師走ですね。
「師(先生)が走るくらい忙しいから師走だ」と習った記憶があるのですが、どうやら師というのはお坊さんのことのようですね。
12月は読経イベントなどが多く、あちこちのイベント会場でお坊さんがひっぱりだこだったんだとか。
もしも街中をお坊さんが疾走している光景を見かけたら、手を合わせて「師走だなぁ」などと呟くのも一興ではないでしょうか。
あ、申し遅れました。僕です。
そんな申し遅れがちな僕ですが、Gunners Circusへ行ってまいりました。
「Gunners Circusってなによ!銃社会反対!安全な社会を!」などと我が家の前でデモをされても困りますので、Gunners Circusについて軽く説明を。
Gunners Circusとは、アメリカのロックバンドGuns N' Rosesのファンイベントで、今年で3回目の開催となります。
銃を撃ったり、称賛したり、などというイベントではないことをご理解ください。
詳しくは当ブログの下記記事をご参照いただければ幸いです。
当初は10月12日に開催される予定でしたが、日本各地に大きな被害をもたらした台風19号の上陸と重なったため、急遽日程を変更。
カフェイベントを10月27日、ライヴイベントを12月1日へそれぞれ変更して開催する運びとなりました。
今回は第一部カフェイベントの模様をレポートしていきます。
第一部:カフェイベント
10月27日、“GUNSBUCKSカフェ”というコンセプトでGunners Circus第一部が開催されました。
会場は中野駅からほど近い多目的イベントスペース“nakano f”。
2階にカフェスペースを有する綺麗な会場です。
展示はもちろん、演劇やアコースティックライヴなどにも対応可能だとか。
会場に到着し、入り口のドアを開けると、そこはバンドTシャツの国でした。
とはいっても売り物ではなく、れっきとした展示品。
関西のコレクター ロッピンさん(口癖は「ボウリング、何ピン倒してもロッピンです。よろしくゥ!」)所有のガンズTシャツを100枚展示するという凄まじい物量の企画です。
それもただのガンズTシャツじゃありませんよ、ええ。
ロッピンさんコレクションの中でも特に選りすぐられたレア物の数々。
つまり100枚を遥かに超える数のガンズTシャツを所有していることになりますね。
バンドTシャツ100枚持ってます、という人はそれなりにいるでしょうが、同じバンドのTシャツだけで100枚以上となると…
完全にキチガ 関西から車を飛ばしてTシャツを運んでくれたロッピンさんの情熱とガンズ愛に敬礼するしかありません。
展示品の詳しい内容はロッピンさんのホームページをご参照いただければと思います。
ロッピンさんのコレクションはこちら
https://muuseo.com/6pins_gnrmuseum
Gunners Circusのレポはこちら
https://muuseo.com/6pins_gnrmuseum/diaries/17
質・量ともに尋常ではないコレクションの数々に圧倒されます。
SNSを通してGunners Circusの様子を知った世界一のガンズコレクターも食い付くほどの品揃えでした。
鑑定したら全部でいかほどになるのか…などと下世話なことは考えてはいけませんね。
個人的には2007年の日本ツアーでも販売されていたロビン・フィンクのTシャツを持って来てくれたのが嬉しかったです。
当時、「こんなん買う人いるのかな?」とスルーしてしまった自分を恥じております。
1階奥のスペースは物販コーナー。
Gunners Circusオリジナルの商品が多数販売されていました。
Tシャツやアクセサリーなど他では手に入らない品ばかり。
特製のガンズ年表はマニアックにもほどがあると言いたくなるレベルの力作で、記憶の片隅にかろうじて残っているレベルの小ネタや初めて知る豆知識が満載の一冊でした。
ガンズ関連の調べ物をする際は、ネットや雑誌のバックナンバーを確認するよりも頼りになりそうです。
これを作るのはさぞかし大変だったでしょう…。
ロッピンさんと同じく、これもガンズ愛ですね。
美空ひばりさんの“愛燦燦”を絶唱したくなったのは僕だけでしょうか。
さらにはファンアートの展示、ガンズの消しゴムハンココーナーまで同じフロアに展開。
1階だけでもかなりの情報量です。
ハンコはブックカバー用紙やしおりが置かれており、無料で使用できるという気前の良さ。
押しまくって世界にひとつのオリジナルグッズを作った方も多かったのでは。
僕もオリジナルのしおりを愛用しております。
2階に上がるとそこはカフェスペース。
1階スペースだけでは展示しきれなかったレアTシャツの数々が壁を彩っていました。
準備されたカフェメニューはどれもガンズにちなんだものばかり。
バンド名をあしらったラテアートやメンバーの顔がプリントされたクッキーの完成度には感動すら覚えました。
この完成度の陰には数多くの試行錯誤があったのでしょう…。
主だったメニューをざっと紹介すると…
・スパゲッティ・インシデント?
1993年リリースのカバーアルバム『The Spaghetti Incident』が元ネタ。
ジャケット写真にならって具無しに見えるが、実は奥に具がぎっしり。
・タコ・ビル
名前はもちろんタコスで有名なファストフード店が由来。
ガンズファンにはアクセル・ローズの大好物として有名である。
“ビル”はアクセルの本名から採られたもの。
・コーマ・カレー
Gunners Circusの公式ホームページには載っていないメニュー。
その実態はキーマカレー。“Coma”という楽曲をもじったもの。
空腹だった僕はコーマ・カレーをオーダーしました。
あまりの美味しさにその場で卒倒し、昏睡状態に陥る事態に。
Gunners Circus調理担当Kさんの家の子になりたいと本気で思いました。
他のメニューについてもSNS上で絶賛の嵐。
どのテーブルでもガンズ話に花が咲いていて、「これぞファンイベントやー!」と心の中の彦摩呂が絶叫しておりました。
こんなカフェがあったら足繁く通ってしまうナーと思ったマイライフです。
元々は「ガンズ喫茶やりたいね!」がGunners Circusの出発点だったことを思うと、まさに大願成就ではないでしょうか。
スタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした。
「次はガンズキャバクラなんていいんじゃないの?」と言っていたおじさんがいたとかいなかったとか…。
次回は第二部ライヴイベントの模様をお送りしたいと思います。
よろしく哀愁です。
あ、最後に余談をひとつよろしいでしょうか。
Gunners Circusの片隅に僕の猫ちゃん消しゴムハンコを置いていただいたんです。
僕が作ったわけではなく、才能溢れるガンズファンの方が彫ってくださった逸品なのですが。
普通に考えれば「ガンズ関係ねー!」というアイテムです。
ところがなんと、このハンコを目当てに横浜から来てくださった方がいらっしゃって、普通の天パのおっさんこと僕は大感激。
ガンズのことをまったくご存知ないのに横浜から来てくださったんですよ。
本当にありがたい話です。
せっかくなのでガンズの名前だけでも憶えて帰っていただこうと思い、その方の帰り際に「ガンズ・アンド・ローゼズっていうバンドのイベントなんです。よろしくお願いします!」と猛アピール。
その方は少し困ったような感じで「ええと…ガンズアンドもにょもにょ…」と言いながら帰って行かれたので、たぶんガンズファンを増やすことには大失敗したと思いました。
このブログを読んでらっしゃるかわかりませんが、ガンズ・アンド・ローゼズというバンドです。よろしくお願いします。