どうも。僕です。
両肩に猫を乗せて近所を散歩したり、トミー・ジョン手術を受けて不死鳥のごとく復活したり、子犬を救うために超人オリンピックを失格になったりしたいお年頃です。
えー。前回からGuns N' Roses来日公演についてのブログを書き始めたわけですが、脱線に脱線を重ねた挙げ句、肝心のライヴにまで話が到達しないまま中編へと突入する結果となりました。
ぐだぐだの極地とも言える前編を読んでみたいというキチガ 活字好きな方のためにリンクを貼っておきましょう。
えー。前回の記事では物販列が終わったところまでご紹介いたしました。
今回の物販列、特に初日の並びっぷりは尋常ではなく、わたくしがスマパンのビリー・コーガンだったら『メロンコリー そして終わりのない物販列』という傑作2枚組アルバムを世に放っても不思議ではないレベルでした。
ホロワーさんからの情報によると物販列で転売屋とお客さんが一触即発になる場面もあったらしく、決してスムーズとは言い難い初日だったようです。
その反省を生かしたのでしょうか。2日目は開始時間が1時間前倒しとなり、さらには初日にはなかったと思われる「転売屋と判断された方への販売はお断りいたします」の注意書きが。
「ちょっと転売屋っぽい顔だなあ」などと言われて列から叩き出されてしまった気の毒な無実の人がいなかったのかずっと気になっております。
ガンズ九谷豆皿を含むお目当てのグッズを購入できてひと安心のわたくし。
物販の出口付近でぼんやりとしていると、係員さんが何やらシールのような物をお客さんに手渡している光景が目に入って来ました。
ナイトレパスポートのシールやー!
ご存知ない方のために補足しておくと、ナイトレパスポートとはガンズの公式ファンクラブNightrainが会員向けに配布している偽造 パスポートのこと。
中はスタンプ帳のようになっており、そこに貼るためのシール(公演ごとに異なるデザイン)が会場に準備されているという仕組みです。
そんなわけでわたくしもナイトレパスポートを準備して埼玉入りしたわけですが、会場のどこで配布されているのか事前情報が一切なく途方に暮れているところでした。
いい加減な仕事してんじゃねえぞ、この野郎。
係員さんに即座に駆け寄ってシールを貰おうとしたのですが、ホテルを出る前にパスポートを含む不要品を部屋に置いてきてしまったことが発覚。
仕方ないので部屋に取りに戻ることにいたしました。
スマホのバッテリーもかなり減っておったので、部屋で充電している間にシールを取りに行けば一石二鳥です。かしこい。えらい。かわいい。
係員さんいわく「シールはそれなりに数があります」とのことだけれど、何事も油断大敵のマインドで臨まなければなりません。
競歩選手のマインドでホテルへ戻り、速やかにスマホを充電器にドッキング。
ナイトレパスポートをカバンに押し込んで部屋を飛び出します。
…と思ったのだけれど、ホテルの部屋って入口のところにカードキーを挿さないと電気が点かない仕組みじゃないですか。
カードキーを抜いてしまうと照明回りだけでなく部屋の電気系統がオフになってしまうようで、当然のことながらその間はスマホの充電は不可。
バッテリー残量が乏しくなったスマホもポケットに押し込み、泣きながら部屋を飛び出しました。
(※ 先ほど「ルームキー 電気」などで検索したところ、これを回避する裏ワザが存在するようですね。勉強になりました)
そんなこんなでスーパーアリーナ物販エリアに再訪し、無事にナイトレパスポート用のシールをゲット。
パスポートが届いたときは「こんなん一生使わんやろ、正味」と小馬鹿にしておったものですが、いざシールを貰えるチャンスが到来するとなると是が非でも手に入れたくなってしまいますね。
ていうか、シールの配布場所はちゃんと告知した方がいいですよ、絶対。
ナイトレパスポートを持参したホロワーさんのためにTwitterで発信などしてみたけれど、なんでオフィシャル案件を口コミで広げないといけないんだ。
いい加減な仕事してんじゃねえぞ、この野郎。
ちなみに初日のパスポート用シールはこちら。
わたくしは存じ上げなかったのですが、古今東西の漫画に精通した武田清先生(世界中から忖度される偉人)によると人気漫画『ワンパンマン』の主人公・サイタマのオマージュ的デザインだそうです。
埼玉公演だからサイタマですよ。これは洒落てる。ひねりが利いてるね。
ということは、2日目も埼玉に絡めて何かしらのひねりを利かせてくるはず。
と思うじゃないですか、普通はね。
2日目のシールがこちらです!
