俺はたしかにスラッシュに会った

どうも。僕です。

愛とはなにか。

日々それだけを考えております。

 

さて、前回アップしたガンズ祭についての記事ですが、なんと(有)石井商会さんでキーボードを担当されたふともも杏奈さんがコメントを付けてくださいました。

こんなに嬉しいことが他にあるでしょうか。

コメントが付いたことを知らせるメールを見たのはちょうどお昼休憩の時間中だったのですが、あまりにもテンションが上がってしまい、衝動的に台風一過の路上へと飛び出し、そのまま助走をつけてきりもみ状に宙を舞い、太陽の光を反射してキラキラと輝く水たまりに盛大な水しぶきを上げて着水いたしました。

午後の業務に若干の支障を来たす結果となりましたが、ふともも杏奈さんにコメントをいただけたという事実の前ではごくごく些細な出来事でしかありません。

また、自宅に帰ってからも興奮冷めやらず、一升瓶を持って深夜の墓地へ趣き、ブログをやっていて本当に良かったと先祖の墓前へ報告いたしました。

 

 

そんなガンズ愛沸騰中の今日この頃ですが、その煮えたぎったガンズ愛を間歇泉のように吹き上げるイベントに行ってまいりました。

記憶が薄れないうちに記録として残しておきたくパソコンに向かっている次第。

が、極度の緊張でそもそも記憶が曖昧な箇所も多々あり。

とにかく生涯忘れられない夜にズームインっ!!

 

 

去る9月中旬、突如として発表されたスラッシュのプロモーション来日。

『Slash Meets Gibson Brands Showroom TOKYO』と題されたイベントで、抽選で招待されたファンと交流するとのこと。

日本ツアーじゃないのかヨー!と若干落胆したのも事実。

もちろん、新作『World On Fire』(ファンなら絶対に気に入る快作)がリリースされたばかりなのでタイミング的には不自然ではないのだけれど、来日するならライヴ をやりに来るのであろうと勝手に思っていたし、なによりも1stソロ作でプロモ来日した時の“つるの祭り”で当のスラッシュ本人が痛い目に遭っているので(前々回ブログ『苦悩するスラッシュ』参照のこと)、同じようなイベントでは絶対に来ないと思っておりました。

 

前回のつるの祭りが150組300名だったのに対し、今回のイベントは20名という超少人数制。

ミート&グリートが予定されているため、20名くらいじゃないと全員をさばききれないという事情があるのでしょうが、これはもう当たる気がしません。

しかも、応募条件は

 

 1. 八重洲ギブソンショールーム店頭へ出向いて専用応募用紙に記入する

 2. Twitterで専用ハッシュタグを使用して「スラッシュへの質問をツイートする」

 

という二通りの方法のみ。

アルバムに付いていた応募券をハガキに貼っつけて送るだけだったつるの祭りと違い、今回はさらに能動的に行動しなければスラッシュに会えない訳であります。

うむむ…これは実にハードルが高い。

 

ギター弾きではないわたくしはTwitterでの応募一本に絞った訳なのだけれど、スラッシュへの質問というのが非常に難しい。

だって、本当にスラッシュに訊いてみたい事柄というのは

 

・アクセルと仲直りしたいですか

・本当はVelvet Revolverを自然消滅させたいと思ってますよね

・自分側だと思っていたダフがアクセルと共演してムカついてますよね

 

というようなご本人に面と向かって訊くのがはばかられるような物ばかり。

こんなのをせっせとツイートし続けたところで当選する確率は皆無でしょう。

招待する側の立場になって考えてみれば、こんな危なそうな質問をする輩は会場に一歩たりとも入れたくない訳です。

だもんで、こういう当たり障りのある質問をすべて除外するところから始めました。

かといって「好きな日本食は?」だの「新作で一番好きな曲は?」だのといった当たり障りの無さすぎる質問も主催者の目には留まらないでしょう。

必要なのは「ちょっとひねってあるけど、スラッシュの機嫌を損ねない質問」なのです。

これが本当に難しかった。

自分の中の基準をクリアしたと思える質問をいくつかツイートしたのだけれど、当選する自信はほとんど無く、本当にダメ元のような気持ちでした。

唯一少しだけ自信があったのは

 

「誰もが知っているような有名バンドから加入のオファーを受けたことがありますか?」

 

