Guns Love Roses goes to Osaka

明けましておめでとうございます。

平成最後のお正月、いかがお過ごしでしょうか。

みなさん、月に行く社長から100万円もらえましたか。

僕はといえば、俳優の大鶴義丹さんの代表作『オレたちのオーレ』に想いを馳せる日々です。

みなさんの好きな大鶴義丹さんの出演作を教えてくださいね。

 

まあ、俳優の大鶴義丹さんの話はこれくらいにして…

先月、1泊2日で大阪に行ってまいりました。

そう。それが本日の本題であります。

大鶴義丹さんは登場しませんが、早速語っていきたいと思います。

(本当に大鶴義丹さんの話題は出てきません。)

 

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2018年12月12日、真冬の新大阪駅

僕が見ているこの光景は、30年前のあの日、彼らが見た景色とは大きく変わってしまったのだろうか。

“彼ら”とはGuns N' Roses。(以下、GN'R)

今を遡ること30年前の1988年12月5日、彼らは今や伝説となった初来日ツアーの2公演目として大阪の地を踏み、フェスティバルホールという会場で演奏している。

新幹線での移動中、集まったファン達から写真を撮られることを嫌ったアクセルが、頭からすっぽり紙袋をかぶったという逸話をご存知の方も多いだろう。まあ、まさかそのままの姿でホームに降り立ったわけではないと思うけれど…(絶対ないとは言い切れないのはアクセル・ローズという人の怖さですよネー)

 

…などとライヴレポっぽい文体で書き始めてみましたが、このテンションでは最後までたどり着けなさそうなので、普段の文体でいきましょうかね。

ええ。普段の文体でいくことに決めた、今。

 

30年も前にGN'Rが辿ったルートを追いかけるようにして僕が大阪へやって来た理由。

それは、GN'RのトリビュートバンドGuns Love Roses(以下、GLR)の大阪公演を観るため。

結成から10年以上のキャリアを持つGLRだが、大阪で演奏するのはバンド史上初。(僕が知る限り、地方公演は福島で1度演奏したことがあるだけ)

関西のGN'Rファンからの長年に渡るラブコールが実った結果となり、大阪公演が決定したと聞いた時は、バンドと関西のファンの両方に心の底から万歳七万唱を送りました。

おそらくバンドの歴史の中でも重要な日として位置付けられることになるであろう初の大阪公演。

ライヴも観たいし、GLRに熱狂する関西のGN'Rファンの姿も見たい。

平日2連休という若干のハードルの高さを感じつつも、素知らぬ顔で有休を申請し、新幹線とホテルの予約も完了。

2017年1月の本家GN'R来日公演以来の大阪旅行と相成りました。

 

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(写真:「大阪にきたよー」と言いたいがために撮影された一枚) 

 

極度の方向音痴で知られる僕ですが、心斎橋のホテルになんとかたどり着いてチェックイン完了。

そのまま梅田駅近くにある商業施設グランフロントへ移動します。

行き先は同施設7階に店を構える"オモニ"という飲食店。

そう。2017年の来日時、アクセルが訪れたお店としてファンの間で有名になったお好み焼き店です。

詳しくは日本が誇る有名GN'Rグッズコレクター ロッピンさん(口癖は「ボウリング、何ピン倒してもロッピンです。よろしくゥ!」)のこちらのブログをお読みください。

 

ブログ03. '17 アクセル・ローズの食したお好み焼きと男気と - ライブグッズ | MUUSEO

 

オモニに足を踏み入れると、すでに友人のじょのさん(熱狂的なダフ・マッケイガンファンで「ダフー!ダフー!」という絶叫で知られる偉人にして新妻)が到着していました。彼女も関東からGLRを観に来た遠征組であります。

そして、我々が案内された一角のとある座席を指さして「そこにアクセルが座ったんだって」などと言うではありませんか。

なんたる幸運でしょうか。これはもうロックの神様のお導きとしか思えないでしょう。

恐れ多くも僕も座席に腰を下ろさせてもらったところ、アクセルの残留思念というのでしょうか、そのような物が座席を通じて経肛門的に我が身体に入って来たような感覚があり、気が付いたら「ユノウェユアー?」などと口走っている自分がいました。

このようなスピリチュアルな体験が出来ただけでも大阪に来た甲斐があったというもの。

みなさまも大阪へ行かれた際には是非お立ち寄りください。

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(写真:アクセル・ローズも気に入った名店オモニ前にて撮影)

 

その後、他のGN'Rファンの方々とも合流し、アクセルも食べたと伝えられるお好み焼き等を堪能。

アクセルはステーキも注文したそうですが、メニューを見るとなかなかのお値段だったので今回は見送りとしました。

お腹もほどよく膨れ、会場へ向かわなければならない時間となったので、地元大阪の方の案内で本日の会場となるumeda TRADへ。

案内していただかなかったら迷子になっていたのは必至のルートで、途中から道を覚えることを完全に放棄した方向音痴の僕です。(途中で六本木交差点にそっくりな交差点を見つけ、「なにかあったらここを基準にして考えよう!」などと思いましたが、そこを基準にしたところで周辺の地理を何ひとつとして把握していないので、"大阪には六本木交差点にそっくりな交差点がある"というトリビアを得るだけに留めました。)