ええー! 元ネタがなにひとつわからない…。
バンドロゴと銃の間にあるお花は埼玉県の県花であるサクラソウかな…?と推測しましたが、前日とテイストが違い過ぎて震えましたよ、あたしゃ。
これの元ネタがわかる方がいらっしゃったらお教えいただけると非常に非常に嬉しいです。よろしく哀愁です。
物販の販売開始時間に合わせて2日目のシールを貰いに行ったところ、初日のシールを再び渡されそうになるハプニングもありましたね。
「えっ。これ初日のやつだと思いますよ」と係員さんに伝えたところ、「これを配ってくれと言われただけなのでわかりません」と実に潔い答えが返ってきて震えました。
現場の責任者に確認してもらった結果、どうやらバンドから主催者側に2日目のシールが渡されておらず、バンド関係者が会場に到着してから配布開始になるとのこと。
そんな馬鹿なシステムが デザインの情報漏れに細心の注意を払っていて偉いナーと心底感心いたしました。
そのわりには主催者側のホームページでは「Secret」となっていたリトグラフのデザインをガンズ公式がFacebookであっさりとネタバレしていたけれど、あれはなんだったのだろうか。それは誰にもわからない。
アレですね。ここまで文字数を費やして、いまだに入場すらしていないのヤバいですね。
そろそろ11月5日のわたくしをさいたまスーパーアリーナの内部へと誘導してまいりましょう。
それに先立って、入場前に看板前でジャンプを一発キメておきました。
本当はもっと跳べるはずだったのだけれど助走距離が足りなかった、などと苦しい言い訳をさせてください。
会場入口で検温、荷物検査を経てチケットをもぎられます。
もしも検温で引っ掛かった場合、バケツ一杯の氷水を頭からかぶって再トライするつもりだったのですが、両日とも無事に入場することができました。
さいたまスーパーアリーナの内部に足を踏み入れたのは、2020年1月のQUEEN + ADAM LAMBERT以来でしょうか。
あの時点ではまだ「中国で流行っている謎の肺炎ウイルスが日本にも入ってきたらしい。まあ、すぐに収束するっしょ」くらいの雰囲気だったと思うのですが、いまだにマスクや検温が欠かせない状況に深い悲しみを覚えてしまいました。
1階フロアに続く急な階段を慎重に慎重に降りると、そこはパイプ椅子がズラリと並べられたアリーナエリア。
エリアの入り口には各ブロックの配置図が貼られているのだけれど、これがどうにもわかりづらい。
配置図はステージに正対する位置に掲示されているにもかかわらず、どういうわけかステージを右側に置く形、つまり横向きで図示されているため、世界の武田清先生(メンタルがイギリス人)が「席の位置がわからないよ!」と大騒ぎ。
あの世界の武田清先生(ロイヤル・アルバート・ホールに作品が展示された偉人)を困らせてしまったということが問題視されたのでしょうか。翌日にはこの配置図は撤去されておりました。
アリーナエリア前方には見知った顔がちらほら。
“35,000円のガチャ”ことGOLD席を購入した同志です。
その中にはチケット発券時に「席がよくなかったー!」と嘆いていた方もいらっしゃいましたが、実際の席を見るとそこまで悪くないどころか「かなり前の方じゃね?」という感じ。
やはり今回のチケット販売に関しては公式ファンクラブが強かったナーという印象です。
しかし、ここで意外な強さを発揮したのが当日券組。
わたくしのmixi時代からのホロワーさん(マイミク)であるじょのさん(ブレイクダンスの達人)の旦那さんが当日券を購入したところ、なんとA5ブロックの4列目をゲット。
公式ファンクラブ先行で購入したじょのさんと大差のない良席を引き当てる豪運を披露しました。
Mötley Crüeの「Carnival Of Sins」ツアー(2005年)で当日券を買った知人が最前列だったという話を聞いて以来、当日券には大きなロマンが潜んでいると思っておりましたが、それを改めて証明する形となりました。
36,000円のガチャ(当日券価格)、恐るべしです。
初日はわたくしも公式ファンクラブパワーで意外と前の方の座席があてがわれまして、自分の座席に到着した途端、「えっ!こんなに近いの!?」と震えました。
