明けましておめでとうございます。
気が付けばOzzfestまで10日を切っておりました。
体調を整えるため『セックス、ドラッグ、うがい、手洗い、ロックンロール』を合言葉に 出演バンドの予習などを日々行いながら生活をしております。
いやー。まさかオジーSabbathが日本で観れる日が来るなんてね。
うれし涙に暮れる日々。
今さらで恐縮ですが、約2か月ほど前の話。
日記を書くタイミングを完全に逃した感はありますが、「日記を楽しみにしていた」「原稿料は払います」「チョッチュネー」などの声を頂いたので執筆することにいたしました。
昨年の11月、まさかのGuns N' Roses緊急来日決定。
それと同じタイミングでひっそりと発表されたのがダフ&スティーヴンの来日公演。
呼び屋は「相乗効果で盛り上がるぞー!」と思ったのかもしれんけど、ガンズのインパクト(チケット代も含む)で完全に霞んでしまう結果に。
ちなみに当初はAdler's Appetiteと発表されていたけど、いつの間にか新バンドであるAdlerとしての来日になってた。
結果的にオリジナル曲メインのAdlerで大正解だったと思うけど。
チケットの売れ行きが芳しくなさそうな雰囲気をひしひしと感じつつも、 Twitterなどでみんなで盛り上がりながら迎えたライヴ当日。
本当は2日間とも行きたかったのだけど仕事の都合で初日のみの参戦でした。
もしかしたらダフやスティーヴンに会えるかもしれないとの期待を込め、『Live From The Jungle』とサインペンを思って少しだけ早めに自宅を出発。
渋谷への道中、Twitterを確認したところ、友人のじょのさん(日本一のダフファン)から衝撃的なツイートが。
「大変な事になっております!」というコメントと共にダフ&スティーヴンとのスリーショット!!
すでに楽屋に入れてもらっているご様子。
今回のこの状況は単なる幸運じゃなくて、じょのさんの努力の賜物なのだけど、サウンドチェックも見せてもらえたようで羨ましい限り。
バンドのために献身的に努力しているといつかは報われるものなんだね。
そんなこんなで渋谷へ到着。
チーマーに狩られないように小走りで街を駆け、怪しげなホテル街などを通り抜けて会場前へ。
会場の向かいにある怪しげなホテルの前には一目でロッカーだと分かる外国人がひとり。
Adlerのベーシスト、ジョニー・マーティンさんでした。
この2人組がTwitterのフォロワーさんだと知るのはまた後の話。
邪険に断らなくて良かったと心から思った。
会場周辺には入り待ちしてるグループがいて、仲間と「まだかなー」などと話していたけど、俺はじょのさんのツイートですでにバンドが中にいると知っていたので、あまり期待はしないで会場前でぼんやりと友人のくりこさん(元ソフトボール選手)が来るのを待ってた。
が、急に入口辺りが騒がしくなったので「すわ!何事!?」と思ったら
なんと元King Of Beerことダフが早足で会場から登場!
駆け寄るファン達に見向きもせず、そのまま会場前に待たせていたタクシーに乗り込んで去って行くダフ。
出番前にどこへ消えたかは謎。
一瞬の出来事だったので横顔を写メで激写するのが精一杯。
その後も会場前で待っていたけど、もう一人の主役スティーヴンは現れず。
渋谷の街を探索していたと思しきLoadedのマイク&ジェフはふらっと現れて、仲良く会場内に入って行きました。
開場直前に友人くりこさんと無事に合流。
クロークに荷物を預けて開場を待っていると、ダフ&アドラーとの奇跡のご対面を済ませたじょのさんが登場。
憧れのダフに会えた興奮で舞い上がって何も覚えていないかと思いきや、「Velvet Revolverってまだあるの?」だの「コリィは何でダメだったの?」だの訊きづらい事も訊いてくれてました。
