いつもブレーキランプ 7回点滅
ド・ウ・モ・ボ・ク・デ・ス
はい。今回はドリカムトゥーの“未来予想図Ⅱ”風に始めてみました。
いかがでしたか。素敵でしたね。
というわけで僕です。
もしかしたら薄々気が付いている鋭い方もいらっしゃるかもしれませんが、お忍びでSummer Sonicに行ってまいりました。2日間。
愚鈍な 勘があまり鋭くない方々は「ええっ!」とか「わァ…ァ…」とか声が出てしまっているかもしれませんね。驚かせてしまってすみません。
いやー。実に3年ぶりですよ。
東京オリンピックとかコロナとか4630万円誤送金問題とか様々な問題のあおりを受け、2019年を最後に久しく開催されていなかったわけであります。
そんな夏の風物詩…いや、年間最重要イベントであるサマソニがついに戻ってまいりました。うれしい。こんなにうれしいことがあるでしょうか。
開催日程が発表された瞬間に宿を予約し、日めくりカレンダーにバツ印を書き込んでは破り捨てる日々を過ごしましたよ、あたしゃ。
ま、そんなサマソニの記録、いわゆる『サマソ日記』(10年ぶりくらいにこのフレーズを思い出しました)を綴っていこうかと思います。
ま、みなさんもこの後の予定があるでしょうし、あんまり長くなってもいけないので簡潔に綴っていきましょうね。
【サマソニ初日】
ついに迎えた3年ぶりのサマソニ初日。
起床は例年よりも少し遅めの午前3時。この時点で完全に出遅れております。
超特急でシャワーを浴び、車に荷物を載せて会場である千葉県は幕張へゴー。
いやー。夜明け前の首都高を車でかっ飛ばす(法定速度厳守)と「うわー!これからサマソニだー!」ってテンション上がりますね。
みんなも夜明けの首都高を車でかっ飛ばしてサマソニ気分を味わってみてはどうでしょうか。
ちなみに『ピクミン ブルーム』ユーザーのわたくし、テーマパークのピクミンをゲットするべく東京ディズニーランドホテルの横を通り過ぎる際には若干ゆっくりと走ってみましたが、行きも帰りも苗をゲットすることはできませんでした。くやしい。こんなにくやしいことがあるでしょうか。
出発から1時間ほどで幕張メッセ駐車場に到着。
着いた瞬間の感動といったらもう! あなた!
駐車スペースに車を停めてサイドブレーキを引くときがサマソニの中で一番興奮する瞬間かもしれんね、ホントに。
あまりにもエモくなったせいか「サマソニ、ただいま」などと寒すぎるツイートをしそうになってしまい、慌てて自分の手からスマホを叩き落としました。
7時を過ぎた頃、リストバンド交換列に並ぶためにマリンスタジアム前に到着。
コロナの関係で例年よりもチケットの販売数が抑えられているせいか、待機列はこれまでで一番短い印象だったナー。
リストバンド待機中にかなり久しくご無沙汰していたホロワーさんに会えたのは嬉しかったー。
“TSUJIDO”とプリントされたイカしたティーシャーツを着てらっしゃったのだけれど、これが「辻堂海浜公園と間違えて幕張海浜公園に来てしまいました」という高度なギャグであることに気付いた人はどれだけいたのだろうか。
こういうことに気付ける人間でいたいと強く思った。
サマソニ公式が「入場時には専用アプリの提示が必須やで! ちゃんと“チェックイン”の状態にして持って来るんやで!」と繰り返しアピールしていたので、仰せの通りにして行ったのだけれど、どういうわけが提示が求められることはありませんでした。
可能性としては
・チェックイン登録をした人数=来場予定者を知りたかっただけ
・登録していない人が多いことが予想され、いちいち説明しているとリストバンド交換が滞る可能性が高いと判断した
のどちらかなのかナーと思っております。
リストバンドの交換開始時刻が若干遅れたので、もしかしたら直前でオペレーションなどに変更があったのかもしれませんね。
ちなみに例年であればチケットは全回収なのだけれど、今年はなぜか半券が戻ってきてビックリ。リストバンドと半券が揃った初めての年になったかもしれん。