という質問。

とあるフォロワーさんからも「いい質問!」と褒めていただいたので、もしも自分に勝機があるとしたらコレだけだと思っておりました。

ちなみに当たり障りのある質問は「スラッシュへのエア質問」というハッシュタグを作成し、そちらで雨あられの如くツイートを垂れ流しました。

そんなハッシュタグを使っていることが主催者にバレたら命取りになりそうですが、湧き出る危険な質問を胸の中だけに留めておけなかったのです。

 

スラッシュとギブソン製品をこよなく愛する人達が当選するんだろうナー、と半ばあきらめつつも、念のためにイベント当日の休みを申請した上で当選発表待機。

落選した折には会場外で音漏れを聴く予定まで立てておりました。(某フォロワーさんからは「トークイベントの音漏れww」と嘲笑されましたが、心の耳を研ぎ澄ましてスラッシュの声をキャッチする算段だった)

そして迎えた当選発表日。

 

 

来てました。

なにが。

Gibson JapanからのDMが。

 

 

震える手でDMを開くと…

「この度ご応募頂きましたスラッシュミートアンドグリートに当選されましたのでお知らせ致します」云々。

当選されました…ので…!?

 

 

俺、スラッシュに会える!?

 

 

もうその場で卒倒しました。

今まで何万回と聴いてきたGuns N' Rosesの楽曲。

そのギターを弾いている張本人に会えるなんてまさに夢以外のなにものでもありません。

なにかの間違いではなかろうかとスマホの画面を指で強くこすったり、ベンジンを染みこませた柔らかい布で優しく拭いてみたりしましたが、Gibson Japanからのメールが消えることはありませんでした。

 

どうやらスラッシュに会えることは確定した模様。

英語がまったくしゃべれないわたくしがどのようにスラッシュとミートアンドグリートするのかという不安はありますが、最大の懸案事項はやはり前回の“つるの祭り”のようなファンの期待と主催者側の思惑が1ミリたりともリンクしないような糞イベントになってしまうのではないかということ。

一度ならず二度までもそんな粗相があったら二度と来日してくれないかもしれません。

具体的に言えば、ロックスターの前で蝉のモノマネなぞされても誰も喜ばない訳であります。

有吉がつるの剛士とセミの鳴き声のモノマネ対決www - YouTube

 

 

期待と不安の入り混じる日々。

つるの祭りアゲインだったら僕の脆弱な精神は再び現世へ戻って来ることはないでしょう。

幸いなことに同じように当選したフォロワーさんが2名ほどいらっしゃることが判明しましたが、残念ながら彼らはつるの祭りの恐ろしさを知りません。

あの悲劇は二度と起こしてはいけない。

もしもステージにつるのが登場した場合、スラッシュがその存在に気付くよりも早く飛びかかり、つるのもろとも海の藻屑となる覚悟です。

 

ノーモアつるの ノーモア蝉

 

その言葉だけを内に秘め、出入りへ向かうヒットマンのような心持ちでイベント当日を待ち続けました。

これほどの緊張感を持って臨まなければならないイベントが他にあるでしょうか。

わたくしは寡聞にしてそれを知りません。

 

 

そんな緊張感の中で迎えたイベント当日。

その前日に大型の台風18号が日本列島を直撃し、大きな被害を出したばかり。

主催者からは中止のメールなどは来ていないもののスラッシュのTwitterオフィシャルアカウントを何度確認しても「日本に着いたぜ!」という更新が無いままで、これはもしやイベント中止かと気を揉みました。

が、尋常ではない情報収集力を持つTwitterのフォロワーさんにより「スラッシュがInstagramで『日本のおもちゃは最高だぜ!』とか言ってる!」という希望の光がもたらされ、どうやらスラッシュが日本に入国しているらしいことが判明。

来てるなら来てるって言って欲しいナー。

 

 

ほぼ確実に会えることが確定した途端、極度の緊張が襲って来ました。

ほんの数日前、目黒鹿鳴館でのGuns N' Roses祭で5人ものスラッシュを目撃したにもかかわらず、やはり本物に会えるとなると震えるほど緊張してしまうのです。

会場に向かう道中でも緊張は時間を追うごとに高まるばかり。

これがわたくしを騙すための壮大なドッキリなのではないか、ドッキリならドッキリでもいいのではないか、などと荒唐無稽な考えまで浮かんでくる始末。

自他ともに認める極度の人見知りのわたくし。

長年のヒーローとはいえ、初対面(ライヴは観たことある)の外人に会うなんていうのは、それはもうとてつもなくハードルが高いことなのです。

よくぞ生きて帰ってきたと褒めていただきたい。

 