 

GLR大阪公演の舞台となるのはumeda TRADというライヴハウス

僕が行った事のあるライヴハウスとはだいぶ趣の異なる白い外観がお洒落な会場です。

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(写真:きっとオーナーさんのラッキーカラーは白なのであろうと推測される外観のumeda TRAD)

 

チケットに記載された開場時刻よりも1時間ほど早いですが、じょのさん(文章講座の講師を務める偉人)の先導で会場内へ。

開場時刻に先駆けて入場しているのには理由がございまして、これからそれについて簡単にご説明しましょう。

2017年の夏、GN'Rファン有志によるファンアートイベントGunners Circusが開催されたのはご存知でしょうか。

2018年の10月にも第2回が開催されたのですが、その大阪版と銘打ち、今回のGLR大阪公演にGunners Circusが出展する運びとなったのです。

じょのさん(ダフ・マッケイガンに結婚を祝われる偉人)はGunners Circus運営側の代表として大阪へ行くことに。

そんなじょのさん(スラッシュメタラーの旦那様を持つ偉人)から「大阪来るならガンサー(Gunners Circusの略称)手伝ってよ」と要請を受けたのが他ならぬ僕というわけです。

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(写真:Gunners Circus物販コーナー。終演後はGLRパンフレットがよく売れていた)

 

受付で身分を告げたところ、ゲストパスを発行していただくという人生初の出来事に遭遇し大感激。

ライヴハウスなどでよく見かけるステッカー型のアレです。

もちろんチケットは普通に買っていたのですが、本家GN'Rの初来日を招聘したウドー音楽事務所のパスに身が引き締まる思いでした。(ええ。雰囲気に流されやすい人です。)

ライヴが終わった後、再び台紙に貼り直して大切に保管しております。

 

全体の構造はわかりませんが、お客さんの目が触れる範囲について言えば、umeda TRADは長方形のライヴハウスだと表現して差し支えないでしょう。

前方2/3はステージと鑑賞エリア、1段高くなった後方1/3にはバーカウンター、物販コーナー、PA卓 (これは更に高い位置にあった)などが配置されています。

会場の最後方にGunners Circusコーナーを設けていただき、じょのさん(映画スター・ウォーズの大ファンで、ライトセーバーを多数所有する偉人)がテキパキと物販コーナーの設営をスタート。

会場の入り口を入ってすぐの壁際にはGN'R関連レアグッズ展示担当のロッピンさん(名前の由来は、ボウリングで10フレーム連続6ピン合計スコア60という奇跡を起こした事から)がすでに膨大な数のグッズの展示を完了していました。

Gunners Circusでの展示やロッピンさんのホームページでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、「これ、本当に個人で集めたんですか?」と心配になるほど凄いコレクション。

こういうナチュラルに狂って 熱心なファンの方と触れ合える機会があるのは嬉しいものです。

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(写真:レアグッズコーナーに展示されていたGN'R特製ビール)

 

開場準備が着々と進む中、本日の主役であるGLRのみなさまともご対面。

初の大阪公演、緊張していないわけは無いと思いますが、みなさん普段とあまり変わらない様子でひと安心。

メンバー全員、同じ新幹線で大阪入りしたとのことですが、ヴォーカルのNaxlさんだけは席が別だったそうで、その理由は「その方がアクセルっぽいから」というもの。

ここまでやるトリビュートバンドが他にあるでしょうか。

そのエピソードに大笑いしながらも、Naxlさんに対して一層の敬意を抱く自分がいました。

トリビュート精神が高じてマインドが完全にアクセルになってしまい、「今日はヘリコプターで会場入りする」や「楽屋には立方体のスイカを置いて欲しい」などと言い出さないか心配でもありますが、そういうのも逆にアリかもしれないナーと考える無責任な自分もいました。

 

そして迎えた開場時刻。

会場内でこの瞬間を迎えるのは生まれて初めての経験ですよ。

平日の公演ということもあり、開場と同時に多数のお客さんが雪崩れ込んできて押すな押すなの阿鼻叫喚ケイオス地獄という事態にはなりませんでしたが、それでも客足は途切れることなく続き、19時を迎える頃にはいい感じに席が埋まってきている状態に。

大阪初登場のトリビュートバンドが師走の平日の夜にこれだけ集客できるというのは凄いことですよ。嬉しい驚き。

思わずロッピンさんに「大阪にもこんなにガンズファンいるんですね」などと失礼なことを申し上げてしまいました。

今回のライヴがきっかけで関西のガンズファン同士が繋がって、それが次のイベント開催への布石になればいいナーと願っております。

 

