ゆくガンズくるガンズ - 2002年SUMMER SONICの思い出

ふと気が付けば僕です。

みなさん、酷暑をエンジョイされてますか。

タレントの所ジョージさんのようにならぬよう、しっかりと水分補給をしてまいりましょう。

 

というわけでサ、来ますね。

なにが。

ガンズ・アンド・ローゼズが。

 

6月24日正午、まさかの来日発表にファンは狂喜乱舞。

2017年以来、実に5年10ヶ月ぶりに日本の地を踏むことになるわけです。

なにが。

ガンズ・アンド・ローゼズが。

 

これで9回目の来日になるんですかね。

なにが。

ガンズ・アンド・ローゼズが。

 

このしつこさにうんざりして読み始めた方の約8割がすでに離脱しているのではないかと推測しております。

まあ、もちろんわたくしも行くつもりでおります。

なにに。

ガンズ・アンド・ローゼズに。

 

後追いファンのわたくしですが、幸運なことに何度かガンズのライヴに足を運ぶことができております。

回数で言えば全部で14公演でしょうか。

この機に来日ごとの思い出をランダムに垂れ流していこうかナーと思います。

いわゆるライヴレポではないのでご容赦くださいませ。

 

 

【2002年】

わたくしがガンズファンになったのはアクセル隠遁期。

スラッシュが抜けダフが抜け、バンドとして存在しているのかどうかも怪しかった時期でございます。

 

2001年に復活ライヴを決行したものの、制作中と噂されるアルバム(『Chinese Democracy』)は出る気配もなく、ファンとしてはRock In Rio 3のブートビデオを繰り返し観るだけの日々が続いておりました。

そんななか、突如として発表されたのがSUMMER SONIC 02のヘッドライナー決定の報。

 

死ぬほど驚愕いたしました。そして狂喜いたしました。

レッチリに断られてからのガンズだった、という事実を知ったのは後年の話。

断ってくれてありがとう、レッチリ

 

いやー。あの日はめちゃくちゃ暑かったよね。

マリンスタジアムのスタンドで太陽に炙られながら出演バンドを観ていた記憶がございます。

The Hivesはかっこよかったなー。彼らは本当はインドアステージだったのだけれど、アクセルがHanoi Rocksをインドアに追いやったおかげでアウトドアステージになったんだよね。ありがとう、アクセル!

ちなみに友人のくりこさん(すごい人)が暴れすぎて前歯を欠けさせたのはMurder Dollsの演奏中だったでしょうか。

 

ガンズとは関係無いけどアンドリューW.K.も凄かったナー。

あんなに元気にステージ上を躍動する人はなかなかお目にかかれないよ。彼の心のなかにはテツandトモが棲んでると思う、絶対。

ライヴが終わったあと、司会の人に呼び出されて「アンドリューダンスやってよ!」って無茶ぶりされてて気の毒だったな。

サマソニにはかなりの回数通っているけど、出番が終わって連れ戻された人、いまだにアンドリュー以外見たことないよ。

 

準ヘッドライナーのWeezerが終わったタイミングでグラウンドへ移動したのだけれど(このときはまだスタンドからグラウンドへ直接降りることができた)、そこからの待ち時間が伝説級に長かった。

バケットヘッドがホテルにヌンチャクを忘れてきたのが原因だったそうだけど、あの場にいた誰もがアクセルのせいだと思っていたよね。

 

正直な話、「あ。このまま出てこないパターンもあるな」と覚悟したし、「これがアクセル待ちタイムかー!」と少し感動していたし、色々な感情が渦巻いておりましたよ、マイハートのなかで。

 

もうダメだろうナーと思ったとき、突如として鳴り響いた“Welcome To The Jungle”のイントロ。

いやー。叫んだ。人生であんなに興奮したことはないってくらい興奮した。

気が付いたらもうステージに向かって駆けだしておりましたよ。

チョロQみたいな勢いで走ってた。

 

具体的な演奏内容については触れないけれど、「アクセル・ローズって実在するんだ!」というのが一番の感想。

それまで音源や映像でしか触れることができなかったアクセルが同じ空間で歌い踊っているんですよ、あなた。

“感動”という言葉以上の何かがわたくしの心のなかで情熱のサンバを踊っておりました。

 