いきなり移動を余儀なくされるのは、スタジアム出演組とメッセ出演組でアーティストグッズの販売場所が分かれているからなのだけれど、スタジアムでもメッセでも2日通し券のリストバンド交換をやってくれれば解決するのよナー。
前はどちらの会場でも交換できなかったっけ? これは改善して欲しいナー。
物販では、The OffspringとFishboneのティーシャーツを購入。
オフスプのDance Fucker Danceティーシャーツは正直普段使いには厳しいやつなのだが、そういう冷静な考え方ができなくなる異様な磁場が物販列にある。
ちなみに<アーティストグッズ異様にダサい問題>については下記のブログで考察しております。暇で暇で仕方がないという方は暇つぶしに是非。
物販を買うところまでですでに約2,000文字を費やしております。
「簡潔に綴っていきましょうね」なんてどの口が言ったんだ、馬鹿。
いくら自分のための記録という意味も込めて書いているとはいえ、このペースで進んでいくのはなかなかしんどい。
読み始めた方の8割ほどがすでに脱落しているのではないかと推測しております。ここまで読み進めた方はエリートですよ。自慢していいと思う。
物販購入という最初の難関を見事にクリアしたわたくし。マリンスタジアム外周でキュウリの浅漬けとビールで乾杯。
このキュウリを食べないとサマソニに来たとは言えません。サマソニ名物。
はい、3年ぶりのサマーソニック、ついにプレイボールであります!
わたくしの中の主審が高らかにそう宣言した。ここから2日間、わたくしがルールブックです。知らんけど。
最初のバンドを観るためにマリンからメッセへのシャトルバスを使おうと思ったのだけれど、シュッとした感じのお兄さんが寄って来て「バスよりもこっちの車の方がいいですよ!」と猛アピールしてくるではありませんか。
「すわ!サマソニ会場に悪質白タク出現か!」と一瞬警戒したものの、明らかにシャトルバスよりも快適そうな高級車が目の前に停まっており、「まあ、そこまで言うなら…」と乗せていただきましたよ。
いやー。めちゃくちゃ快適だった。車のことはあまり詳しくありませんが、どうやらジャガーに乗せていただいたようです。
来年以降もこのサービスが継続するかどうかは知らんけど、もしもやってたら是非一度お乗りになることをオススメいたします。
・The Linda Lindas
3年ぶりのサマソニ、わたくしはThe Linda Lindasからスタートいたしました。
SNSに投稿された動画で一躍有名になったガールズバンド、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
映画『リンダ リンダ リンダ』がバンド名の由来だという日本とも浅からぬ縁のあるバンドでございます。
観る前は「もしかしたら人種とか性別とか年齢とかそういうフィルターを通して聴かないと評価しづらいのかナー」などと思っていたのだけれど、いざ演奏が始まったら全然そんなことなかった。
キュートでポップでロックンロール。ラモーンズだよ! めちゃくちゃ楽しかった。
すごく楽しそうに演奏している姿がよかったなー。
“自分が言いたいことを曲にして大声で歌う”っていうのが音楽が持つ大切な機能であることは間違いないのだけれど、それ以前に“音楽って楽しいものだったよね”ということを思い出せてくれたステージだった。
わたくしの人生をまるっきり変えてしまった曲が3年ぶりのサマソニで、しかもアメリカ人の若い女の子たちによって演奏されていることに無性に感動して泣いてしまった。
リンダズ、また来日して欲しいなー。
あの場にいた中高年は例外なくメンタルが父兄になっていたと思う。
・Beabadoobee
リンダズの感動冷めやらぬ中、マリンへ移動してBeabadoobeeの途中から入場。
Spotifyのプレミアム会員だけが利用できるボックスシートからのんびりと観させていただきました。(この席、めちゃくちゃ快適だった)