時刻が19時を回った頃、ステージ上のスクリーンに本家GN'Rのロゴが映し出され、帽子をかぶった男性が舞台袖から登場。

マイクを手に話し出したこのよく通る落ち着いた声の持ち主は、関西のラジオ局FM COCOLOでパーソナリティを務める加美幸伸氏。

本日の司会進行役であります。

会場内に“Welcome To The Jungle”が鳴り響く中、加美氏の紹介で登場したのは音楽ライターの増田勇一氏。

GLRの登場に先立って、デビュー当時からGN'Rを追い続けて来た増田勇一氏と自らも熱心なロックファンであるという加美氏のトークショーの開始です。

 

細かい内容については差し控えますが、ガンズの登場からNot In This Lifetime Tourまで多岐に渡る内容のトークショーで、ガンズファンであれば非常に充実した30分間となったのではないでしょうか。

僕自身も会場後方から楽しませていただきましたが、「あ。ここは大阪なんだよね」と思ったのは、加美氏が2009年のGN'R来日公演を<あの悪夢>と表現したシーンでした。

何のことを指しているのか一瞬わからなかったのですが、大阪のファンにとって2009年来日公演と言えば、演奏開始が21時過ぎ&演奏終了が0時越えという2009年12月16日京セラドーム公演以外にはありえないようです。

僕自身も終電が行った後の極寒の大阪の街に放り出されたひとりであり、あのライヴについては一生忘れないと思うのですが、GN'R史上最長のライヴ(当時)となった2009年12月19日東京ドーム公演ではなく、大阪公演の方がメインで語られる場は関東ガナーとっては非常に新鮮に感じられました。

SNSの発達によって各地(英語が堪能なら全世界)のファンと交流できる時代になりましたが、やはり現地に行かないと感じることのできない空気感があるんだナーと思った次第であります。

遠征万歳。

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(写真:増田勇一氏、加美幸伸氏によるトークショーの様子)

 

短いながらも濃密なトークショーが終了し、いよいよ本日のメインイベントGLRの演奏を残すのみ。

トークショーの間に入場したお客さんも多数いらっしゃったようで、鑑賞エリアの空席はかなり少なくなっている状況。

ステージ前のスペースではこの日を待ち侘びたであろう熱心な関西ガナー達がバンドの登場を待ち構えており、その熱気に気圧されたせいか、GLRのライヴを観慣れているはずの僕も緊張で手に汗握っておりました。

当初の演奏開始時刻より幾分遅れて場内暗転すると、場内からは期待と興奮をはらんだなんとも表現しがたい歓声が上がります。

本家GN'Rも使用している"Looney Tunes Intro"がスクリーンに映し出され、それに続いてメンバー達がステージ上に登場。

今回のライヴは本家GN'Rの初来日30周年記念ということで、初来日の大阪フェスティバルホール公演の完全再現が大きな目玉になっていました。

しかし、ライヴ前のトークショーで増田勇一氏も言及していましたが、来日公演の1曲目は少しレイドバックした感じで始まるため、完全再現パートの前に他の曲を付け加えることになるとのこと。

恐らく勢いのある曲でスタートするのだろうと考え、頭の中には幾つか候補となる曲が挙がりました。

速くてパンチ力のある曲をぶちかましてくるはずです。

そんな中、ドラムのMadlerさんの力強い連打からスタートしたのは…

 

 

Reckless Life!!!!!!!

 

 

思えば本家GN'Rが初めてリリースしたEP『Live ?!*@ Like a Suicide』のトップに収録されているがこの“Reckless Life”。

初期GN'Rの再現をするにあたって、これほどふさわしい楽曲も他にないでしょう。

バンドが一丸となって疾走していくスピード感満点の暴走チューン。

この演奏が驚くほど荒々しく、正確さ重視の演奏で無難に終わらせようというつもりがまったく無いことが伝わってきて、なんだか嬉しくなってしまったほどです。

演奏が下手に聴こえる類いの荒さではなく、ライヴバンドとしての魅力が前面に押し出されるような実にスリリングな演奏。

これはもう長年この5人で演奏し続けて来た賜物でしょう。

AFD5と呼ばれるラインナップを擁する時代のGN'Rがそうだったように、GLRもこの5人でしか再現できないグルーヴを獲得しているのではないかと感じました。

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(写真:おそらく1曲目を撮影したもの。クラブ時代のGN'R感満載)

 

嵐のような“Reckless Life”が終わり、いよいよ初来日完全再現パートへ。

ライヴの始まりを告げるバンドクルーによる呼び込み文句は、ステージ上のNaxlさんが客席に背を向けたままマイクでガナるという実にDIY的な手法で再現。

ここからの先のセットリストは完全に予測可能なのだけれど、GN'Rの初来日公演を観ていない僕にとっては、当時にタイムスリップしたような感覚を味わえるはずなのであります。