 

会いたいけど会いたくない。

そんなアンビバレンスな感情を抱えたまま、会場となる東京駅へ到着。

そこでラスベガス駐留を観に行くほどの熱狂的ガンズファンにして超美人メタラーのまゆさんと合流いたしました。

ミュージシャン側から「一緒に写真を撮ってくれませんか?」と記念撮影を乞われたという驚愕エピソードを持つまゆさん。

今宵もスラッシュを骨抜きにしてしまうことは確実でしょう。

じょのさん(日本一のダフファン)がOzzfest会場で「なんでまゆさんは俺の嫁じゃないんだ!」と荒れ狂うのも納得。(※ じょのさんは成人女性です)

 

 

開場時間の15分ほど前に会場であるGibson Brands Showroom Tokyoへ到着。

会場前でガンズのトリビュートバンドGunmen Showersでスラッシュ役を務めるガスラッシュさんとスラッシュの大ファンであるなおさんにご挨拶。

ガスさんは数日前に開催されたガンズ祭りで今回の当選を喜び合ったばかりですが、Twitterでは相互フォローとはいえなおさんとは初めまして。

自他ともに認める人見知りとしては緊張する瞬間であります。

 

ちなみにガスさんはTwitterでの応募ではなく、ショールームまでわざわざ足を運んで応募したそうです。

しかも質問を書き連ねたA4用紙を2枚提出したとのこと。

当選してしかるべきその熱意に敬礼です。

応募の際は娘さんを連れて行ったそうなのですが、いざ当選したことを娘さんに報告しても「当たるわけない」と本気にしてくれなかったとか。

「本当に当たったんだって!ほら!」とGibson Japanからのメールを見せた途端、娘さん号泣。

スラッシュを愛する父親を愛する娘。

ガスさん、スラッシュに会う前からこんないい話で俺を泣かさんでください…。

 

 

そんな心温まる話を聞かせていただいているうちに開場時刻に。

いよいよ入場開始であります。

受付を済ませイベント会場である2階に上がると、なんと用意された席がまさかの最前列。

ものすごく嬉しい半面、イベントの様子はニコニコ動画で生中継されることになっており、俺のまぬけ面がお茶の間に生中継されたら嫌だナーなどとネガティヴなことばかり考えておりました。

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さえぎる物のない最前列。この近さでスラッシュを見れるかと思うと…。

 

 

始まるまで手持ち無沙汰なので、会場内を少し観察してみると…

ステージ上にセッティングされた2本のギターとアンプ。

もしや今回は演奏があるのでしょうか。

マイルスが来ていないので演奏するとすればインスト曲?

それにしてもギターが2本あるのが気になります。

1本はスラッシュだろ。

もう1本は…

 

つるの!!!!!

 

つるの祭りのトラウマがフラッシュバックして気絶しそうになりましたが、なんとか気を取り直して会場内の観察を続行します。

ギターとアンプの隣りには3脚の椅子が。

ひとつはスラッシュだろ。

ひとつは通訳だろ。

もうひとつは…

 

つるの!!!!!

 

もうつるのが出て来るのは火を見るより明らかな状況が出来上がっており、これはもうわたくしが捨て石となり、つるのもろとも海の藻屑と化すしかないでしょう。

取り急ぎ手元のスマホを上手に操作して「先立つ不幸をお許しください」と親へメールを送信いたしました。

スラッシュとミートアンドグリートできないのは心残りですが、そもそも『No More War, No More つるの祭り』の精神で参加したイベントです。

スラッシュの心を守れないでなにが『No More つるの祭り』でしょうか。

心は完全にターミネーター2のラストシーンでございました。

 

 

人知れず死を覚悟していると、ステージ上にひとりの女性が登場。

土屋アンナ!?

そういえばアルバムにダフ&マットおじさんを参加させたりしてるもんナー…などと納得しましたが、土屋アンナさんではなくトムセン陽子さんという方だそうです。

ご自身もGibsonユーザーとのことで、まさにこのイベントにうってつけの人選。 

余談ですが、スラッシュ通訳を務めた女性も現役ギタリストだそうです。

 

 

トムセン陽子さんから会場であるGibson Brand Showroom TOKYOの説明などが行われた後、「さっそくお呼びしましょう!」と本日の主役を呼び込みます。

会場左手後方から現れたのは…

 

スラッシュ!!!!!!