2020年の1st『Fake It Flowers』が素晴らしいオルタナアルバムだったので楽しみにしておりましたよ、とても。
まったりした感じのライヴになってしまうのではないかと危惧しておりましたが、ご本人は想像以上に元気なキャラクターでひと安心。
ドリーミーでノイジーで心身ともに気持ちよくなるライヴだったー、
前方エリアでは熱心なファンがずっと腕を振り上げていて、日本にもしっかりとしたファンベースが築かれつつある様子。
単独公演があったらチケットは結構な激戦になりそう。
本当なら1stアルバムのモードのうちに観ておきたかったナーとかメッセのステージの方がよかったんじゃないかナーとか言いたいことはあるけれど、間違いなくこれからのシーンで重要な存在になっていくであろう彼女をこのタイミングで観られたのはよかった。
お昼休憩を挟んで再びマリンスタジアムへ。
バインミーを食べたのだけれど、行列がとにかく進まなくて完全に心が折れた。
今回のサマソニ2daysで一番つらかったのはバインミーを買い求めるための時間だったと断言いたします。
ひとり当たり7バインミーくらい購入しても楽勝でさばけるくらいバンバンバインミーを量産して欲しかった。
まあ、そんな恨み言はさておき、ホルモンですよ、ホルモン。
たぶんだけどホルモンを観るのは前回のサマソニ以来じゃないかナー。つまり3年ぶり。
今回のサマソニでよく見かけたティーシャーツはホルモンとマンウィズが2強だったので、もしかしたら入場規制かかるかも?と思ったけれど、普通にアリーナに入れて安心いたしました。
正直に言ってしまえばセトリはわたくし好みではなかったものの、やっぱり名曲“「F」”はテンション上がったナー。
某ドラゴンボゥルの某フリーザ様のことを歌った楽曲で、とにかくギターソロがかっこいい。
“チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ”もわりとライヴで聴けるのは珍しい曲かな。
アルバム『ぶっ生き返す』はホルモンサウンドの完成形だと思っておりますので、同作からの曲が聴けるのは幸せでございます。
最後は“恋のスペルマ”かナーと予想しておりましたが、“恋のメガラバ”の方だったので狂喜乱舞。大騒ぎのフィナーレとなりましたよ、最高。
まあ、そんな感じで大層楽しかったのだけれど、サウンドはあまりよくなかったナー。ていうか、ホルモンのライヴを満足なサウンドで観た記憶がほとんどない気がする。
彼らのライヴは結構な回数観ているので、これは観た位置の問題とかではないと思うのよな。あえてああいう音作りにしているのかしら…。まあ、好みの問題なのかもしれん。
・Fishbone
ホルモン終わりでマリンから離脱。
ちょいとビールを補給して向かったのはメッセ内マウンテンステージ。
そう、ミクスチャー・ロックの重鎮、Fishboneであります。
正直なところFishboneにはあまり詳しくないマイライフなのですが、彼らの出演が発表されたときからめちゃくちゃ楽しみにしておりました。
だって、演奏激ウマでファンキーでスカパンクで場合によってはメタリックでプログレッシヴなのよ。そんなん期待するしかないじゃない、あなた。
いやー。これがマリンステージだったら熱中症患者が続出したのではないかと空恐ろしくなるようなエネルギッシュな演奏。
粒立ちがすごすぎるベースを聴いているだけでもう気持ちよくなってくるやつですよ、奥さん。
ひたすらに観客を煽り躍らせまくるフロントマンのアンジェロのライヴ運びはまさに百戦錬磨。最強のライヴアクト。
ていうかアレですね。あまりにもライヴが熱すぎて、「これはコロナ禍に観るバンドちゃうやろー! 惚れてまうやろー!」と叫びました、心の中で。
これはぐっちゃぐちゃのフロアでぐっちゃぐちゃの汗まみれ&ビールまみれになりながら踊り狂って、ぐっちゃぐちゃの天パで帰りの電車に乗りたいやつよ。
それまでしっかり予習しておくので、コロナ禍 is overになったらまた来て欲しい。よろしく哀愁です。