ゆらゆらと左右に揺らめくようなグルーヴでスタートしてのは“You're Crazy”。

演奏のスピード感は『GNR Lies』に入っているものに近いが、アコースティックバージョンというわけではない、スローでグルーヴィーなエレクトリックバージョンだ。

後追いのファンとしては、初来日時はこのバージョンの“You're Crazy”で肩透かし的に始まったということを知識として知っているし、その音源には20年以上慣れ親しんでいるのだけれど、やはり生で体験すると「これをオープニングに持ってくるのは凄いな」と思うし、当時ライヴを観たファンは相当に驚いたのではないかと推測する次第。

 

じっとり熱く粘っこい感触を残して“You're Crazy”が着地すると、名盤『Appetite For Destruciton』から立て続けに2曲演奏され、ここから場内の熱気も一気に上昇。

まずはライヴのオープニングにはこちらの方がふさわしいであろう“It's So Easy”が口火を切り、かの有名な「Fuck off!!!!」パートでは無数の中指が宙に突き上げられる刺激的な光景が。

続く“Mr.Brownstone”では、GaslashさんとIzzilyさんのギターが怪しく絡み合い、ヘロインに溺れる男のゆるやかに破滅していく日常をNaxlさんが艶やかに歌い上げた。

Naxlさんの動きはまさに88年当時のアクセルのそれであり、桑田佳祐よろしく<胸騒ぎの腰付き>とでも表現したくなるような艶やかな動きに目を奪われた女性ファンも多かったのではないだろうか。

 

「GNR Liesからの曲だよ」というNaxlさんの紹介でスタートしたのは軽快な“Move To The City”。

この曲の出来栄えが本当に素晴らしく、ライヴが終わった後に興奮冷めやらず「今日は“Move To The City”が優勝!」とTwitterに投稿したほどでした。

Madlerさんのリズムが曲に完璧にマッチしていて、初期GN'R最大の魅力のひとつでもあったスティーヴン・アドラーの軽薄なリズムが見事に再現されており、思わず「これだよ!これ!」と叫んで床をバシバシと叩きたくなるような最高の演奏。

ご本人曰く「あまり得意なリズムじゃないんだよねー」などとご謙遜されていたが、あんなに素晴らしいドラミングなのだからMadlerさんには“Move To The City”職人として末永く“Move To The City”していただきたいナーと強く思った次第であります。

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(写真:The Cultのティーシャーツで熱唱するNaxlさん(左)と黒レスポールを弾くIzzilyさん(右))

 

Izzilyさんの奏でるロッド・スチュワードの“I Was Only Joking”が“Patience”のイントロに繋がり、場内はメロウな雰囲気に。

単に当日のセットリストを順番に演奏するだけでなく、本家GN'Rがやっていた細かいカバー曲も含めて再現してくれるのがGLRの魅力のひとつ。

ライヴを観て「あっ!このアレンジってあのライヴの!」と身悶えすることもしばしば。

もちろんそんなことを知らなくても十分に楽しめるのですが、さらに深く掘っていくと「GLRがやってたのはコレかー!」という発見があるはずです。

 

「Just a little patiece yeah yeah」という穏やかなコーラスが心地よい“Patience”が終わると、Naxlさんがメンバーを紹介。

本家アクセルは、イジー・ストラドリンを紹介する際、「Black Les Paul, Izzy Stradlin!!」というフレーズをよく使っていたのですが、あいにく黒のレスポールを所有していなかったIzzilyさん。

 

大阪公演のためにお買い上げになったそうです。

なにを?

黒のレスポールを。

 

Naxlさんに「Black Les Paul」と発声させるためだけにギターを買ってしまうIzzilyさんの金銭感覚 心意気に敬礼です。

最後に紹介されたのはGaslashさん。

紹介された途端、素に戻ってしまい、客席に会釈してしまう姿が素敵でした。

隠しきれない人の良さ。

微笑ましい会釈からGaslashさんのギターソロタイムへ。

ブルージーなアドリブフレーズ(これは完全にGaslashさんのオリジナルフレーズとのこと)からパワーコードのリフに移行するという本家スラッシュがやっていたものと同じ展開に胸が熱くなります。

余談ですが、初来日の武道館でスラッシュが披露したパワーコードのリフが“Chinese Democracy”のそれに酷似していると話題になったのも記憶に新しいところ。

リズミカルなリフが崩れ落ちるようにして始まったディレイの効いたギターフレーズが告げるのは、本家GN'Rがブレイクするきっかけとなった名曲“Welcome to The Jungle”。

“Patience”で和んだオーディエンスの脳天を一撃するような攻撃的な楽曲が投下され、場内の空気は再び『Appetite For Destruction』モードへ。

Naxlさんの「(英語で)俺たち新幹線に乗ってきたんだよ。シンカンセン!」というMCからの“Nightrain”で燃え上がった場内のヴォルテージにダメ押しの燃料投下。

