どうも。僕です。
この挨拶はトッド・ラングレンの名曲“Hello It's Me”のオマージュなのだけれど、誰も何も言ってくれないので寂しいです。
どのくらい寂しいかと言ったら、ひとりでライヴを観に行って、開演までずっと前の人のティーシャーツのバックプリントを読んでいる時と同じくらい寂しいです。
まあ、そんなことはどうでもいい。
さっきからずっとトイレに行きたくて膀胱も限界に近付いておりますので、今日はさっさと本題に入りましょうかね。
先週金曜日、つまり2022年5月27日、名古屋のスリーピース・バンドVanishingの東京初ワンマンライヴを観てまいりました。
会場は下北沢CLUB Que。
観に行くことにしたきっかけは、音楽ライター・増田勇一さんの下記のツイート。
今夜は下北沢でVANISHING @Vanishing000 の東京初ワンマン🔥 それまでに、なんとかして仕事の区切りをつけるぞ🔥 pic.twitter.com/twuRKRRjRV
— 増田勇一 (@youmasuda) 2022年5月26日
前々から気になっていたバンドで、近々東京でワンマンをやることも知っていたのだけれど、増田さんのツイートを見て「あ。今日だったんだ」と気付いた次第。
台風ばりの大雨が午前中で降りやんだこともあり、同日券で潜り込むことにいたしましたよ、あたしゃ。
とはいえ、ただ気になっていただけで音源も何も持っていない状態。
その時点でわたくしがVanishingについて知っていたことといえば、
・名古屋のスリーピース
・世界最大のメタルフェスWACKEN OPEN AIRに日本代表として出演
・出囃子がMotörhead
くらいなもんで、ほぼ予備知識ゼロのままでライヴに臨んだわけです。
“なんか気になる”という自分の直感が正しいものだったのかを確認しに行ったと言ってもいいかもしれません。
まあ、Motörheadの“Damage Case”を出囃子に使用しているバンドが中途半端なライヴをやるわけがないし、Vanishing推しのフォロワーさんたちの熱狂具合をTwitter上でたびたび目撃しているので、きっと良いものが観られるんだろうなとは思ってました。
あ、ここまで読んだ方は薄々お気付きかもしれませんが、なんせVanishingに関しての知識が皆無なもんで、いわゆるライヴレポートみたいなブログではございません。
詳細かつ熱いライヴレポートに関しては、熱心なファンの方が書かれるであろうブログをご参照いただけると幸いです。よろしく哀愁です。
んで、結論から言うとですね、
わたくし、Vanishingを好きになってしまいました!
いやー。YouTubeでちょっと観たライヴ映像の100倍かっこいいじゃないの。
うるさい音楽を聴いて「うるせー!最高!」ってなりたい時に観るべきバンドですよ、彼らは。
ゆるゆると回していくMCタイムを別にしたら90分間ずっとうるさかった。
うるさい!でも好き!ってなってた、俺の心の中の女子が。
ルックスもステージ映えするし、好きにならずにいられない、I Can't Help Falling In Loveですよ、ええ。
わたくし、あまり長いMCが好きではなくて「ごちゃごちゃうるせーな。曲やれよ、曲」と心の中で毒づいてしまうことも多いのだけれど、Vanishingの3人の人柄のせいなのか、MCタイムも全然マイナスポイントにならなかったナー。
ていうか、ずっと応援してくれたファン(つまりわたくしのことではない)たちに対して、「Vanishingをかっこいいと思ってくれて、ライヴに来てくれる頭のおかしい(と思われている)お前らが本当は正しかったってこと、俺たちが証明するから!」なんて言葉、初めて観に来た身であっても感動してしまうやん。
演者の気持ちが熱くなればなるほど客席が冷めるというパターンは結構あるけれど、あのMCはあそこにいたすべての人の心に響いたんじゃないかなと思う。
そんな彼らの夢は日本武道館。
夢への第一歩(なのかな?)として、年末押し迫る12月29日には名古屋CLUB QUATTROでのワンマンライヴも発表されました。
地元・名古屋での動員力を知らないのでアレだけれど、1,000人以下のクラブ公演とはいえ、今の彼らにとってはかなりのチャレンジなのではないかと思う。
曲がいい、演奏もいい、ルックスもいい、そんなバンドが自身のYouTubeで「売れないバンドの〇〇」という自虐的なタイトルの動画を上げなければいけない状況が正直もどかしい。
コロナ禍でライヴ活動が2019年以前のようには展開できなかった影響もあるとは思うけれど、WACKEN出場などの実績と実力を考えたら、もっともっと上のステップに到達していてもいいのではないかナーと。
にわかファンが意見するのも恐縮ですが、V系ファン、パンクファン、メタルファンのちょうど狭間にポテンと落ちてしまっているイメージ。
多くの人が「すごい気になるバンドだけど、たぶんあっちの界隈なんだよナー」と横目で見てしまっているのでは。
メタラーとパンクスの壁をぶち破ったMotörheadを出囃子にしているバンドなので、そこの境界線をぶち壊すことができれば一気に伸びる気がしました。
そのためには各界隈の住人が「いやー。実はずっと気になってまして…」と少し照れ臭そうにライヴに足を運んでしまうような完全無欠のキラーチューンがバーン!ビャーン!と出てくれたらいいなと思ったマイライフです。
(個人的にはこの曲とかめちゃ好きで、すでにキラーチューンやん、と思いました)
まあ、何が言いたいかと言えば「応援したいバンドが増えました」ってことですよ。
終演後の挨拶タイムでヴォーカルのTomokiさんがエモくなりすぎて涙していたけれど、いつの日か武道館のステージで「CLUB Queワンマンで感涙するTomoki」って映像出されていじられるような存在になって欲しい。
今回のブログも特にオチはございません。
オチが思いつかないようなつまらない人間に成り下がってしまいますたね。つらい。