Fishboneの熱演の後に登場するのは、日本が誇るロックンロールレジェンド、ヒロト&マーシー率いるザ・クロマニヨンズ。
その出演がアナウンスされた瞬間、彼らのステージは絶対に観なければならないと心に誓いました。そしてその誓いを果たすためにマウンテンステージに来ました。
今後はわたくしを有言実行の男と呼んで欲しい。よろしく哀愁です。
The Linda Lindasのところでも少し触れましたが、ザ・ブルーハーツに出会ったことで人生が変わったわたくし。マイライフにおける最大の影響源と断言しても過言ではございません。
ヒロト&マーシーがいなかったら今頃こうして息をしていたかどうかも怪しいところ。本当にブルーハーツ漬けの青春を送りましたよ、あたしゃ。
ブルーハーツ解散後、↑THE HIGH-LOWS↓とザ・クロマニヨンズについてはそれほど熱心には追っていなかったものの、ヒロト&マーシーへの尊敬の念はまったく薄れることなく今に至っております。
ハイロウズの“十四才”とかすごい曲よな。大好き。
などとブルーハーツ好き、ヒロト&マーシー好きをアピールしているわたくしですが、実はこれまで彼らを生で観た経験がございません。
このウン十年、それこそ観る機会なんていくらでもあったはずなのに、どういうわけか一度もライヴに足を運ぶことなく今日まで過ごしてきてしまいました。
神様すぎて逆に恐れ多いというか、「ここまで来たら逆に一生観ないのもアリ」という気持ちがあったりなかったり。そんな気持ちわかるでしょう。
まあ、そんな自分語りはさておき、ザ・クロマニヨンズですよ。
知ってる曲は“タリホー”くらいしかなかったけれど、安定のヒロト節&マーシー節が次から次へと繰り出されて、どの曲を聴いても「わー!ヒロトっぽい!」「わー!マーシーっぽい!」と感動しっぱなしでした。
ヒロトのマッチ棒みたいなシルエットもマーシーのバンダナも健在で、あの頃にタイムスリップしたみたいだったナー。
間違いなくレジェンド級アーティストなのに、なんか“こちら側の人”みたいに感じてしまうのは何故なんだろうか。それがパンクスピリットというやつなのかもしれませんね。
ヒロトの「サマーソニックは80年ぶりの開催で…(前回は)まだ生まれてないからよくわからないけど、こんなに良いイベントなら毎年やってもらいたいよね。みんなも長生きして毎年来るといいよ」という朴訥とした謎MCもよかったな。
よくわからないけど泣けてしまったよね。
クロマニヨンズは何枚か持ってるけど、ちゃんと全部聴き込んでツアー行きましょうかね。またあのふたりに会いに行きたいナー。チケット取れるかしら。
クロマニヨンズのチケット事情に詳しい方がいらっしゃったら色々と教えていただけるとマイプレジャーです。
さあ、本日のメインイベントがやってまいりました。
ポジション的には“トリ前”なのだけれど、わたくしにとっては今日一番…いや、2日間を通して最大のお楽しみであります。
アメリカンパンクの雄、The Offspringでございます。オフスプですよ、オフスプ。
彼らの出演を知った時から「裏かぶりが誰であろうとオフスプで燃え尽きる」と
心に誓いました。そしてその誓いを果たすためにマウンテンステージに来ました。
今後はわたくしを有言実行の男と呼んで欲しい。よろしく哀愁です。
オフスプのライヴは鉄板で盛り上がるだけに、逆に前方エリアで観てしまうと今のご時世的にマズいかナーなどと危惧しつつも、ふと気が付けばわりとステージ近くまで接近しておりました。
わたくしの横にはいつの間にかノーマスクの外国人グループがいて、みんなでキャッキャしてるし、もしかしたらこれは思った以上にマズいのでは…
と思ったところで場内暗転。
出囃子が鳴り響き、バンドメンバーが次々とステージへ登場。
デクスター(Vo, Gt)の「OK!!!」というセリフから雪崩れ込むのは
ヤーヤーヤーヤーヤー!
名盤『Ixnay on the Hombre』(1997年)収録のキラーチューン“All I Want”でございます。はいっ!オフスプ優勝!