そしてなんと! ダフから頂戴したピックを分けてくれる心優しいじょのさん。
家宝がまたひとつ増えました。感謝感激。
いよいよ入場開始。
チケットの売れてなさ具合が透けて見える良番だった我々。
当然のように最前列をゲット。真ん中からほんの少し左寄り。
ちなみに2008年のクアトロの時も最前列だったな。
あの時はステージ下に降りて来たダフにぺたぺた触れたん。
汗でぬるぬるしていて嫌だった とても嬉しかったです。
会場に入ってすぐ目に付いたのは、ステージを覆い隠すように天井から吊り下げられた巨大な白い布。
他のライヴでも何度か観たことあるけど、Adlerがこういう演出をするとは思わなかった。
一緒に来たくりこさんや偶然にも番号が連番だったじょのさん達とお話しながら開演を待つ。
じょのさんはダフに特注のLoadedリストバンドなどをプレゼントしたそう。
そうこうしているうちに場内暗転。
Adlerのアルバム『Back From The Dead』の冒頭部のアコギイントロが流れ、 不規則に激しく点滅する照明がメンバーの影をステージ前の布に浮かび上がらせる。
ステージを覆い隠していた布が落下し、そのままアルバム通りBack From The Deadへなだれ込む。
80年代のLAからタイムスリップしてきたようないでたちのAdlerの面々。
その姿に99%が熱心なガンズファンだと思われる観客たちは大歓声。
この幕が落ちる演出、実は予算の関係でローディーを連れて来れなかったAdlerの苦肉の策というのは邪推でしょうか。
自分たちで機材をセッティングしている姿をオーディエンスに見られたくなかったのではないかと。
違ってたらごめんなさい。
Adlerのヴォーカルを務めるジェイコブ・バントンは、長身細身のまさにロックスター体型。
1曲目からステージを飛び出し、最前列の柵へ飛び込んでくる。
しかもわたくしの目の前。
さらに言えばわたくしの顔の前にジェイコブのちんこが鎮座。
女性ファンならありがたくちんこを触るところでしょうが、この状況でわたくしはどうしたらいいのでしょうか。
このエピソードはのちに「Chinko Crisis」と名付けられ、ごく一部の間で語り継がれることになるのですが、大多数の人にとってはどうでもいいエピソードなので忘れてください。
Chinko Crisisが客席で猛威をふるっているのを知ってか知らずか、終始笑顔でドラムを軽快に叩き続けるスティーヴン・アドラー。
そのリズムは良い意味での軽さも含めてGN'R時代そのまま。
目が合うとうなづいてくれたりスティックを向けてくれたりサービス満点。
しかも1本目のスティックはこちらに向けて投げてくれました。
取れたら超ラッキーだと思っていたスティーヴンのスティックを見事ゲット。
また家宝がひとつ増えました。感謝感激。
ライヴの最後にバンバン客席に投げ入れるような予備じゃなく実際に叩いたヤツだから感激もひとしお。
ちなみにヴォーカルのジェイコブはギターの達人でもありました。
あれはヴォーカリストが弾くレベルのギターじゃなかった。
そんじょそこらのギタリストよりも遥かにハイレベル。
スウィープなどの高等テクを全開にして、イングヴェイばりのギター回しまで。
まさかヴォーカリストのギターソロまで聴けるとは思わなかった。
日本盤がリリースされていないにも関わらず、80年代の香りがプンプンするオリジナル曲の数々でオーディエンスから好意的な反応を得ていたAdler。
ゲストとしてAdlerのステージに呼び込まれたのは、もちろんダフ・マッケイガンその人であります。
個人的には二人の共演があるとしたらLoadedのセット中だと思ってたので嬉しい驚きでした。
しかも始まったのは、ガンズの代表曲にして唯一の全米チャート首位に輝いたSweet Child O' Mine!