2秒ぐらい流れて止まってしまった“Oh My God”のイントロ。ドラムのブレインがこの世の終わりみたいな顔でフリーズしていたけれど、そこに駆け寄って行って「次の曲だ!」みたいな指示を飛ばしたのがベースのトミー・スティンソン。

Rock In Rio 3で“You Could Be Mine”の演奏をバンドが見失ったとき、ブレインに次のパートへ展開するよう指示したのもトミーだった。あれを見て「あ。トミーがバンマスなんだナー」と思ったんだ村です。

 

あとはファン的に美味しかったのは“Riad N' The Bedouins”が聴けたこと。

2009年の東京ドームでは『Chinese Democracy』から13曲が演奏されたのだけれど、唯一披露されなかったのがこの曲だった。

サマソニで聴いていたことで、わたくしは晴れて“チャイデモを全曲ライヴで聴けた人生”になったわけです。ありがとう、サマソニ

 

“November Rain”の演奏中、抱き合いながらうっとりと踊る外国人カップル。

まったく着火しない100円ライターを必死に擦りながらデタラメ英語で“Knockin' On Heaven's Dorr”を大合唱する外国人のお兄さん。

当時まだ“The Blues”という仮タイトルだった“Street Of Dreams”の最後のパートを見事に歌い上げてみせるアクセル。

 

もう20年も前のライヴなのに、数々のエピソードがまるで昨日のことのように脳裏に蘇ってくる鮮烈な一夜でした。

「9年間も来れなくてごめん。次はもっと早く来れるようにするからね」と言っていたアクセル。

以後、本当にその約束を守り続けてくれているのがすごい。えらい。

 

そして、この日のクライマックスは終演後にやってまいりました。

強烈すぎる開演遅延のせいで、帰りの電車は正真正銘の終電ギリギリに。

駅員さんも必死で「切符は買わなくていいよー! 降りた駅で説明してー!」って絶叫してた。

さらに幸運なことにこの日は多摩川の花火大会が開催されていた関係で電車のダイヤが変更になっており、わたくしはなんとか自宅へたどり着くことができました。

サマソニ2002の陰のMVPはあの駅員さんですよ。

あんなに立派な駅員さんなので、今頃はJR東日本の社長になっているはずだと思った。

 

いやー。2002年から2017年まで来日公演の思い出をサクサク書いていくはずだったのに、意外とボリュームが出てしまった。

これは来日公演ごとにわけた方がよさそうなので、今回は2002年の思い出を語る記事にいたしましょう。

次は2007年日本ツアーの思い出でお会いいたしましょう。

はじめての首振りDolls

どうも。僕です。

そうです、呆れるほど僕です。

 

まあ、いつものように書き出しの文章がまるで思い浮かびませんが、どうにか元気にやっております。

もっと気の利いた書き出しにしたいよね。でも思い浮かばないのよね。

気の利いた書き出しの文章を売ってくれるお店があったら利用してしまうな、と思ったけれど、そもそもブログの更新頻度が低いので実際にはそんなに利用しないな、と思い直した。

 

 

ここまで約180文字。

あまりにもどうでもいい話のせいで来訪者の約8割がすでに離脱している可能性があること、しっかりと肝に銘じて生きていきたいと思いました。

そろそろ本題に入りましょうね。刑期とスピーチは短い方がいい、なんてことを言いますからね。言いませんか。

 

 

わたくしのTwitterを見てくださっている方はご存知かもしれませんが、ここ最近ハマっているバンドがおりまして、年甲斐もなくギャンギャン騒いでいて申し訳ございません。

見苦しいアカウントが目に余る場合、Twitterにはミュートやブロックという便利な機能がございますが、一番確実なのはあなたのアカウントを削除してしまうこと。さらにスマホを山奥に埋めたりすると絶対確実です。オススメ!