僕は大阪のガンズファンの盛り上がりも含めてライヴを体験したいと思い、会場後方から観ていたのですが、フロアのあちらこちらで突き上げられる無数の拳が大阪のファンがGLRを受け入れたことを示していたと感じました。

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(写真:GLRの幼馴染コンビ、Naxlさん(左)とGaslashさん(右))

 

シングルにはなっていないがファンの間で高い人気を誇る“Used To Love Her”でリラックスした後は、テンガロンハットをかぶって登場したNaxlさんとの合唱タイム。

そう。ボブ・ディランのカバー曲“Knockin' On Heaven's Door”であります。

アリス・クーパーの“Only Women Bleed”もしっかり付け加えられているのは流石。

サビではNaxlさんが「I sing one, then you sing one」と呼びかけ、そのリクエストにしっかりと応えてみせる大阪のファンの合唱に感動いたしました。

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(写真:衣装チェンジしまくりのNaxlさん(左)と微笑みのドラマーMadlerさん(右))
 

 

完全に大阪のファンの心を掴んだGLR、ここからはもう無双モード。

全米を制した大ヒット曲“Sweet Child O' Mine”の盛り上がりは格別でした。

後半のギターソロパートでは腕をぐるーんと1回転させながらバッキングを弾くIzzilyさんの姿に「スイチャのPVやー!」と心の中で叫んだ人も多かったことでしょう。

ベースのDuffyさん側にいた人は、大きな見せ場であるイントロでのメロディ弾きを堪能できたはず。

ちなみにDuffyさんが何度も客席に投げていた白いピックは、今回の大阪公演のためだけに作った完全限定エディション。

1公演のためだけにピックをオーダーするあたりにも今回のライヴに懸ける意気込みが伝わってくるというもの。

自分がGLR大阪公演のために新調した物が何かあったかナーと考えてみましたが、特に何もなかったことだけこの場を借りてご報告申し上げます。

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(写真:ステージ下手でバンドのアンサンブルを支えるDuffyさん(左)とIzzilyさん(右))

 

大きな包容力を感じさせるコードストロークが鳴り響き、1988年12月5日へのタイムトラベルが終わりに近付いていることを我々に告げます。

本家GN'Rがライヴの最後に演奏することで知られる名曲“Paradise City”、そのイントロのドラムパターンに合わせて多くのオーディエンスが頭上で両手を打ち鳴らす光景は、否が応でも宴の終焉に向けて気持ちを昂らせてくれるものです。

そして、Naxlさんが吹くホイッスルを合図に客席から次々と投げ込まれるのは女性物の下着。

もうすっかりGLRのライヴのお約束として定着したこの演出、女性物の下着を堂々と触りたい男性 80年代のヘアメタルバンド全盛期を追体験しているようで楽しいので、GLRのライヴを観る際には遠慮せずに参加することをおススメいたします。(ライヴ前にバンド関係者の方が配布してくれます。)

 

テンポが一気に速くなる後半のパートではヘドバンの嵐。

まだまだライヴが続くことは頭では理解しているのですが、やはり“Paradise City”を聴いてしまうと「これで最後。体力を残しても仕方ない」という心理状態になってしまうのはGN'Rファンの性でしょうか。

ライヴの完全再現という制約の多いチャレンジを見事にやり遂げたGLRは、観客に「第二部もあるからね」と告げて一旦バックステージへ。

実際には観ることの叶わなかったGN'R初来日公演を追体験できただけでもご満悦ですよ。

大阪まで来てよかったー!

 

しばしの休憩を挟み、第二部がスタート。 

ここからは『Use Your Illusion』からの楽曲も解禁となります。

休憩で緩んだ空気を切り裂くようなロック曲をぶつけてくるかと思いきや…

いつの間にかステージ上には生ピアノが。

そして、その前に腰を下ろすのは王子様ファッションのNaxlさん。

ということは…

 

 

“November Rain”!!!!

 

 

まさか大阪でこの曲が聴けるとは予想だにしておりませんでした。

しかも電子ピアノではなく生ピアノ。

以前、ベースのDuffyさんから「生ピアノを使うとサウンドの調整に苦労する」と聞いたことがあったので、初めての会場ということもあり今回は“November Rain”は回避するのではないかと思っておりましたが、ここは敢えて危険な道を選択するという攻めの姿勢。

大阪のファンのためにベスト選曲を見せたいというバンド側の心意気が伝わってきます。

 

結論から言えば、“November Rain”を演奏したのは大正解。

ステージ上の音響までは知る由がありませんが、フロア後方で聴いている限りでは良好なサウンドで楽しむことができました。

“November Rain”をレパートリーに加えるという使命に燃えて未経験からピアノを練習したNaxlさん、ストリングスパートをギターに置き換えて再現するGaslashさん、IzzilyさんとDuffyさんのコーラス、完全にピアノの陰に埋もれながらもマット・ソーラムのフィルを堅実に叩き出すMadlerさん。