ダフが目の前で(本当に目の前だった!)でイントロのあのベースメロディを奏でた瞬間はまさに至福。
あそこのメロディ弾きはSCOMを特別な曲にしている要素のひとつだと思っていて、あれを思い付いたダフにあっぱれ!をあげたい。
そんな特別な楽曲のビートを叩き出すのはダフのかつての相棒スティーヴン・アドラー。
彼の温かみのあるリズムパターンも大好きな要素。
上手いドラマーじゃないけど(カウベル空振りしてたのも見ちゃったし)、あの独特のリズム感が名作『Appetite For Destruction』を特別な1枚にしているのは間違いの無い事実。
今日になってリハビリ施設に逆戻りしたというニュースが入って来てしまったけど、ちゃんと克服してまたいつか日本に戻ってきてもらいたいと思う。
次はヘッドライナーとして演奏できるくらい頑張って欲しいな。
Adlerのデビューアルバム『Back From The Dead』は本当にオススメです。
(写真:まっすぐな瞳でダフを見つめるスティーヴン。この写真、めちゃくちゃ気に入ってる)
先攻のAdlerが心地の良い余韻を残してステージを降りると、フロアからは大きな拍手が。
彼らの機材の多くはLoadedと共通だったらしく、次の準備にはあまり手間がかからないご様子。
このあたりもローディー不在なんじゃ?と思わせる要素なのだけれど、セットチェンジが短くなるのはいい事なので今回は不問とします。
いよいよ本日のメインであるDuff McKagan's Loadedの登場。
前作『Sick』での来日公演はなかったので、2008年の秋以来の日本公演。
今回は一応「The Taking」のツアーという事になるんでしょうか。
ダフの「イクゾー!」という雄叫びと共にSickがスタート。
前回の来日時には同曲をタイトルトラックとしたアルバム『Sick』はリリースされていなかったので、みんなが知っている曲として日本で披露されたのは今回が初めて。
2002年の来日時に新曲として披露された時とは少し形が変わってるような。
少しNirvanaっぽいと思うのはわたくしだけでしょうか。
数曲演奏した後、客席に向かって、「昔に戻ってLoadedの1枚目からの曲をやるよ。Dark Dayだ」と語りかけるダフ。
が、何故かぽかーんとするメンバー達。
微妙な空気の中、ギターのマイクがダフの元へ歩み寄って何かを耳打ち。
「やっちまった! 次の曲はDead Skinだ!」
あーあ。ダフ完全にやらかした。
Dead Skinが終わり、ダフの「さっきも言ったけど…」という前置きでDark Daysへ。
このまさかの展開にじょのさん(日本一のダフファン)はもう魂が抜けちゃっているの
ではないかと心配になり、じょのさんの状態を確認したところ、おのれの身に何が起
こったのか全く把握しておりませんでした。
まあ、人生なんてそんなもんだよね。
So Fineでは「俺、友達に借りがあるんだ」という歌詞の後、 手で客席を示しながら「トーキョー、君たちの事だよ」という嬉しいコメントが。
そしてまさかのPatience!!!!!
最後の「Just a little patience yeah yeah」のパートからだったけど、ダフが歌うPatienceを聴けるとは思わなかったので嬉しかったナー。
「I've been walkin'~」のアクセルパートはベースのジェフが担当。
歌えるイケメンベーシスト。
Attitudeの途中からダフとジェフが楽器をチェンジ。
ここからはベーシストとしてのダフを思う存分堪能。
初来日以来のYou're Crazyを披露してファンを喜ばせてくれました。
Liesバージョンで始まって後半はアップテンポに展開するアレンジだった。
そしてジェフの見せ場であるDust N' Bones。
実は数あるGN'Rチューンの中でも特に好きな1曲なのです。
中盤のスラッシュが歌うパートはオーディエンスが担当。
場内「Just fuckin' gone!!!」の大合唱。
そして歓喜の瞬間が再び!
ダフがスティーヴンを呼び込みIt's So Easy!!!
Loadedにとっては定番曲だけど、ガンズの5分の2が揃っているとその価値も倍増するというもの。
これで全員揃ったら…というのはまだ考えてはいけない事でしょうか。
メンバー同士の交流は活発なのでいつかは…。
最後はI Wanna Be Your Dogで締め。
新加入のドラマーが曲の入りをよくわかってなかったみたいで
メンバーに身振り手振りで教わってたのが面白かった。
前回の来日では中間にいろんな曲が挟まってたけど今回は無し。
Purple Rainとか演奏してて面白かったのになー。
客入りはともかくとして大満足のライヴ。
特にスティーヴンの元気な姿が見られて本当に嬉しかった。
ファンとして特に心配なのは彼だからね。
途中でガンズという暴走列車を降ろされてしまった彼だけど、ちゃんと頑張っていれば他のメンバーは気に掛けてくれるだろうし、「ツアーやるからお前のバンドも来いよ!」って誘ってくれるはず。
当日の戦利品。
どんくさいわたくしがセトリまで頂けたのは奇跡としか言いようがない。
➖➖➖以上、mixi日記より加筆修正の上、転載➖➖➖
あー。なんか久々に読み返したけど、やっぱりとっちらかった日記だった。
もっと簡潔に感想をまとめられるようになりたいと思いました。
今年は簡潔なブログをコンスタントにアップできますように。
わたくしはそんなブロガーになれるのであろうか。
それは誰にもわからない。
Tokyo Dome, Japan, February 22nd, 1992 (Remastered, Live On Broadcasting)
- アーティスト: Guns N' Roses
- 出版社/メーカー: Lilith Records
- 発売日: 2016/08/02
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