 

えー。わたくしが夢中になっているバンドは首振りDollsと申しまして、福岡出身のスリーピースバンド。今年で結成10年目になるそうです。

 

 

どうですか。まずルックスが良いのが強い。

グラマラスで怪しげ、ホラー要素もいい感じに和洋折衷。人間椅子ではないけれど、江戸川乱歩的な世界観を感じさせるのも個人的には高く評価したいポイント。

 

数年前から雑誌やネットで名前をよく見かけるようになって、「きっとこのバンドはわたくしの好みだろうナー」と思って音を聴いてみたのだけれど、そのときは何故だかピンとこなくてハマらなかったのよな。

彼らの音が悪いとかそういう問題ではなく、たぶんタイミングの問題だったんだと思う。あるよね、そういうこと。

そんなわけで自分にとっての首振りDollsは、“なんとなく気になりつつも縁の無いバンド”というポジションのまま月日が流れていったわけです。

 

その関係に変化が起こったのは6月初旬のこと。

正確に言えば2022年6月8日のことでございました。(ソースはわたくしのツイート)

 

きっかけとなったのは、首振りDollsのナオさんをシンガーに迎えて制作された“ダスボン”ことThe DUST'N' BONEZの12年ぶりの復活作『Search and Destroy』。

「評判いいし、ちょっと聴いてみるかー」くらいのノリで試聴してみたのだけれど、もうアルバムが終わる頃には「今までちゃんと聴いてなくてすみませんでしたっ!」って泣き土下座してたよね。

あの稀代のロックシンガー、森重樹一の後任という重責を見事に(という言葉では足りないくらい)果たしてみせる歌いっぷりに心底感動いたしました。

 

 

ダスボンでのパフォーマンスにすっかり心奪われてしまったわたくし。

“首振りDollsのナオ”はわたくしのなかで今一番熱いヴォーカリストとなっておりました。

そこであらためて首振りDollsの過去作を聴いてみたのだけれど…

 

 

めちゃいいやん!

本当にあのときに聴いたのと同じバンド!?

 

 

最初に聴いたときの印象はどこへやら、めちゃくちゃ気に入ってしまいました。

もっと早くハマっていれば…とも思うけれど、これはもうタイミングの問題だから仕方ない。あるよね、そういうこと。

数年の月日を経て、首振りDollsは“なんとなく気になりつつも縁の無いバンド”から“今わたくしのなかで熱いバンド”へと出世を果たしたわけであります。

 

しかもタイミングがよすぎることに、6月15日にはニューアルバム『DOLL!DOLL!DOLL!』がリリースされるというじゃありませんか、奥さん。

ていうか、ダスボンの『Search and Destroy』が5月18日リリースで、同じ人が歌ってるアルバムが6月15日リリースってどういう制作スケジュールなんだろう…。

他人事ながら心配になってしまうマイライフです。

 

 

というわけで、渋谷タワレコドまで走って(実際には電車に乗って)買いましたよ。

なにを。

首振りDollsの5thアルバム『DOLL!DOLL!DOLL!』を。

しかも発売日の前日、いわゆるフラゲ日に買いましたよ。

なにを。

首振りDollsの5thアルバム『DOLL!DOLL!DOLL!』を。

 

 

結論から言うと名盤です。

すでにご説明した通り、首振りDollsに関してはわたくしは超にわかファンなので過去作との比較などはできないマイライフなのですが、名盤であることだけは強く強く断言したい。

どれか特定の曲だけをリピートして聴くとか、逆に退屈で飛ばしちゃう曲があるとか、そういうことが一切無い。ただただ最初から最後まで通して聴きたいアルバム。

聴くたびに好きな曲が増えていくっていうのがすごくよかったナー。

なにをもって名盤とするかという定義は難しいけれど、“聴くたびに印象がよくなっていくアルバム”っていうのは結構重要なポイントかもしれない、自分のなかで。

掛け値なしにかっこいいロックアルバムっていうのはこういう作品のことを言うんだろうナーと。

 


www.youtube.com

 

もう曲が本当に粒ぞろいなんですよ、マジで。マブで。

ヘヴィでグルーヴィーな“Walk on the Wild Side”からの“ウォンテッド”でもう完全にノックアウトされたんだ村の住人です。

“ウォンテッド”は昭和歌謡 meets ディスコ meets グラムロックみたいな最高な曲。

この曲をiPodに入れて布教したら1日で何人もファンを増やす自信があるほどのキラーチューンですよ、奥さん。

中盤のユリリガミ風ギターソロからの「ウォーオーオー」コーラスからの「カモン、ジョニー!」の絶叫からのギターソロがかっこよすぎて本当にちんこもげる。ちんこが何本あっても足りないくらいもげる。

 

