり子さん(カラオケ屋の店員を恫喝するご婦人)は見事に落選しました。
可哀そうなので誘ってあげたら、わざわざ現代の秘境である山梨からやって来ました。
果てしないガンズ愛を感じた。


今回の超プレミアイベント。
会場は山手線随一のお洒落タウン恵比寿。
俺みたいなケミカルウォッシュ野郎にはLiquid Room以外ではまず行かない街ですよ。
だって建物が基本的に煉瓦造りなのだもの。
3匹のこぶたかっ!


開場時間の30分前に恵比寿駅改札に集合。
当選ハガキの地図によれば、会場までは徒歩2分だとか。
これは30分もあれば楽勝で着いちゃって時間が余っちゃってしょうがないですよ。
10分前に待ち合わせればよかったんじゃないかっつーくらいの。
こんだけ近いんだから適当に歩いたって着いちゃうっつーくらいの。


が、そこは稀代の方向音痴である我々。
極寒の恵比寿で見事に路頭に迷う。
恵比寿ガーデンプレイスというクソ分かりやすい目印があるにも関わらず楽勝で反対方向へ突き進み、わりと恵比寿らしからぬ寂しい道に出てみたり。
結局、会場に着いたのは開場時間ギリギリ。
あぶなかったー。

あやうかったー。
30分前の待ち合わせを提案したくり子さんの大ファインプレイ。
日頃の行ないが悪いせいで落選して可哀そうだから誘ってやった甲斐がありました。


会場は恵比寿MBL Cafeというスポーツバー。
英国風(たぶん)の庭園が付いてて若者が喜びそうなお洒落スポット。
しかし、降りしきる雨の中、その庭園で待たされている我々には恵比寿という街の小洒落っぷりに感心できるような余裕は皆無。
むしろ「なんで屋根がないんだろうなー。不思議だなー。こわいなー。やだなー。やだなー」と俺の中の稲川淳二がえらく嫌がってました。


いい感じに身体が冷え切ってきたところでようやく開場。
イベント会場となるのは2階フロア。
某テーマパークの某ホーンテッドマンションを彷彿とさせる円形の会場でした。
とりあえず前から4列目の椅子をキープする我々。
わりと右手の方だけど、まあステージは普通に見えそうな感じ。
この位置でスラッシュが拝めるならいいか。


座ってビールなんぞを飲んでいると(ワンドリンク制だったのです)、爆音で流れていたスラッシュのアルバムがフェイドアウトしていき、ステージ上には高級そうなスーツを着た恰幅の良い紳士が登場。
なんかね夜な夜な高そうなワインとか飲んじゃってるような感じ。
くり子さんが「ファンファン大佐に似てるね」って呟いたけど
一瞬誰のことかわかんなかったよ。
それが岡田真澄のことだと気付いたのは約5秒後。
久々に仮面ノリダ―のことを思い出した。
まあ岡田真澄を思い出した俺のリアクションが「死んだよね」という身も蓋もないものだったことは秘密にしておこうか。


レコード会社のお偉いさんだという岡田真澄
ひとしきりお礼やら注意事項やらをしゃべってステージから退散。
いかにも「業界人」て感じのお方でした。


岡田真澄氏と入れ替わりでステージに登場した金髪の男子。

見覚えあるなー。誰だっけなー。

と頭の中のタレント名鑑をめくってみると…



つるの剛士でした。



あんまりテレビを観ない俺ですが、さすがにこの人は知っている。
山田まりやと付き合っていたことで有名な人ですよね。
会場も「あ。この人知ってる」「あの山田まりやの」的なほどほどのリアクション。


つるの氏に続いてステージに登場したのは、日本が生んだ世界のメタルゴッド、「六本木ハードロックカフェ―」の名フレーズでお馴染みの音楽評論家 伊藤政則氏。
大先生が登場した瞬間、会場は割れんばかりの歓声に包まれました。
いやー。生で見ると怪しさ倍増。
「どこで売ってるんだよっ!」と言いたくなるような素敵な服をお召しでした。
しかも異様にテンションが高く、話が受けようがすべろうがお構いなし。
大声でしゃべりまくってました。


さあ、次はいよいよスラッシュかっ!
と思いきや、まずはその前に「なりきりスラッシュ大会」の開始。
その名の通り、スラッシュになりきった一般参加者がギターを弾きまくるだけの企画。
優勝者には豪華景品が贈呈されるんだとか。


「出る人いるのかなー」と思ってたけれど、実に50名以上の応募があったそうな。
その中から会場に来ているのは、厳しい審査を通過した4名の精鋭。
さっきから会場の右端の方で一心不乱にギターの練習をしまくっております。


審査員は伊藤政則先生、ギター雑誌の編集者2名に加え、なんと! スラッシュと一緒に来日している奥様のパーラさん。
パーラさんはいかにもロックスターと結婚しそうな豊満なお身体が眩しい美女。
物静かなスラッシュとは対照的にえらく元気な方でした。
ちなみに会場後方にはスラッシュの御子息がおふたり。
まだちっちゃくてすげー可愛かったなー。
やっぱり将来はもじゃもじゃになっちゃうんだろうか。
遺伝子の壁をぶち破って欲しいと願わずにはいられません。