GLRが演奏する“November Rain”は、メンバー5人が一丸となって巨大な壁に挑んでいる光景が連想されて、バンドで演奏することの素晴らしさを教えてくれるような気がしています。

まあ、簡単に言えば好きってことです。

 

大曲“November Rain”を見事に完奏したところで、ヴォーカルのNaxlさんが一旦退場。

ここからはGLRワンマン名物DuffyさんMCコーナー。

お約束の「はいっ。そういったわけでございまして」で客席がドッと湧きます。

お笑いの本場大阪でもDuffyさんのMCは絶好調。

大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』から着想を得た「エーロ!」のコール&レスポンスは非常にウケており、「これだけウケるってことは、ここにいるほとんどの人が映画を観たんだろうナー」とその大ヒットぶりを肌で感じた次第です。

ひとしきり場内を笑わせたところでIzzilyさんがコードをかき鳴らし始め、それに合わせてDuffyさんが歌い始めたのは故ジョニー・サンダースの名曲“You Can't Put Your Arms Around A Memory”。

この日の“You Can't Put Your Arms Around A Memory”の出来が素晴らしく、“You Can't Put Your Arms Around A Memory”大好きマンの僕としては思わずガッツポーズものでございました。

最初のヴァースを歌ったところでバンドが入って来て、そのまま次の曲に繋がっていくのは本家GN'RがNot In This Lifetimeツアーでやっているアレンジを踏襲したもの。

メドレー形式で繋がるのはMisfitsの“Attitude”かThe Damnedの“New Rose”のパンクチューン二者択一なのですが、この日のチョイスは高速ショートチューン“Attitude”。

最後は大阪らしく「オオキニ!」でフィニッシュし、Duffyさんソロコーナーは笑いと興奮に包まれて終了。

かっこいいだけじゃないのがGLRのライヴのいいところだナーと大阪の地で再認識させてもらいました。

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(写真:MC絶好調マンことDuffyさん)

 

バックステージでお色直ししたNaxlさんは、ボクサーが入場時に着ているような赤いロングガウンを着用してステージに登場。

指の形でバンド名を表現しながら「Guns!Love!Roses!」と連呼してオーディエンスを煽ります。

Guns Love Rosesコールをオーディエンスが引き継ぐと、Gaslashさんが朴訥としたギターメロディを紡ぎ、 さらにDuffyさんの雄叫びで曲が走り始めると客席からは大きな歓声が。

本家GN'Rがライヴでは一度も演奏したことのない“Get In The Ring” は、GLRの数あるレパートリーの中でも特にインパクトの強い一曲だと言えるでしょう。

曲の後半で「Get in the ring! Get in the ring!」と連呼しながら拳を突き上げるのは実に痛快。

いわゆるGN'Rの鉄板曲というわけではないため、持ち時間の短い対バン形式のライヴでは演奏されることが少ないですが、ワンマンでは比較的セットリストに入ることが多いので、Naxlさんと一緒に「てめえのケツを蹴り上げてやるよ!」などと叫んでストレスを解消したいみなさまにはワンマンライヴが狙い目となっております。

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(写真1枚目:Guns)

(写真2枚目:Love)

(写真3枚目:Roses)

 

次なる曲では特別な趣向が。

MegadethのトリビュートバンドMEGAnanDETHからデイヴ・ムステイン役のNave Mustaine氏がスペシャルゲストとして登場。

Naxlさんの曲紹介で“You Could Be Mine”がスタートしますが、どうも様子がおかしい。

どうやらNave Mustaine氏のギターの音が出ない様子。

演奏を一旦ストップさせて不具合の原因を探しますが、ここまで良い雰囲気で来ていたライヴの流れにも影響あるかな…と心配したのもつかの間、GLRにはこの男がいました。

「えー。今回はもしもシリーズとしてですね、知ってるでしょ、ドリフ? “もしもこんな居酒屋があったら”みたいなやつね。“もしもMegadethのデイヴがGN'Rに飛び入りしたら”っていうのをやってみようと思いましてね」と昭和丸出しのMCで場を繋ぎ始めたのはDuffyさん。

平成最後の冬だというのに昭和ノリのMCを貫き通す偉人です。

 

umeda TRADが昭和の空気に染まる中、「戻った!」の声が聞こえて一同ひと安心。

気を取り直して“You Could Be Mine”が再スタート。

痩身長駆に豊かな長髪、変形ギターを携えたNave氏のシルエットが実にステージ映えします。

Nave氏の弾くギターソロはブルーズ臭を感じさせるスラッシュのフレーズとは違い、冷たさと狂気を纏ったような「インテレクチュアル・ギターソロ」とでも評したくなるフレーズ満載で、そのなりきりぶりにスタンディングオベーションです。