 

もじゃもじゃヘアーを押さえつけるシルクハットにサングラス、そして黒の革パン。

どこからどう見てもあのスラッシュです。

スラッシュに向かって「Welcome to Tokyo!!!」と声を掛けるガスさん。

スラッシュとスラッシュのご対面であります。

ニコニコ動画の生中継もすでにスタートしているようで、会場に設置されたモニターに無数のコメントが乱舞しておりました。

この時点ではステージ上にスラッシュ、通訳、トムセン陽子さんの3人のみ。

つるのは後半の隠し玉か?

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(写真:つるの祭りの悪夢を忘れたかのように再びイベントに出席したスラッシュ)

 

 

まずはトムセン陽子さんがスラッシュに色々と話を訊くコーナー。

新作『World On Fire』のことや新しいシグネチャーモデルのことなど。

 

トムセンさん「新作のレコーディングでは20本ほどギターを使ったとお聞きしましたが…」

スラッシュ「ノー!」

会場「(爆笑)」

 

トムセンさん「スラッシュモデルのシグネチャーギターは今まで何本くらい発売されているんでしょうか?」

スラッシュ「うーん……20本くらいかな…?」

トムセンさん「じゃあ、新作ではその20本のギターをとっかえひっかえ…」

スラッシュ「ノー!」

会場「(爆笑)」

 

前回のつるの祭りとは違い、芸能界的なノリが皆無なイベントで、スラッシュの居心地も悪くなさそう。

そんなスラッシュをさらにご機嫌にすべく、特注のシルクハットを贈呈するというサプライズが。

皇室御用達の帽子ブランドが着物の生地を使用して作成したシルクハット。

おそらくとてつもなく良い仕立ての帽子なんだと思うのだけれど、スラッシュのリアクションはいまいち。

結局一度もかぶらないまま再び箱の中へ。

あまりにもかたくなにかぶらないので、シルクハットを外せない事情があるのかと邪推してしまいました。

でも、スラッシュへのプレゼントって難しいですよね。

なにをあげたら喜んでもらえるのか…。

ストレートヘアーが作れるアイロンのコテでしょうか…。

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(写真:微妙なテンションでシルクハットを見つめるスラッシュ)

 

そしていよいよファンからの質問コーナーへ。

結論から言えば幸か不幸かわたくしの質問が採用されることはなかったのですが、どの質問に対しても真摯に答えるスラッシュの姿が印象的でした。

 

Q. 日本のアーティストで気に入っている人はいますか?

A. LoudnessにB'zのギタリスト…それにE・Z・Oだな。

 (通訳がE・Z・Oを知らず、バンド名を聞き直す)

 E・Z・Oだよ。誰かE・Z・Oを覚えてるかい?

 (すぐさま「I remember!!!」と叫ぶガスさんの反射神経に感服)

 

Q. わたしはギターを始めたばかりなのですが、スラッシュみたいに弾けるようになるために良い練習法があったら教えてください。

A. とにかく自分に100%コミットすることだね。「これを弾けるようにする!」と決めたら弾けるようになるまでやるんだよ。1日じゃ完璧にならないかもしれないけど、とにかく自分との約束を守るんだ。 

 

 

最初の質問では「なんでE・Z・O?」と思いましたが、すぐに彼らがガンズのオープニングアクトを務めていたことを思い出しました。

ガンズのオープニングを務めた日本のバンドがいたなんて誇らしいですよね。

それを今でもスラッシュが覚えていたことも嬉しかったです。

2番目の質問は正確には答えを記憶していないのですが、大意としてはそんな感じでした。

スラッシュは「セックス、ドラッグ、ロックンロール」のイメージにまみれたバンドの一員として世に出てきたわけですが、ギターについてはこんなに真摯な姿勢で取り組んでいたのだと感動しました。

質問したのは女の子だったのですが、このスラッシュの言葉を胸に練習に励みんでいいギタリストになって欲しいですね。

 

 