“Nightrain”を演奏する前にアクセルがパ―――って鳴らすラッパがこの近さ。
これ、めちゃくちゃうるさいんだよなー。耳がおかしくなりそう。
ステージセットは超シンプル。
この円高のご時世、「余計な費用は一切かけないぞ!」という意気込みが伝わってくるシンプルさ。
前方には控えめなお立ち台が設置され、後方にはドラムセットとキーボードが一段高くセッティングされているだけです。
ただ、その中でもステージ両端に掲げられたウクライナ国旗が2022年という現在の世界情勢を強烈に主張していました。
初日のオープニングアクトは日本が世界に誇るメタルバンド、LOUDNESS。
のっけから“Crazy Nights”と“Crazy Doctor”で「クレイジー祭り in さいたま」をスタートさせると、場内は早くも大盛り上がり。
わたくしは世界のギターヒーロー高崎晃さんのほぼド真ん前で観たおったわけですが、あんなにギターが上手い人をあんな距離で観られることはそうそうないわけで、「うひゃー! ギター上手いナー!」と大興奮しておりました、ええ。
わたくしは超有名曲しか知らない超にわかなので正直なところ初めて聴く曲もいくつかありましたが、セットの最後を飾った名曲“S.D.I.”までガッツリと楽しませていただきました。
オープニングアクトとして消化してしまうのが惜しいほどの大御所パワー。
LOUDNESSをほぼほぼ知らない…いや、メタル自体をほとんど聴かないホロワーさんも「すごくよかった!」と大絶賛でございました。
さあ、ここからはいよいよガンズ待ちタイム。
2016年のリユニオン後は以前のように開演時間が大きく遅れることはないとわかっているとはいえ、やはりこの時間は緊張いたします。
場内スクリーンに映し出されたアジア・オセアニアツアー用の映像を見ながら、ひたすらに「怖いよー。緊張するよー」しか言わないマシーンと化しておりました。
わたくしがここまで緊張しているのは、ガンズが始まるのをドキドキしながら待っているからだけではありません。
実は今回、わたくしに託された超重要なミッションがあったのです。
事情を簡単にご説明させていただきましょう。
わたくしのホロワーさんにねこさんという天才イラストレーターがいらっしゃいまして、ねこさんが描いたこのイラストがすべての始まりでした。
来日公演から遡ること数ヶ月前、ねこさんがこの超絶にかっこいいイラストをSNSに投稿したところ、なんとアクセルのパーソナル・アシスタントを務めるベータさんから「この絵を購入したい」との連絡があり、本当にお買い上げいただく運びに。
まあ、これだけでもすごいエピソードなのだけれど、話はこれだけでは終わりません。
ガンズの来日公演が決定し、無事にチケット確保に成功したねこさん。
来たるべき来日公演に備え、会場内でステージに向かって掲げるために同じデザインの横断幕を作成しました。
そのことをベータさんに報告すると、なんとなんと「横断幕の現物を譲ってほしい」との驚きのオファーが。
他ならぬベータさんからの頼みにノーとは言えず、会場内で受け渡しをすることになったのです。
そして、その受け渡し役に任命されたのがわたくしでした。
理由はただひとつ。わりと前の方の席を確保できたからであります。
横断幕をベータさんに渡す。
めちゃくちゃシンプルな任務ですが、めちゃくちゃ責任重大。国家機密を受け渡すスパイくらいの緊張感。
失敗したら待っているのは死です。
しかし、ここで大問題発生。
本来であれば最前列の柵に横断幕を設置し、それを目印としてベータさんに来てもらう段取りだったのですが、なんと今回の公演では横断幕の設置がNGとなっていたのです。
まさか「天パのおっさんのところまで来てくれ」とは言えず、完全に万事休す。
万策尽き果てた我々に待ち受ける運命とは……
などと思わせぶりな展開となったところで、中編はここまでとさせていただければと思います。
本当なら前編・後編で終わりにしたかったのですが、今回も余計な脱線話を挟みまくった結果、開演にすらたどり着けずに終わる形となりました。
次回は後編なのでそこでなんとしても終わらせなければなりません。
よろしくお願いいたします。