今度は逆に“もしもGN'RのアクセルがMegadethに飛び入りしたら”も観てみたいナーと思ったのは僕だけではないでしょう。

 

第二部の最後を締めくくったのは超ハイスピード曲“Perfect Crime”。

最後にやるような曲じゃないよ、コレ!と心の中で絶叫しました。

GN'Rの歴史のごく初期から存在していた曲ですが、アルバム『Use Your Illusion』に収録された時はすでにスティーヴン・アドラーはバンドを解雇されており、我々が聴けるのはマット・ソーラムが叩いているバージョン。

AFD5ラインナップによる同曲の演奏は、YouTubeなどでライヴ音源の一部が聴けるのみで、の全貌については未だ不明となっています。

先ほどの<もしもシリーズ>ではありませんが、“もしもアドラーが『Use Your Illusion』収録曲を叩いたら”(まあ、実際にはアドラーがスタジオ/ライヴで演奏した曲もあるのだけれど)という楽しみがあるのもトリビュートバンドの良いところ。

GLRのメンバーに確認したことはないのですが、おそらく“Perfect Crime”はレパートリーの中でも得意な部類に入っているのではないかと推測しております。

そう思ってしまうほど毎回素晴らしい出来で、今回の大阪公演も例外ではありません。

ここが先途とばかりに猛ヘドバンいたしました。

 

大きな拍手の中、ステージを去るGLRの面々。

二部構成によるワンマンライヴを見事にやり遂げてくれました。

大阪のGN'Rファンに多大なインパクトを残したようで、即座に沸き起こったアンコールを求める拍手がその事実を物語っています。

とは言っても、初来日完全再現を含む長丁場のライヴを終えたGLR。

さすがにアンコールはないでしょう。

この続きは次回の大阪公演で…

 

 

と思ったら、普通に出てきた!

 

 

アンコールあるんですか!?

なんたるサービス精神。

それなら例のあの曲聴きたいな…

 

 

と思ったら、願いが通じた!

 

 

冒頭で「Listen up, you guys?」と言ったかどうかは恥ずかしながら失念してしまったのですが、Madlerさんのカウントに続いて入ってきたギターリフは…

 

 

“Shadow Of Your Love”キターーーー!!!!!!!!

 

 

 

しかもアレですよ、『Appetite For Destruction』リマスター盤の発売に伴ってスタジオから発掘されたと言われる1986年のマイク・クリンクがプロデュースしたバージョンの再現ですよ。

GLRによる同曲の初演は、じょのさん(The Rolling Stonesチャーリー・ワッツからお手紙をもらったことのある偉人)の結婚パーティーでのことだったと認識しておりますが、その時から完成度が物凄かった。

イントロが始まった瞬間、「音源と同じやん!」と心の中で絶叫したのを今でも鮮明に記憶しております。

トークショーに出演された加美幸伸氏がパーソナリティーを務めるラジオ番組「Vintage Parade」で放送されたのをお聴きになった方はおわかりになると思いますが、最初の一音から最後の一音までとにかく熾烈。殺傷力抜群の一曲です。

オリジナル音源について言えば、本当にすべてが1986年の音源なのかという点には疑問が残りますが、デビューアルバム以前の海のものとも山のものとも知れないギラギラしたGN'Rの危うい魅力を秘めた名演。

 

GLRバージョンの“Shadow Of Your Love”についてもう少し語らせてください。

バンドの演奏はもちろんですが、若かりし頃のアクセルを想起させるNaxlさんのダーティーな声が白眉。

昨年のクリスマス時期、アクセルの10年ぶりの新曲“Rock The Rock”が公開されて全世界が騒然となったのは記憶に新しいところ。(発表の場がアニメ番組になるとは誰が予想できたでしょうか)

みなさまもすでにお聴きになったかと存じますが、誰がどう聴いてもAC/DC節満載の一曲で、初めて聴いた時はアクセルが歌ったAC/DCの新曲なのかと思ったほどです。

まあ、実際には番組お抱えのソングライターが作曲した物であったと判明し、今回のアニメのエピソードで使用するためだけにレコーディングされた曲なのではないかという見方が優勢のようですね。

「アニメの曲と“Shadow Of Your Love”がどう関係あるんじゃボケ」とそろそろお叱りを受けそうですが、Naxlさんのこのダーティーな歌い方で"Rock The Rock"をカバーしたらさぞかし盛り上がるだろうナーということが言いたかったのです。

もちろん“Rock The Rock”がGN'Rの楽曲ではないことは百も承知。

いつの日か聴けたら嬉しい一曲として胸の奥にしまっておきます。

 