全曲よすぎて1曲ずつ紹介していくと朝になってしまう勢いよ、マジで。マブで。

続く“スローモーション”なんて王道の名曲で、世が世なら『SLAM DUNK』とかの主題歌になっていてもおかしくないし、今からでもいいからそうなるべきだと思うヒットポテンシャルがある。

まあ、聴いているうちに思い浮かぶのはhide with Spread Beaverだったりするのだけど、hideの曲が何年経っても色褪せないのと同じように、この曲もきっと末永く愛されていくのだろうなと思う。

 

6曲目の“Down”もすごく好きだなあ。

これは彼らのルックスにぴったりな怪しげでダウナーな曲。

決して派手さはないけど中毒性がものすごくて、ソングライティングの上手さに唸らされた。

こういう地味系の曲が実はキラーチューンだった、というのも名盤あるあるなのでは。

 

逆に彼らのルックスからは想像できない歌物ロックチューン“中央線”も珠玉の名曲。

こんな歌心爆発の楽曲もあるのか!と感動いたしました。

素晴らしいギターソロも含めて、曽我部恵一さんの名曲“吉祥寺”を思い起こさせるところがあり、今作のなかでも非常にお気に入りの1曲でございます。

 

そしてそして、今作のハイライトとも言えるのが、ギターのジョニーさん作の“アイラブユー”。

ご本人いわく「僕はめんたいロック出身なので、『お前はビッチだ。酷い女だ!でも愛してるぜ!』という曲にしたかったのに、なぜか感謝ばかりになってしまった」という1曲。

これがめちゃくちゃ良い曲なのよ…。マジで。マブで。

パッと聴きはごく普通のロックンロールなんだけど、聴いてるとなぜか涙腺が緩む。

 

<君の好きなものは僕の好きなもので / これ以上好きになるのは罪なことですか!?>

 

このラインがめちゃくちゃ好きで、もしかしたら首振りDollsのこと、ロックンロールのことを歌っているのかなと思うと、もう泣けてしまうよね。

ていうか、このベタなタイトルでこんな名曲が書けてしまう才能がすごい。

 

そしてそして、わたくしが一番好きなのが最後に収録されている“荊”。

これはもう大名曲でしょう。

ただ、あまりにも赤裸々な曲なので、これだけ単品では聴けないというか、わざわざ選んで聴くのは野暮な気がしてしまう。

ちゃんとアルバムを最後まで通して聴いたときだけ出会うことができる名曲、という立ち位置です、わたくしのなかで。

 

 

百聞は一見に如かずということで、本当に聴いてみて欲しい、首振りDollsの『DOLL!DOLL!DOLL!』。

もしも今もゴールデンタイムに影響力のある歌番組が残っていて、そこに彼らが出演して“ウォンテッド”を披露したとしたら、その翌日にはクラス中が首振りDollsの話題で持ちきりになっていると思う。

そのくらいのパワーがある名盤だと思うので、まずは冒頭数曲だけでも是非。

 

 

上手く説明できないけれど、彼らの音楽からは、自分がロックを好きになって夢中で聴いていた時と同じ匂いがする。

同じようなサウンドじゃなくて“匂い”というのが重要で、これは狙って再現できるものではないので、こういう出会いは大切にしないといけないと思うマイライフです。

嫌いなものは簡単に説明できるのに、本当に好きなものはその核心の部分、それを特別な存在にしている要素を言葉にするのが難しいから不思議よな。

もちろんある程度説明することはできるのだけれど、余すところなく説明するのは不可能で、言葉にならない部分こそが“Something special”なのだろうなと思う。

 

 

まあ、そんなこんなで首振りDollsに心奪われてしまったわたくし。

なんと! レコ発ライヴがあるというじゃありませんか!

6月17日、場所は渋谷のclubasia。近い! 全然行ける!

 

しかし、ダスボンのアルバムを聴いて首振りDollsを見直したのが6月8日。

『DOLL!DOLL!DOLL!』を買って気に入ったのが6月14日。

さすがに10日も経たないうちにワンマンライヴというのは性急…いや、軽薄では…?

