猫ちゃんのおしゃべり酒場(1)

10月ですね。オクトーバー。

2019年度の下半期スタートというわけです。

あ。申し遅れましたが、僕です。

薄々お気付きの方もいたでしょうか、僕ですよ。

 

上がりましたね。

 

なにが。

 

消費税が。

 

 

8%から10%へ。

いやー。食料品などは8%に据え置きとはいえ、やっぱり購入金額の1割が税金ってつらいですよ。

だって、同じ値段の物をたくさん買おうとしたら、11個分の値段で10個しか買えないのよ。

11個分の値段を支払ったはずなのに手元には10個しかない…なんて怪談チックな話じゃないですか。

消費税こわい。

 

 

さあ。ここからが本題ですよ、奥さん。

僕はですね、Twitterで『猫ちゃんのおしゃべり酒場』シリーズというのを不定期で投稿しております。

猫ちゃんがバーのマスターを相手に不平不満などを漏らすという内容のイラストです。

まあ、落書きレベルのイラストではありますが、僕のツイートの中では唯一それなりの反応をいただけるコンテンツとなっております。

いわゆる“バズる”というほどではないにせよ、普段のツイートの数倍~数十倍は反応をいただけて嬉しい限り。

基本的にイラスト1枚+内容を補足する文章で内容は完結しているのですが、そのイラストの再利用でブログも1本書けないかナーという薄汚いアイデアが浮かんでしまったのです。

我ながらあさましいと思うけれど、自分で描いたものだからいいでしょう?

 

 

というわけで、記念すべきブログ版『猫ちゃんのおしゃべり酒場』のテーマはこちら。

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はい。景気浮揚策の話です。

消費増税で落ち込みそうな消費をどのように伸ばしていくのか。

そんなことを真剣に考えてくれている猫ちゃんです。

 

僕のTwitterやブログを見てくださっている方は音楽ファンが多いと思います。

音源を聴くだけではなく、ライヴ会場に足を運ばれている方も多いのではないでしょうか。

五感すべてで音楽を堪能できる至福の時間。

それがライヴです。

 

愛するアーティストの素晴らしい演奏を聴けたあなた。

汗や涙、鼻水などの体液にまみれ、心底満足して会場を後にすることでしょう。

一生忘れることのできない大切な思い出です。

しかし、そんな思い出とは別に記念品が欲しくなってしまうのが人情。

今日という素晴らしい日を形ある物で残しておきたい。

 

 

そんな人のためにあるんです。

 

なにが。

 

物販コーナーが。

 

 

ええ。いわゆるアーティストグッズというやつですね。

人気アーティストのライヴではグッズを買うために長蛇の列ができることも珍しくありません。

売られている物は多岐に渡りますが、定番はTシャツとタオル。

珍しいケースではカステラなどの食料品が販売されることもあります。

 

好きなアーティストの関連商品。

自分が観たライヴの思い出の品。

そんな条件がふたつも重なったらファンなら買わざるを得ません。

ていうか買わせてください、という心境です。

 

ライヴという非日常な雰囲気も関係あるのでしょうか。

ついつい買いすぎてしまうこともしばしば。

ライヴは人の判断力を狂わせる不思議な力があるようです。

 

これはハードロックやメタル系のバンドに顕著なのですが、アーティストグッズのデザインがダサいんです。

いや、もちろんは例外はありますよ。

しかし、99.5%くらいの割合でダサいと断言しても過言では無いレベルでダサい。

喜び勇んで買ってきたTシャツをですね、翌日あたりに冷静になって眺めてみると…

 

 

  これ…いつ着るのよ…?

 

 

と愕然としてしまうほどのダサさに打ちのめされます。

買った自分に絶望してリストカット 「本当にかっこいいと思って作ったんですか」とバンド側に問い合わせメールを送りたくなるほど。

近年では、Iron Maidenの来日公演で販売されたTシャツがすごかった。

百聞は一見に如かず。

実物をご覧いただきましょう。

 

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会場が両国国技館ということで、相撲に関連したデザインであることは予想していましたが…

まさに「どうかしてるぜ」としか言いようのない珍品。

これを多くの人がこぞって購入し、ソールドアウトになったというのだから世の中狂っています。

僕の知人はこのTシャツを着てIron Maidenのライヴを鑑賞。

埼玉県在住のその知人はライヴ終了後、帰宅するために電車に乗り込みました。

同じくIron Maiden帰りのメタラー達を満載し、電車は両国駅を出発。

しかし、駅に停車するたびにIron Maidenファンの比率は減り、一般の乗客が多くなっていきます。

地元駅に到着する頃にはIron Maiden客は見当たらず、異様なデザインのTシャツを着た気の毒な乗客が爆誕

周りの乗客からは、キチガイを見るような視線を頂戴したそうです。

まあ、実は僕も同じTシャツを買ってしまったクチなのですが、これは本当に着る勇気がございません。

ダサT、ダメ、ゼッタイ。

 

そんな具合にダサいグッズが横行するロック業界。

ダサいとわかっていても買ってしまう理由はなんなのか?

 

 ダサいほどSNS映えするから?

 バンドへのお布施?

 

どちらも理由としてはあると思います。

前者については、まさにSNS時代ならではの理由でしょう。

先ほどのIron Maidenの相撲Tシャツでかなりの数の「いいね」を稼いでいるツイートも見かけました。

また、後者についても、バンドへの忠誠心を示すために買っているという部分もあるでしょうし、僕も若手バンドのライヴを観た帰り、「これ…少ないけど活動資金の足しにしてよ…」という気持ちでグッズを購入することはあります。

なんにせよ、金銭的な面でバンドに貢献したいという気持ちによる行動だと言えます。

 

しかし、僕はこのふたつの説を積極的には採用したくありません。

僕の結論はこうです。

人は物販列に並んでいる時、

 

 

 完全に気が狂っているのだ

 

 

そう断言したい。

音楽が好き過ぎることで生まれてしまった狂気。

その狂気が美的感覚と金銭感覚を一時的に狂わせてしまうのです。

しかし、それは他人を傷つけない狂気です。

もしも何かが痛むとしたら、自分の懐以外にはないでしょう。

 

だから、もしも街でダサいバンドTシャツを着ている人を見かけたら、

 

 

 ああ。あの人は気が狂っていたのだなあ。

 

 

と、優しい目で見てあげてください。

決して指さして笑ったり、スマホで写真を撮って「変なTシャツ着てるやついたwww」などとSNSでさらし者にしたりしないでやってください。

彼らの狂気が景気を浮揚させることは(たぶん)ないかもしれませんが、どこかのバンドの寿命を少しだけ延ばしているんです。

そして、そのバンドはもしかしたらあなたの未来のフェイバリットバンドになるかもしれません。

(ダサTを買って)Power to the musicの精神でやってまいりましょう。

 

 

この『猫ちゃんのおしゃべり酒場』シリーズ、第2回も書ける程度に人気が出るといいナー。