黒のファージャケットを着用してアンコールのステージに登場したNaxlさん。

あの悪名高きセントルイス大暴動(1991年7月2日)のステージでアクセルが着ていた衣装と同じです。

セントルイストリビュートということであれば、やるべき曲はひとつしかありません。

そう。曲中にアクセルが客席に特攻ダイヴを敢行して大暴れ。大暴動勃発の契機となった“Rocket Queen”です。

アクセルがダンスチューンと評したこともある同曲のグルーヴに抗う術もなく、我々はひたすらに踊り狂うしかありません。

本来であれば初来日完全再現パートで演奏されてしかるべき曲なのではないかと思い、本家GN'Rのセットリストを再確認してみましたが、 大阪公演のみ“Rocket Queen”は演奏されておらず、当時SNSがあったら「なんでやねん!」でTLが埋め尽くされていたのではないかナーなどと思った次第。

 

当然のことながら、Naxlさんが怒り狂って客席に飛び込むというセントルイス大暴動完全再現シーンは起こらず、この夜の総仕上げとでも言うかの如く全身全霊で音を紡ぎ出すGLRの面々。

全ての傷付いた人々を優しく包み込むような歌詞を持つラストの展開部では、リズムに合わせて多くの腕が突き上げられ、umeda TRADに集結した多くのGunnersは絶頂に達することに。 

大きな歓声と拍手に包まれて、満面の笑みでステージを後にするGLRの姿に胸が熱くなりました。

上気した顔のお客さん達が口々に「かっこよかった!」と言っているのを聞き、「そうでしょう!GLR最高でしょう!どうです、そこで一杯飲みませんか?」と肩を組みたい衝動に駆られましたが、あいにくマインドが人見知りなのでお客さんの感想を盗み聞きすることしかできなかったのが僕です。

余談ですが、お客さんの感想の中で一番心に残ったのが

 

 

GLR半端無いって!アクセル、めっちゃ着替えるもん!そんなん出来ひんやん普通!

 

 

というお兄さんの叫び。(一部脚色しております。)

わかる。わかるよ、その気持ち。

Naxlさん、東京でのライヴと遜色ないほど衣装持って来てました。

マイクスタンドも自前ですし、楽器を弾かないメンバーとは思えないくらいの大荷物だったのでは…

 

活動基盤の無い初めての土地でいきなりのワンマン公演。

バンド側に不安が無かったと言ったら嘘になるでしょう。

初めての顔見せ公演ということで、いかにも“これぞGN'Rでございます”という鉄板のセットリストで固めるという手もあったはずです。

しかし、蓋を開けてみれば、初めから安全策など存在しなかったかのように攻めの姿勢を貫いたライヴ。

GLRというトリビュートバンドの強みがズドーン!と前面に出たライヴだったと思います。

メンバー5人の好きなGN'R像が余すところなく詰め込まれていました。

2018年12月12日、GLRが大阪umeda TRADに蒔いた種は、来年以降必ず芽を出して大きな花を咲かせてくれるはずです。

 

バンドマンではない僕がトリビュートバンドについて語るのは僭越ではありますが、この場を使って少しだけ。

富士山はこの角度が一番綺麗なんだ、と写真を撮ったり絵を描いたりする人々がいるのと同じように、“自分はこのバンドのこの時代が、この要素が一番魅力的だと思う”と任意の時代にフォーカスしたり、特定の要素を強調したりしたものを大いなる愛情をもってロックバンドという形式で提示するのがトリビュートバンドなのではないかと考えています。

現役のロックバンドであれば、常に進化することが求められ、同じ場所に留まることは“停滞”と見なされてしまうが(AC/DCのように変わる必要のない境地にたどり着いたごく一部の達人は例外とする)、トリビュートバンドはその対象となるバンドの時間軸を自由に行き来することができる。

これがトリビュートバンドの持つ最大の強みであり、本物ではないとわかっていても観に行きたくなってしまう魅力ではないでしょうか。

トリビュート対象がひとつでも切り取っている角度がそれぞれ違うから、たくさんのバンドが出演する『ガンズ祭り』なんていうイベントが開催可能なんですよね。

今年こそ『ガンズ祭り』復活に期待しております。

 

 

最後に打ち上げで聞いたGLRのちょっと良い話を。

学生時代、Izzilyさんの真上の部屋に住んでいたMadlerさん。

部屋で練習用キットを使ってドラムの練習をしていると、下の部屋のIzzilyさんが「うるせーぞ!」と床を突き上げてきたそうです。

時は流れ、バンドメイトとしてGLRで共に演奏しているお二方。

スタジオ練習時、ドラムプレイに対して注文を付けるIzzilyさんに対してMadlerさんが言い放った台詞をご紹介して本日はお別れいたしましょう。

 

 

 

俺が上手くないのは、あの時お前が練習を邪魔したからなんだよ!

お前を苦しめているのは俺じゃない。

あの時のお前なんだよ!

 

 

 

 

まあ、こんなことが言えるのも仲の良い証拠ですかね。

それではみなさま、スラッシュの来日公演でお会いいたしましょう。

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(写真:izzilyさんに反論することもあるMadlerさん)