おっさんなりに自問自答いたしました。

 

 

【結論】

こういう流れには乗った方がいい。

スピード感大切。

 

 

ええ。ライヴ前日に大人1枚購入いたしました。

clubasiaはパリピの巣窟というイメージで怖かったけれど、あの界隈のライヴハウスには何度も足を運んでいる身。

チーマーに狩られないように姿勢を低くして小走りするのはお手の物でございます。

 

 

んで、迎えたライヴ当日。

密書を運ぶ忍者のステップでclubasia前に到着すると、会場前にはなんと某超大物政治家からのお花が飾られていて驚愕した。

なんなら道行く人も驚愕していた。みんな驚愕していたと思う。

名前を出してしまうとこのブログがポリティカルな雰囲気を纏ってしまう可能性があるので、ここでは名前を伏せることにいたします。

ヒントを出すこともいたしませんのでご了承ください。

某超大物政治家からのお花

 

 

初見も初見、にわかもにわかなのでライヴレポートについては自重いたしますが、もうね…涙が出てしまうくらい素晴らしかった。

猥雑さ、怪しさ、喧しさ、激しさ、優しさ、ロマンティックさ、純粋さ、ロックに必要なものをすべて兼ね備えたライヴだったと思う。

もしもロックの神様が存在するとしたら、首振りDollsは神様的な自信作なのではないかナーと思ったりもした。

MCでナオさんが言及していた武道館、絶対にたどり着いて欲しい。

 

 

ちなみに彼らのライヴのエンディングSE(って言うのかな?)はKISSの“God Gave Rock 'N' Roll to You II”。

直訳すれば「神は君たちにロックンロールを与えた」。

それは祝福であると同時に、ロックという悪魔と死ぬまで踊り続けなければいけない一種の呪いでもあるのではないかナー。

同曲にはこんな歌詞がある。

英検87級とも揶揄されるわたくしの英語力なので意訳も意訳だけれど、ちょっとだけご紹介したい。

 

よく聞きなさいよ

お前さんがシンガーやギタリストになりたいのなら

とにかく額に汗して練習しなさい

さもなくば成功などとても望めやしないよ

今さら9時5時の仕事をしようったってもう遅すぎるしね

 

奥田民生さん風に言うなら「雲の形をまにうけてしまった」とでも言うのだろうか。

形のとても曖昧なもの、それは夢と言い換えてもいいのかもしれないけれど、それを求めて悪魔と踊り続けるDolls3人組。

結成10年目での出会いは少々遅すぎる感はあるけれど、これからめちゃくちゃ応援していきたいと思ったマイライフです。

 

今回も特にオチはございませんが、ひとつだけ言うならば、首振りDollsのライヴは綺麗なお客さんが多いということだけは声を大にして世の中に伝えたい。

綺麗なお客さんが多いのはロックンロールにとってはとても良いこと。

では、またどこかでお会いいたしましょう。

はじめてのVanishing

どうも。僕です。

この挨拶はトッド・ラングレンの名曲“Hello It's Me”のオマージュなのだけれど、誰も何も言ってくれないので寂しいです。

どのくらい寂しいかと言ったら、ひとりでライヴを観に行って、開演までずっと前の人のティーシャーツのバックプリントを読んでいる時と同じくらい寂しいです。

 

まあ、そんなことはどうでもいい。

さっきからずっとトイレに行きたくて膀胱も限界に近付いておりますので、今日はさっさと本題に入りましょうかね。

 

先週金曜日、つまり2022年5月27日、名古屋のスリーピース・バンドVanishingの東京初ワンマンライヴを観てまいりました。

会場は下北沢CLUB Que。

ファーストキッチンサイゼリヤでお馴染みのQueやね。

観に行くことにしたきっかけは、音楽ライター・増田勇一さんの下記のツイート。

 

 

前々から気になっていたバンドで、近々東京でワンマンをやることも知っていたのだけれど、増田さんのツイートを見て「あ。今日だったんだ」と気付いた次第。

台風ばりの大雨が午前中で降りやんだこともあり、同日券で潜り込むことにいたしましたよ、あたしゃ。

 

とはいえ、ただ気になっていただけで音源も何も持っていない状態。

その時点でわたくしがVanishingについて知っていたことといえば、

 

 

  ・名古屋のスリーピース

  ・世界最大のメタルフェスWACKEN OPEN AIRに日本代表として出演

  ・出囃子がMotörhead

 

 

くらいなもんで、ほぼ予備知識ゼロのままでライヴに臨んだわけです。

“なんか気になる”という自分の直感が正しいものだったのかを確認しに行ったと言ってもいいかもしれません。

 