イベントも終盤に近づいたところで、スラッシュから来年2月の来日公演がアナウンスされ、会場のテンションが一気に沸騰。

まさかスラッシュ本人の口から来日を聞けるとは思っていませんでした。

2月はモトリーやFaith No Moreなどを観に行く予定なので、どうかそれらの日程とかぶらないことを祈るばかりです。

(後日、来日公演は東京×2、名古屋、大阪の全4公演だということが判明。あとは日程がわかれば…)

 

最後はマスコミ向けのフォトセッションでイベント終了。

ここではギターを持ったスラッシュを撮影できるということで、みんな写真を撮りまくり。

こういうマスコミらしい写真撮影の場面に立ち会うのは初めてだったので面白かったです。

スラッシュに日本語で「目線くださーい!」とか言ってるカメラマンさんがいたけど、外タレの撮影はそうやって呼びかけるのが普通なのでしょうか。

それにしてもギターを持ったスラッシュはやはり絵になりますね。

残念ながら演奏は聴けなかったけれども、ギターを手にしたスラッシュの姿を見れただけでも大満足。

なにしろつるの祭りではギターを持ったのはつるのだけでしたからね。

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 (写真:シャツはダサいがギターは似合うスラッシュ)

 

 

フォトセッションも終わり、スラッシュは一旦退場。

ここからはいよいよミートアンドグリートとなります。

会場となる1階へ移動し、あらかじめ決められた番号ごとに4人ひと組のグループとなりスラッシュと記念撮影する段取りです。

「選ばれし者の恍惚と不安と二つ我にあり」と言ったのは前田日明だったでしょうか。

まさにそのような心境で待っていると、ついにスラッシュがミートアンドグリート会場へ降臨。

もう泣いても笑ってもミートアンドグリートするしかありません。

 

トップバッターはGunmen Showersガスラッシュさん。

これはもう運命でしょう。

Gunmen Showersのティーシャーツをプレゼントしたそうなので、いつかスラッシュがガンシャさんのティーシャーツを着た写真を見れるかもしれません。

来年の来日公演で着てくれたら、たぶん客席で号泣してしまうでしょう。

スラッシュのライヴ中においおい泣いている男がいたらガスラッシュさんかわたくしのどちらかだと思われます。 

今回のイベント、ガスラッシュさんがスラッシュに会えたことが本当に嬉しい。

トリビュートバンドは世界中に数あれど、そのトリビュート対象にああやって会えることって少ないと思うし、それがロックの歴史に残るような超大物バンドのメンバーだったらなおさらすごいことだよね。

子供のように喜んでいるガスラッシュさん見ているだけでも幸せになれました。

 

ガスラッシュさん組の記念撮影が終わり、ついにわたくしのグループの番がやってまいりました。

この時点で完全に頭は真っ白。

とりあえず握手だけはしようと思い、「ナイストゥミーチュー」などと常套句を口走りつつ接近すると、笑顔でガッチリと握手してくれました。

とてつもなく分厚い手。そしてとてつもなく力強い握手。

こんなに分厚い手を握ったのは生まれて初めてでした。

「ああ、これがアクセルを何度も触った手何万回と聴いたガンズのあのフレーズを弾いた手に触れているんだ」と思うと本当に泣きそうになりましたが、そこは気遣いのできる日本人。

そこそこで握手を切り上げ、後ろで待っている方へ順番を譲りました。

 

グループ全員挨拶を済ませたところで記念撮影。

図々しくもスラッシュの横をキープさせていただきました。

後日Gibson Japanさんから送られた来た写真を見ると…

 

スラッシュの手が俺の肩にっ!!

 

この写真は永遠の宝物でございます。

でも、手が置かれたことを現場で気付かなかったということは、極度に緊張していたかスラッシュが相当ふんわりと置いたかのどちらかですよね。

個人的には後者だと思っております。

そりゃあ仕事とはいえ野郎の肩に手なんて回したくないでしょう。

 

記念撮影後、お手紙とプレゼントを渡してミートアンドグリート終了。

わたくしの英語力ではロクに話すこともできないだろうと思い、あらかじめ手紙を書いて持参していたのです。

手紙だけではアレだったので、スラッシュが普段聴かないであろう日本のバンドのCDを一緒に入れておきました。

聴いてくれるかどうかわかりませんが、聴いて気に入ってくれたら嬉しい。

ちなみにプレゼントしたのはこのバンドのCD。

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伝説のバンド村八分でございます。

本当は音源を貼ろうと思ったのですが、Youtubeではあらかた削除されているようなのでジャケット画像だけ。

『水たまり』という曲の歌詞が戦慄するほど素晴らしいので、興味がある方は是非聴いてみてください。

 

