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君はWe don't need no educationと歌った

どうも。

薄々お気付きかもしれませんが、僕です。

2016年師走、いかがお過ごしでしょうか。

 

それにしてもアレですよね。

社会生活を送る上で、非常に邪魔くさい輩っていますよね。

そう。具体的に言えば、歩き煙草の馬鹿、傘水平持ちのキチガイ、電車巨大リュックの非国民などです。

あんなもの世が世なら切り捨て御免でセイグッバイといったところですが、法治国家ではなかなかそうもいきません。

 

それではどうすればいいのか。

その答えはズバリ

 

教育

 

それしかないでしょう。

子供の頃から歩き煙草、傘水平持ち、電車巨大リュックなどの蛮行は許されざる社会悪であるという認識を持たせる必要があります。

とはいえ、親や教師が熱心に説いたところで相手は子供。

糠に釘、暖簾に腕押し、ということにもなりかねません。

子供が興味を抱くツールを用いて教育的効果を得るべきなのではないでしょう。

そのツールとはなにか?

わたくしはズバリ

 

童話

 

だと考えております。

百聞は一見にしかず。

サンプル代わりに一話こしらえてみました。

よろしくお願いします。

 

 

 

『はたらきアリとキリギリス』

 

 

はたらきアリたちは毎朝電車に乗ってお仕事に行きます。電車の中はたくさんのアリたちでぎゅうぎゅうです。

でも、そんなにつらくはありません。他のアリの迷惑にならないように、みんながおたがいに気をつかっているからです。

 
今日もはたらきアリは電車に乗ってお仕事に行きます。
駅につくとドアが開いて、またたくさんのアリが乗って来ました。
ドアが閉まり、電車が動き始めると、どこからか「いたいっ」という悲鳴が聞こえてきました。
いったいどうしたのでしょうか。
 
声の主はいっぴきのはたらきアリでした。
とても痛そうな顔をしています。
そのとなりにはいっぴきのキリギリスが立っています。
大きな大きなリュックサックを背負っています。
このリュックサックがいきおいよくアリにぶつかったようです。
 
「キリギリスさん、そんな大きなリュックサックを背負ったまま電車に乗ったらあぶないよ」
「電車に乗るときはからだの前にリュックサックを抱えないと迷惑になるよ」
 
周りのアリたちが口々にキリギリスに文句を言いました。
しかし、キリギリスは聞く耳を持ちません。
 
「ぼくはね、君たちとちがってこれから遊びに行くんだよ。遊ぶための道具がたくさん入っているのさ。」
 
その次の日もその次の日も、キリギリスは大きなリュックサックを背負って電車に乗って来ます。
アリたちはキリギリスのリュックサックにぶつかられたり、押しつぶされたり、さんざんな目にあってしまいました。
 
そんなある日、いつものようにアリたちとキリギリスが電車に乗っていると、とつぜんガタン!という音がして、すごいしょうげきが乗客をおそいました。
なんということでしょう。
電車が脱線してしまったのです。
電車は横向きにたおれ、線路のわきにとまりました。
 
「いたたたた。みんな、だいじょうぶか?」
 
リーダーのアリが立ち上がり、他のアリたちを助け起こして回ります。
少しけがをしているアリはいましたが、どうやらみんなだいじょうぶだったようです。
ほっとしたのもつかのま、どこからかアリのさけび声が聞こえました。
 
「火事だ!にげろにげろ!」
 
たいへんです。
黒いけむりがもくもくとあがっています。
しかし、横倒しになった電車のドアは開きません。
どこから外に出たらいいのでしょうか。
こわくてこわくて泣きだすアリもいました。
 
「ここから出られるぞ!」
 
リーダーのアリがさけびました。
ぶつかったはずみでできたのでしょうか。
電車の天井だったところに、なんとか通りぬけられそうな穴が開いています。
 
のんびりしているひまはありません。
アリたちは巣に戻るときのように列をつくり、スイスイと穴を通って外にでました。
みんな逃げることができたので、リーダーのアリも外にでました。
 
「よかったよかった」
 
みんなでぶじをよころんでいると、いっぴきのアリがいいました。
 
「あれ?キリギリスはどこだい?」
 
まわりをさがしましたが、キリギリスはどこにもいません。
逃げおくれてしまったのでしょうか。
 
「おーい!キリギリスやーい!」
 
みんな、あわててキリギリスの名前を呼んでいます。
けむりはどんどん大きくなり、今から水をくみに行っても間に合いそうありません。
もうダメかと思ったそのとき、穴からキリギリスの声が聞こえました。
 
「おーい!たすけてくれー!」
「よし!たすけてやるぞ!」
 
アリたちは穴に手を入れ、ちからを合わせてひっぱります。
 
「よいしょよいしょ」
 
穴からキリギリスの頭が出ました。
 
「よいしょよいしょ」
 
穴からキリギリスの右手が出ました。
 
「よいしょよいしょ」
 
穴からキリギリスの左手が出ました。
 
「よいしょよいしょ」
 
キリギリスのからだは出てきません。
アリたちはさらにちからを合わせてひっぱります。
 
「よいしょよいしょ」
「いたいいたい。からだがちぎれる」
 
キリギリスがひめいをあげます。
 
「よいしょよいしょ」
「あついあつい」
 
キリギリスがひめいをあげます。
がんばっていたアリたちもあまりのあつさにがまんができなくなりました。
 
「こりゃたまらん」
 
電車ははげしくもえあがり、かわいそうなキリギリスのすがたは見えなくなってしまいました。
そのとき、アリたちはきづきました。
 
「キリギリスのからだが出てこなかったのは」
「リュックサックがじゃまだったんだ」
 
なんということでしょう。
かわいそうなキリギリスは、リュックサックのせいで逃げおくれてしまったのです。
アリたちの言うことを聞いていれば、こんなことにはならなかったのに。
 
 
アリたちは今日も電車に乗ってお仕事に行きます。
リュックサックを背負ったアリはいっぴきもいないようです。
 

 

 

 

いかがでしたか。

巨大リュックの罪深さを少しでも感じ取ることは出来たでしょうか。

仮に全国の小学校にこの作品を置いた場合、わたくしの懐にはいくら入るのか。

それだけが気になっております。

よろしくお願いします。