まあ、Motörheadの“Damage Case”を出囃子に使用しているバンドが中途半端なライヴをやるわけがないし、Vanishing推しのフォロワーさんたちの熱狂具合をTwitter上でたびたび目撃しているので、きっと良いものが観られるんだろうなとは思ってました。

 

あ、ここまで読んだ方は薄々お気付きかもしれませんが、なんせVanishingに関しての知識が皆無なもんで、いわゆるライヴレポートみたいなブログではございません。

詳細かつ熱いライヴレポートに関しては、熱心なファンの方が書かれるであろうブログをご参照いただけると幸いです。よろしく哀愁です。

 

 

んで、結論から言うとですね、

 

 

わたくし、Vanishingを好きになってしまいました!

 

 

いやー。YouTubeでちょっと観たライヴ映像の100倍かっこいいじゃないの。

うるさい音楽を聴いて「うるせー!最高!」ってなりたい時に観るべきバンドですよ、彼らは。

ゆるゆると回していくMCタイムを別にしたら90分間ずっとうるさかった。

うるさい!でも好き!ってなってた、俺の心の中の女子が。

ルックスもステージ映えするし、好きにならずにいられない、I Can't Help Falling In Loveですよ、ええ。

 

わたくし、あまり長いMCが好きではなくて「ごちゃごちゃうるせーな。曲やれよ、曲」と心の中で毒づいてしまうことも多いのだけれど、Vanishingの3人の人柄のせいなのか、MCタイムも全然マイナスポイントにならなかったナー。

 

ていうか、ずっと応援してくれたファン(つまりわたくしのことではない)たちに対して、「Vanishingをかっこいいと思ってくれて、ライヴに来てくれる頭のおかしい(と思われている)お前らが本当は正しかったってこと、俺たちが証明するから!」なんて言葉、初めて観に来た身であっても感動してしまうやん。

 

演者の気持ちが熱くなればなるほど客席が冷めるというパターンは結構あるけれど、あのMCはあそこにいたすべての人の心に響いたんじゃないかなと思う。

 

そんな彼らの夢は日本武道館

夢への第一歩(なのかな?)として、年末押し迫る12月29日には名古屋CLUB QUATTROでのワンマンライヴも発表されました。

地元・名古屋での動員力を知らないのでアレだけれど、1,000人以下のクラブ公演とはいえ、今の彼らにとってはかなりのチャレンジなのではないかと思う。

 

曲がいい、演奏もいい、ルックスもいい、そんなバンドが自身のYouTubeで「売れないバンドの〇〇」という自虐的なタイトルの動画を上げなければいけない状況が正直もどかしい。

コロナ禍でライヴ活動が2019年以前のようには展開できなかった影響もあるとは思うけれど、WACKEN出場などの実績と実力を考えたら、もっともっと上のステップに到達していてもいいのではないかナーと。

 

にわかファンが意見するのも恐縮ですが、V系ファン、パンクファン、メタルファンのちょうど狭間にポテンと落ちてしまっているイメージ。

多くの人が「すごい気になるバンドだけど、たぶんあっちの界隈なんだよナー」と横目で見てしまっているのでは。

メタラーとパンクスの壁をぶち破ったMotörheadを出囃子にしているバンドなので、そこの境界線をぶち壊すことができれば一気に伸びる気がしました。

 

そのためには各界隈の住人が「いやー。実はずっと気になってまして…」と少し照れ臭そうにライヴに足を運んでしまうような完全無欠のキラーチューンがバーン!ビャーン!と出てくれたらいいなと思ったマイライフです。

 


(個人的にはこの曲とかめちゃ好きで、すでにキラーチューンやん、と思いました)

 

まあ、何が言いたいかと言えば「応援したいバンドが増えました」ってことですよ。

終演後の挨拶タイムでヴォーカルのTomokiさんがエモくなりすぎて涙していたけれど、いつの日か武道館のステージで「CLUB Queワンマンで感涙するTomoki」って映像出されていじられるような存在になって欲しい。

 

今回のブログも特にオチはございません。

オチが思いつかないようなつまらない人間に成り下がってしまいますたね。つらい。

行きはよいよい 帰りは怖い

どうも。2022年最初の僕です。

ブログを更新したいという気持ちだけは持っていた僕です。

“更新したい”と“更新する”の間に流れる深くて広い川に翻弄されておりました。

 

