RIP PARTY

明けましておめでとうございます。

などと挨拶すると気がふれたと思われるような時期になりましたが、2015年最初の更新でございます。

生来の面倒くさがり体質のせいで長らく放置しておりましたが、なんとか更新にこぎつけることができました。

実は今回の内容は、10月頃に書こうと思っていたものの途中で力尽き、3ヶ月ほど下書きフォルダに眠っていたものなのです。

この程度の長さのもので力尽きるあたりからわたくしの根気の無さを察していただけると幸いであります。

ちなみに下書きフォルダにはKnotfestレポも同様に眠っておりまして、こちらも朽ち果てる前に陽の目を見せてあげたいな…などと思っておる次第です。

さらに恥を忍んで告白すると、年明けに「リハビリ代わり」と称して更新しようとしていたブログも下書きフォルダで死臭を放っており、これはもう面倒くさがりというよりも何かもっと重大な欠陥なのではないかと心配になっております。

2015年、わたくしは根気が欲しい。ただそれだけを願っております。

 

という訳でここからが本題。

今回はガンズブート紹介であります。

3か月前の下書きに手を加えつつやっていきましょう。

それっ。 

 

 

細々と運営しておりますが当ブログですが、おかげさまで2500アクセスを達成いたしました。(注:3か月前の実績。現在は4500アクセスを頂戴しました

本当にありがとうございます。

Googleなどの検索エンジンで「ガンズ ブート ブログ」というキーワードで一番最初とまでは言わないまでも、1ページ目に登場するようになる事を当面の目標としてやっていきたいと思います。(注:3か月前の話。さっき試しに検索してみたところ、5ページ以上めくっても影も形もありませんでした

はてなブログアクセス解析よると、今のところ「セックスドラッグ」という検索ワードで当ブログを訪れた方が一番多いようです。(注:3か月前のデータ。現在は「ギルビークラーク」がトップという信じがたい結果に

非常に不本意ではありますが、我が不徳の致すところとして甘受するしかないでしょう。

おそらく例のセイエスの人の事件が大いに関係しているのではないかと。

覚せい剤、ダメ、ゼッタイ。

 

 

 今回もどうでもいい話で文字数を費やしてしまいましたが、そろそろ本題に入りましょうか。

入らないとダメ、ゼッタイ。(注:まったく面白くないギャグですが、3ヶ月もブログを放置した自分に罰を与えるため、歯を食いしばって残しました。なんで書いたんだろう…

誰か楽しんで読んでくださっている方がいらっしゃるのかどうかも定かではありませんが、今宵も自己満足的にガンズのおブート紹介のコーナー。

今回取り上げる作品はこちら!

 

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みんな大好き『RIP PARTY』でございます!

1990年11月9日、Hollywood Palladiumという会場で撮影されたブートDVD。

おそらく関係者撮影と思われるオーディエンスショットでございます。

厳密に言えば「ガンズのブート」という範疇には入らないのかもしれませんが、西新宿の老舗某A店でもガンズコーナーで売られてるし、そんなに厳密にやらなくてもいいですよね。

このブート、通常のライヴではないイレギュラーな物なのですが、定番とまでは言わないまでも、意外とみんな持ってますよね。

もちろん「初めて知った!」という方もいらっしゃると思いますが、ガンズやその周辺のHM/HRバンドが好きなら絶対に興味を持つ一枚なのです。

いつものようにじっとりとねっとりと紹介していきましょう。

 

 

まず最初に言っておきますが、このブートはGuns N' Roses単体の公演を収録した物ではありません。

ジャケットに“GAK”とありますが、これがバンド名です。

名前を耳にした事がないのは当然、これはアメリカのHM/HR雑誌RIP MAGAZINEのパーティーで演奏するために結成された即席スーパーバンドの名前なんだそう。

その豪華すぎるメンバーは以下の通り。

 

W. Axl Rose (Guns N' Roses)

Slash(Guns N' Roses)

Duff McKagan (Guns N' Roses)

James Hetfield (Metallica)

Lars Ulrich (Metallica)

Kirk Hammett (Metallica)

Sebastian Bach (Skid Row)

 

どうですか。見るだけで脚が震えるような豪華メンバーでしょう。 

まさに当時のHM/HR界を代表するようなメンツ。

特にアクセルとジェイムズはのちに犬猿の仲となってしまうため、同じステージに立っている事自体が超貴重です。

GAKというバンド名の由来は正直よくわからないのですが、気になってネットで調べたところ、当時アクセルがセバスチャン・バック(以下、バズ)をGakと呼んで可愛がっていたので即席バンド名に頂戴した、などという書き込みを見つけました。

