謝って済んだら警察はいらねんだよ

ご無沙汰しております。僕です。

3月半ば頃からずっと体調が低空飛行でして、さすがに気が滅入っております。

こういう時は無理をしないのが一番ですね。怠惰に過ごせる日は怠惰に過ごしていきたい。

 

まあ、そんな感じでいつ死ぬかわからない日々を過ごしておりますと、自分が経験したことを書き記しておきたい気持ちになったりするわけです。

今日はですね、わたくしがライヴで出会った変なお客さんのことを紹介しようかなと。

 

ライヴ会場って変な人が多いじゃないですか。(断言)

そのなかでも、HR/HM系のライヴはマジでおたおか キチガイみたいな客が多い気がしております。

いつも最前列にあたおか キチガイみたいなやつが陣取っていたりして、それを見るだけで気が滅入ったりすることもしばしば。

 

あれはいつの誰のライヴだったんだろうか。

まったく思い出せないのだけれど、海外のHR/HMバンドだったのは間違いない。

当時よくライヴに行っていた知人が一緒だったので、少なくとも6年以上は前の話だとは思うのだが。

 

その日、運よく最前列をゲットすることが出来たわたくし。

ほくほく顔をライヴを観ておったのだけれど、わたくしの真後ろに陣取った客の様子がどうにもおかしい。

 

2列目にいるその人物、わたくし越しに最前列の柵を両手で掴み、ぴったりと密着して来るではありませんか。

そして、その状態から猛烈な勢いで前方へと進軍を開始。

 

すみません、これはラグビースクラムですか?

 

真顔でそんなことをお尋ねしたくなるレベルの押し込みぶり。

前方にいたら多少押されることは覚悟しておりますが、後ろから抱きすくめるような体制で押し込まれるのは初めてで、これにはさすがに悪意を感じました。

 

しばらくは柵に手を突っ張って押し返したりしながら我慢していたのだけれど、「おまえは『魁!!男塾』の直進行軍でもやってるんか!?」と叫びたくなるほどの圧縮に限界を感じたわたくし。

これはもうぶん殴るしかない 話し合いで解決しようと後ろを振り返ったわけです。

 

振り返った先にいたのは、50歳くらいの普通のおっさん。

このおっさんがあの猛烈な押し込み祭りを繰り広げた張本人だとは思えないほど、しょぼくれた感じのおっさんでした。

 

わたくしが振り返った瞬間、そのおっさんが発したのは

 

 

「大変申し訳ございません!」

 

 

という明確すぎる謝罪の言葉。

しかも、一瞬の躊躇も見せることなく、一切の淀みのない明瞭な発音と十分な声量で。

 

それを聞いた瞬間、思わず笑ってしまってそれ以上何も出来ませんでした。

あの「申し訳ございません!」はずるいだろ。

ぶん殴る 話し合いで解決しようという意思が一瞬にして失せた。

 

 

わたくしが怒ることを予期していたかのような完璧な謝罪ぶりから想像できるのは、

 

 

・ライヴ会場でいつも前にいる人に殺されそうに 怒られている

・どうして自分が怒られるのかわからない

・いつしかトラブルを避けるために、前の人が振り返ったら全力で謝罪することにしている

 

 

ということでしょうか。

あの押し込みおっさん、今もライヴ会場で前の人に怒られ続けてるんかな。

「このおっさんに謝られたことがある」「押し込まれたことがある」という人がいたら是非教えてください。

 

よろしく哀愁です。