 日が暮れるまで
 夕焼け見てた
 ぼろぐつはいて眺めてた
 がきの頃を思い出して

 しゃぼん玉 吹いてきえた
 吹かれてすぐ音一つ
 おちる下に 水たまり

 風に吹かれて水たまり
 風に吹かれて吹きだまり
 おちる下に水たまり

 

 

話題をミートアンドグリートに戻しましょうか。

最高潮に緊張したまま自分の番が終わり、すでに記念撮影を終えたガスラッシュさんと合流。

終わった瞬間に一気に気が楽になりました。

予防接種を終えた学童の気持ちと言えばお分かりになりますでしょうか。

余裕しゃくしゃくで他のグループの様子を眺めておったのですが、とあるグループでのスラッシュの態度が明らかにおかしい。

他のグループよりもひときわ丁寧に対応している様子。

よくよく見たらまゆさんのグループでございました。

しかもまゆさんのグループは全員女性。

あとで出来上がった写真を見たら、デレデレのスラッシュが写っておりました。

気持ちはわかるので何も言わないでおきましょうか。

 

こちらがミートアンドグリートでもらったサイン入り写真。

本当はChinese Democracyにサインを入れてもらいたかったのですが、持参した品にはサインをしないというので仕方ありません。

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これでアクセルを除くガンズのオリジナルメンバー全員のサインが我が家にそろったことになります。

アクセルにサインをもらうという場面がまったく想像できないのですが、次の来日は空港まで行って張り込みをしようと考えております。

全部そろったら神龍を呼び出しましょうかね。

 

 

全グループとのミートアンドグリートが終了し、スラッシュは歓声と拍手の中を颯爽と退場。

我々も会場から外へと出されます。

会場外で興奮さめやらず感想などを述べ合っていると、再びショールーム内にスラッシュが登場。

どうやら壁にサインをしている模様。

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遠目からのショットなのでわかりづらいと思いますが、スラッシュのトレードマークである例の髑髏もちゃんと書き込んでいました。

普段のサイン時にお願いすると「時間かかるから描きたくないんだよなあ」と嫌がられるそうです。

たしかにあれを毎回描いてたらキリがないよね…。

 

壁にサインを入れたスラッシュはスタッフと記念撮影などをした後に再び退場。

おそらくこれから会場を後にするのでしょう。 

さっき会ったばかりだけど、やっぱり出待ちは別腹!

ということで裏口で待機することに。

20人に満たないくらいの人数だったので、もしかしたら全員に対応してくれるのではないかと甘い期待を抱きましたが、スラッシュはさっさと車に乗り込んで会場を後にしてしまいました。

夜の街に繰り出すのか疲れているのか…。

 

出待ちに失敗し、ひどく落胆する一同。

ひとり、またひとりと帰宅していきます。

しかし、我々にはまだ希望の光がありました。

そう。Gunmen Showersギタリスト、ガスラッシュさんの存在であります。

このまま手ぶらで帰りたくないという熱心なファンの方がガスラッシュさんとの記念撮影を熱望。

自前のシルクハットをかぶり、サングラスまで装着して記念撮影の応じるガスラッシュさん。

なんていい人なんでしょうか。

2014年10月7日、ガスラッシュさんがスラッシュの代役となった日として語り継いでいきましょう。

 

 

あのスラッシュと会ったことによって昂ぶってしまった気持ちを抑えられず、有志数名で近くの居酒屋へ突撃。

そこで飲んだビールの美味いこと美味いこと。

ロック好きの方とロックを肴に飲むお酒はなんであんなに美味しいんでしょうか。

ガスラッシュさんのガンズ愛、バンド愛あふれるお話を聞いていたら、なんだか自分までバンドをやりたくなってしまいました。

お話を聞いていると、今後のガンシャはますます面白いバンドになりそうだと期待が高まる一方。

しかし、そこそこの客入りの居酒屋で「ガンシャ」という単語を大声で連呼するグループはさぞかし異彩を放っていたのではないかということに思い至ったのは翌日の話。

我々は怪しいグループではございませんのであしからず。

 

 

えー。1万文字を超えるブログとなってしまいましたが、このイベントを通じて僕が言いたいことはですね…

 

 

Where's Tsuruno?

 

 

結局出てこなかったん。