これが本当かどうかはわかりませんが、まあ「そういう説もある」という事で…。

バンド名の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えてください。

 

それにしてもこのメンツって絶妙ですよね。

出席しなかったメンバーの立場が容易に想像できます。

 

 

【Guns N' Roses】

Izzy Stradlin 「面倒くさいから」

Steven Adler 「クビになったから」

 

Metallica

Jason Newsted 「いじめられているから」

 

Skid Row

バズ以外のメンバー 「俺たちBon Jovi派ですから」

 

 

こんなにわかりやすい理由があるでしょうか。

特にジェイソンは何も言わず抱きしめてやりたいです。

あんなに献身的なロックミュージシャンってなかなかいないのにね。

男は黙ってジェイソン・ニューステッド派。

 

 

出演したバンドのチョイスも実に秀逸。

翌1991年、シーンに大きなインパクトを与える事となるバンドばかりなのです。

大ヒットした1stアルバムに続く2ndアルバム『Slave To The Grind』をリリースし、HMバンドとして史上初のビルボートチャート初登場1位を記録する事なるSkid Row

大ヒットした前作『...and Justice For All』に続き、メタル界に燦然と輝く大金字塔『Metallica』(Black Album)でメインストリームを制覇したMetallica

2枚同時発売の『Use Your Illusion』がビルボードチャート1、2位を独占し、『Appetite For Destruction』で手にした名声を確固たるものとしたGuns N' Roses。

この3組が同じステージでお遊びバンドを組んで演奏するなどという事は翌年以降はまず無理だったでしょう。

また、この年のガンズはライヴ活動を行っておらず、スティーヴン・アドラーのラストライヴとなったFam Aidに出演したくらいなので、イベントとはいえ非常に貴重な映像であると言えます。

 

映像は会場後方から撮影されたオーディエンスショットで、肩車された女性客の後頭部に視界を遮られる事はありますが、画像に大きな乱れは無く、非常に良好な画質であると思います。

VHSで所有していた人であれば、その画質の良さに驚くはずです。買い直しても損は無いと断言できます。

残念ながら音質はイマイチで、音が割れる場面が多々あります。(バズの場合、その馬鹿デカい歌声のせいで余計に…)

しかしながら絶望的に悪い音質という訳ではないので、ブートDVDという事を考えれば十分に許容できるレベルです。

では、そろそろ内容の紹介に移りたいと思います。

 

 

1. You're Crazy

 

司会者の紹介に導かれ、ステージ上にGakのメンバーが登場。

Skid Rowのロゴ入り革ジャンを着たバズ。

ミッキーマウスのティーシャーツが可愛いスラッシュ。

Ramonesのティーシャーツを得意げに着込んだパンク野郎ダフ。

そして、まだ髪の毛があった頃のラーズ。

まずはこの4人で演奏をスタートさせます。

 

ガンズのYou're Crazyをバズがあの声でガナリまくります。

もちろんアペタイトバージョンです。

イントロでマイクをブン回しながら、獅子舞ヘドバンの如く頭を振るバズのかっこよさに婦女子のみなさまはもう辛抱たまらんでしょう。

バズは翌年もガンズのカナダ公演に飛び入りしてこの曲を歌っています。

エネルギーの塊のような彼にピッタリな一曲だと思います。

 

翌年リリースの『Metallica』でヘヴィグルーヴ路線へ転向するとはいえ、当時バリバリのスラッシュメタルドラマーだったラーズ。

ガンズナンバーの中ではもっとも彼にマッチした選曲だったのではないでしょうか。

まだ当時はふさふさだった髪の毛を振り乱して叩いております。

 

 

2. For Whom The Bell Tolls

 

続いて同じメンバーで演奏されるのはMetallicaのヘヴィナンバー。

イントロで繰り返されるフレーズをたどたどしく演奏するスラッシュが実に微笑ましい。

こういうのを聴くとスラッシュはメタルの人じゃないんだナーと思います。

「俺のお気に入りの漫画のキャラクターはMetallicaだよ」と発言している事からもわかる通り、スラッシュがMetallicaの音楽を気に入っているのは明らかなのですが、演奏するとなるとまた別の話なんでしょうね。

悪戦苦闘するスラッシュを観たい方は購入するべきだと断言しておきます。

 

 

3. Piece Of Me

 

2曲を熱唱したバズの紹介で、ステージ後方から素肌にライダースジャケットを羽織っただけのこの世のものとは思えない美しい生物が登場。

そう。アクセル・ローズです。

1989年からライヴの本数が少なかったせいか、1991年のRock In Rioなどと比較するとすこーし輪郭が大きいかなという印象ですが、その見事に割れた腹筋は婦女子のみなさまを腰砕けにするには十分でしょう。