後方から押し寄せる人々の圧を数年ぶりに感じました。めちゃ楽しいけど、ご時世的にはマズいやつかもしれませんね、コレ。
デクスターのアカペラから始まるアレンジの“Want You Bad”などそこからもうキラーチューンのマシンガン打線。
昨年リリースの最新アルバムのタイトルトラックで、コロナ禍について歌った“Let the Bad Times Roll”も素晴らしかった。これは今の時代に最高に刺さる曲なのでは。
日本だけで何故かウケる曲(バンド談)“One Fine Day”はもちろん、他の国では馬鹿ウケなのに日本では全然ウケない曲(バンド談)“Self Esteem”がどちらも聴けたのは嬉しかったナー。
“Self Esteem”は始まった瞬間から大騒ぎだったので、もう日本ではウケない曲という汚名は返上できたのでは。
Twitterなどで話題の声出しだけれど、これは正直ありましたね。
“All I Want”の「ヤーヤーヤーヤーヤー」の時点ですでに合唱に近い勢いで盛り上がってたし、ヌードルズ(Gt)の「Fuck yeah!!!」コール&レスポンスも大盛り上がりだった。
バンドメンバーは“声出しNG”ルールについては把握していたようで、コール&レスポンス中にヌードルズも「You guys are rulebreakers」みたいなことを言って笑ってた。
Great to be back at @summer_sonic! Even though you couldn't sing along with us, we still felt your amazing energy! #SummerSonic pic.twitter.com/RBSM1IAlx2
— The Offspring (@offspring) 2022年8月22日
(サマソニに戻って来れて嬉しいよ! 君たちが一緒に歌うことができなかったとはいえ、それでも君たちの素晴らしいエナジーを感じることができたよ!)
などと白々しいことが綴られておりました。大阪でも同じような感じだったんだろうか。
オフスプをぐちゃぐちゃになって観てから1週間。わたくしは幸いなことに感染しなかった(と思う)のだけれど、あの状況に不安を感じた人も少なからずいるのではないかな…。
早くコロナ禍が過ぎ去って、誰もが不安を感じることなくライヴ会場に足を運べる日がくることを祈るばかりです。
初日は予定通りオフスプで燃え尽き。
最後にちょっとビーチに寄ったけれど、疲労困憊のため花火だけ見て退散。
雨も強くなってきたし、翌日のことを考えたらそれが正解なんだと思った。
【余談】
サマソニに出演したアーティストが声出しの是非について発言したことが話題になっておりますね。
わたくしはそのステージを観ていないのだけれど、報道などで見聞きする限りでは
・前のステージに登場した海外アーティストの時点でめちゃくちゃ声出しがあった。もういくら声出ししたって関係ない。
・今年の夏フェスは出禁になる出演している。
・怒られたら自分が謝るから声出しをしてもいい。
という意味の発言があったとのこと。
この発言をしたアーティストの真意はわからないけれど、仮に自分が出演側だとして、事前に説明されたルールを厳守するつもりで会場に足を運んでいたとしたら、めちゃくちゃ腹が立つと思う。
「えっ。決められたルールが全然守られてないやん」って。
ただ、そこで「他のアーティストも破ってるからもうルールを守らなくてもいいよね」に持っていくのは違うナーとは思う。
「声出しNG」というルールに納得して出演を承諾したのであれば、まずは主催者側に「事前に説明されたルールが守られていない。主催者としてこの状況を容認するのか、しないのか」の説明を求めるべきだったのでは。
その上でルールを守る or 破るを表明した方が、まだ筋は通っていたかな、と。
超人気アーティストの出禁上等宣言というのも、本人がそのつもりがあるかどうかは別として、「俺たちが出ないと困るでしょ?」という強気が透けて見えてしまって、なんか嫌な感じがするし。
いずれにせよ、コロナ関連のルール破りっていうのは、モッシュやダイヴと違ってライヴ会場だけで完結する話ではないので難しいですよね。
みんなライヴが終われば日常生活に戻っていくわけで、ライヴ会場が感染拡大の場となってしまうのは避けたいことの筆頭だと思いますよ、あたしゃ。
いきなり電車の中でクラウドサーフをキメたら単なる狂人として警察官に連れて行かれるだけだけど、ライヴ会場で感染拡大ってことになると“コンサートが感染拡大の一因になっている”と業界全体の話として扱われるようになるのは必至。
将来的なことを考えれば、あとしばらくは我慢の時期として楽しみ方を少しセーブしないといけないのかな、と個人的には考えております。
まあ、色々と問題点もあったけれど、サマーソニック初日はめちゃくちゃ楽しかった。
特にコロナ禍に音楽を好きになった人にとっては、今回のサマソニが大型フェスを体験する初めての機会になったかもしれないし、(声出しの是非は別として)めちゃくちゃ盛り上がっていたので、海外アーティストやマネジメントに対して「日本のマーケットはまだまだ死んでないぞ!」という大きなアピールになったのではないかナーと思っております。
というわけで初日の日記はこれにて終了。
本当は2日間合計でこのくらいの分量になるはずだったのだけれど…。世の中上手くいかないものですね。