熾烈なギターバトルが繰り広げられた「なりきりスラッシュ大会」。
見た目完全にスラッシュな人。
ギター歴2年の女の子(ジャングルのエンディングを1分ジャストで完奏!)
自称「世界一小さいスラッシュ」な人(スラッシュの手癖フレーズをかなりマスター)
大分からはるばるやって来たというスラッシュフリークな人。
上手い下手はあれど、スラッシュファンの前でスラッシュのフレーズを弾くなんて
相当な度胸がないと出来ることじゃない。
俺にはできん。技術的にも度胸的にも。


優勝したのは大分からやってきた平山さん。
スラッシュ風ヅラは奥さん手作りだとか。
理解のある奥さんで素晴らしい。
頭の後ろでSweet Child O' Mineのイントロを弾くという荒業まで披露。
さすがにスラッシュでもそれはやってないんじゃ…。


優勝賞品はギブソン社提供のエピフォン・レスポール(スラッシュモデル)。

Epiphone by Gibsonという訳ですな。
ギブソンのスラッシュモデルじゃないところがミソ。

そして、そのプレゼンターとしてギター片手にステージに登場したのが…



スラッシュ! 



なりきりじゃない本物のスラッシュ!
それまでのぬるま湯感が一変。

一気に熱を帯びる場内の空気。
あのもじゃもじゃも腕のタトゥーも紛れもなく本物。
おなか周りも分厚くて、他の出演者より一回り大きい感じだったなー。
なにはともあれ俺のヒーローの一人を目の前で見れて感激しきりですよ。


大分のスラッシュ(平山さん)にギターを手渡し、サインまで入れてくれる本物のスラッシュ。
微笑ましいくらいに感激しまくる大分のスラッシュ(平山さん)。
いいなー。これは一生の宝だ。
「子供にも渡しませんっ!」って叫んでたな、大分のスラッシュ。
棺桶の中に入れてくれってことか。
ていうか大分までギター2本背負って帰ったのかしら。
それも大変な話だな。


さあ、本番はここからですよ。
ついにスラッシュが、本物のスラッシュが登場したわけですから。
これはもう大変な盛り上がりを見せるに違いない。

生涯忘れ得ぬ素晴らしい思い出の一夜に。
これはもう参加できなかった人は一生後悔する伝説の一夜ですよ。


…と期待を煽っておいてアレなんですが、主役のスラッシュを差し置いてつるの氏がしゃべりまくり、挙げ句の果てにはギターまで弾いてしまうという「つるの祭り」としか言いようがないイベントでした。
百歩譲ってギター弾くのは許すとしても、蝉の物真似は完全に要らないだろ。


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(写真:スラッシュを差し置いてギターを弾くつるの)


スラッシュの表情を窺い知る事は出来ませんでしたが、例のもじゃもじゃの向こう側では般若になっていたのではないでしょうか。
わざわざLAから長時間かけて日本までやってきた挙げ句、初対面に近いような日本人にセミの物真似を披露されてるスラッシュの気持ち。
それを想像するだけで日本人代表として切腹してスラッシュに詫びたくなる。


結局、スラッシュのギター演奏は無し。
まあ、元々演奏の予定は無かったんだと思うけど。
バンドはおろかシンガーも連れて来てないんだからね。

途中で伊藤政則先生が仕切る質問コーナーがあったのが救いか。
とりあえず今回の収穫としては…


・来年日本ツアーをやる予定
・VRは新ヴォーカリストを探して活動再開する予定
・スラッシュの子供は可愛い


そんなところでしょうか。
とりあえず、つるの氏がレコード会社のイチオシだってことはわかった。
サマソニに出演したり、スラッシュと対談したり。
レコード会社的には「あの元ガンズのスラッシュと共演したつるの剛士!」っていう事実が欲しかったんだろうなあ。
芸能界って嫌だなあ。


スラッシュは客席に手を振って逃げるように退散。

最後は故・岡田真澄が再び登場し、関連グッズが当たる大抽選会。
スラッシュのサイン入りピックアップやらワウペダルやらが賞品なのだけど、もう本人は帰った後だし、観客の大半はつるの祭りで虚脱放心絶望しているので、大した盛り上がりもなく淡々と終了。


この抽選会もスラッシュがやってくれたら嬉しいなあ、と思ったのだけど、
よくよく考えたらあのガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュですよ。
かつて「世界一危険なバンド」の看板ギタリストだった人ですよ。
そんな抽選会なんてやるわけないじゃんか。
アクセルだったら絶対やらないだろ。
下手に愛想ふりまかない方がロックスターらしくて逆にいいかもしれん。


こんな素敵なイベントのために山梨からやってきたくり子さん。
やるせない。

やりきれない。

ふがいない。


が、一番の被害者は、くり子さんを恵比寿に行かせるためにわざわざ有給休暇を取って子供の面倒を見ていた彼女の旦那さんだな。
とりあえず彼にはサマソニでつるの氏のステージを観てもらいたいと思った。


ちなみに受付で「今日の資料が入っております」と手渡された封筒。
中にはつるの氏関連の資料。
どんだけイチオシなんだよっ!と思った。
これはスラッシュのイベントやぞっ!
カッチカチやぞっ!
悔しいですっ!
何故かザブングルの物真似をして悔しがりたいと思った。



【以上、mixi日記より加筆修正の上転載】



まあ、こんな訳なんですが、改めてふつふつと怒りが込み上げてきますね。

今回のイベントはみんなが満足するような構成になっていますように。

つるの、ダメ、ゼッタイ。