アクセルが歌うのはSkid RowのPiece Of Me。

出てきた時には笑顔だったアクセルですが、演奏が始まると完全に本気モードへ。

ラーズがドラムを叩き始めた途端、嘘みたいにキリッとなる表情に注目です。

ステージアクションも「あなたの持ち歌ですか?」と言いたくなるほどキマっており、これはこの時だけではもったいないナーというのが正直な感想。

 

 

4. Hair Of The Dog

 

ステージ上には再びバズが登場。アクセルと合流します。

バンドはストーンズのHonky Tonk Womenを演奏し始めますが、これは軽くジャムっただけで終了し、のちにガンズのカバーアルバム『The Spaghetti Incident?』に収録されるNazarethのHair Of The Dogへ。

ちなみに同曲はガンズの1988年5月23日カナダ公演でも披露されており、音源も残っているので興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。(Youtubeでは見つかりませんでした…)

ガンズが演奏した1988年のライヴバージョンはえらく短かったと記憶しているのですが、この日は後半を拡張してアクセルとバズの掛け合いへ。

世界広しと言えども「サノバビッチ」などという不穏当な言葉で掛け合いをするのが似合うのはごく少数でしょう。

馬鹿だナーと苦笑しつつも見入ってしまいます。

そしてなによりもアクセル・ローズとセバスチャン・バックという美形ヴォーカリスト2大巨塔の共演が観れるわけですから、これは婦女子のみなさまはもう辛抱たまらんでしょう。

黄色い声援を送りながらご鑑賞ください。

 

 

5. Whiplash 

 

アクセルが客席にガッツポーズを見せながら退場すると、バズがMetallicaのジェイムズとカークを呼び込み、これでGAK全員が登場したことになります。

そしてバズの「もう一曲聴きたいか?」という煽りの後、Metallicaの高速スラッシュチューンWhiplashへ突入。

これもいかにもバズが好きそうな曲で、激しくヘドバンしながらガナリまくり。

しかし、曲をしっかり把握していないようで途中から雲行きが怪しくなってきます。

たまらずジェイムズが助け舟を出そうとしますが、軌道修正することができず、曲は尻切れトンボのような形で無残に終了。

 

これが本当のライヴだったらプロとして笑い事では済まされないところですが、パーティーの余興ということもあり、バズも「OH MY GOD!!!」と苦笑いするのみ。

他のメンバーたちも「はいはい。お仕事終わり。酒でも飲むべ」といった感じで、場の雰囲気は完全にお開きムード。

最後はアクセルがマイクを握り、ジェイムズを指さしながら「俺たちコイツ(ジェイムズ)に言ったんだぜ。“誰もその曲知らねえよ”って」とジョークでその場を収めようとします。

のちに犬猿の仲として知られるようになるアクセルとジェイムズですので、これは非常に貴重なひとコマと言えるのではないでしょうか。

 

バズの大チョンボに対してアクセルとジェイムズが上手くオチをつけて終了

…と思いきや、ひとりだけ収まらない男が。

えらく興奮したラーズがマイクを掴んで、「もう1回だ!もう1回いいだろ?」と観客に猛アピールし、そのあまりの剣幕にWhiplashを再度演奏することに。

この時の「マジかよ…。もういいじゃん」と言いたげな表情のバズには同情の念を禁じえません。

熱心なMetallicaファンの方には申し訳ありませんが、思わず「うわ…ラーズうざくね?」と呻いてしまうシーンであります。

 

そんなバズの気持ちを知ってか知らずか「今度は俺が歌うぜ!」と宣言するジェイムズ。

ご本人が歌ってしまうというのは反則な気がしなくもないですが、当然ながら演奏はバッチリ。

これならお客さんもラーズも大満足でしょう。

なにもすることのないアクセルはステージダイヴを敢行!

現在からは考えられませんが、91年頃まではステージダイヴを何度もやってるんですよね。

アクセルを受け止めるなんて体験をした方が非常にうらやましい…。

まあ、今のアクセルが飛んできたら死人が出る可能性がありますが…。

 

以上、全5曲という短いライヴですが、ガンズファンなら絶対に満足できる1枚だと思います。

1990年のライヴというだけでも貴重ですし、特にPiece Of MeやHair Of The Dogを歌うアクセルはこの映像でしか観れません。

隠れた定番タイトル『RIP PARTY』、是非ともご鑑賞ください。

ちなみにボーナスとしてSkid RowのTV出演時の映像が何種類か収録されております。

 

私事ですが、先日ガンズのブートリストを作成いたしました。

トレード希望の方などいらっしゃいましたら、ご連絡くださればリストを送付させていただきます。

よろしくお願いいたします。