まあ、そんな戯言はどうでもいい。

今日はですね、映画の話をしていきたいと思います。

みなさん知ってますか、映画。

ムーヴィーですよ、ムーヴィー。

 

 

えー。今回ご紹介するのはですね、2015年公開の大ヒット映画マッドマックス 怒りのデス・ロードでございます。

劇場に10回以上足を運ぶキチガイ 熱狂的なファンを生み出した傑作ヴァイオレンス・アクション映画ですよ。

ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

 


www.youtube.com

(世界観のヤバさがひしひしと伝わってくる予告編)

 

なんで今さらこの映画を…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは未見の方のためにストーリーを紹介させてください。

ここから先はマッドマックス 怒りのデス・ロード』のネタバレが含まれますので、これから観る予定の方、観る予定はないがネタバレを踏みたくないという方、このブログ自体を読む気が失せてしまったという方は、とっとと離脱してタレントのヒロミさんのWikipediaなどを読みふけってください。

よろしくお願いします。

 

 

では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のストーリーをネタバレありでご紹介していきましょう。

細かい設定などを含め、うろ覚え or まったく覚えていない箇所が多々あるかと思いますが、素人のおっさんのブログなのでどうかご容赦ください。

ざっくりした流れを把握していただければ、今回はそれだけで結構でございます。

 

 

※ ネタバレを踏みたくない人はこれが最後のチャンス! タレントのヒロミさんのWikipediaへ飛ぼう!

ja.wikipedia.org


 

 

 

 

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物語の舞台は核戦争によって荒廃した近未来。

生き残った人間たちは環境汚染を免れた土地に逃れ、限られた資源を分け合い、時に奪い合いながら生活していた。

そう。まさに漫画『北斗の拳』の世界である。YOUはSHOCKである。

「えー。この技は北斗百烈拳と言いまして…いや、大体でいいんだよ。誰も数えてないんだから」の世界である。

 

主人公のマックス(だから『マッドマックス』なんだね!)がたどり着いたのは、イモータン・ジョーという独裁者が支配する土地だった。

見るからに悪役顔のイモータン・ジョーは、その土地における水の権利を独占しており、そこに住む人々は生存に必要不可欠な水を得るために彼に従わざるを得ない状況。

たぶん住民たちも「水分は大切だよナー。タレントの所ジョージさんもそう言ってた」などと囁き合いながらイモータン・ジョーに従うことを決めたんだと思う。

 


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(この人がイモータン・ジョー。IRON MAIDENのジャケットに出てきそうな人だね!)

 

しかし、そんな絶対服従の状況に待ったをかけたのが、よそ者であるマックスだった。

ここ以外にも水が豊富な土地があるらしいという情報を入手し、メンタルが完全にお昼休みはウキウキウォッチングになってしまったマックスとその仲間たちは、「そんな場所があるなら早く言ってヨー」などと軽口を叩きながらまだ見ぬ楽園へ向かって出発したのであった。

 

イモータン・ジョーが放った追っ手を巧みに撃退し、ついに目指す場所へたどり着いたマックス一味。

しかし、彼らが見たのは、環境汚染が進んで死の土地となった“元・楽園”であった。

普通だったら「いやいやいや。行く前に調べるべきでしょ。現状を確認もせずに出て来るのはマジ無能だわー」などと胃が痛くなるような嫌味を言われても不思議ではない大失態。

さらに誰かが現地の写真を「マジ時間返して欲しい」などというコメント共にインスタにアップして、チームの空気が最悪になったとしても全然おかしくない事態ですよ。

 

そんな仲間割れの危機を救ったのが、マックスのPMA(Positive Mental Attitude)。

よく考えたらイモータン・ジョーをぶん殴って水の権利を奪っちゃえば万事オーライじゃね?という安直な 根本的な解決案を思い付くわけです。

一時は絶望のどん底に突き落とされたマックス一味でしたが、これまで圧政により住人たちを苦しめてきたイモータン・ジョーに暴力を振るうというスカッとして楽しげな 目的が出来たことで再び一致団結。

「やるっきゃない!」とメンタルを土井たか子(RIP)にセッティングして来た道を引き返して行くのでした。

 

その後、イモータン軍団の猛攻やら仲間の死やらを乗り越え、見事にイモータン・ジョーの排除に成功。

手に入れた水をがぶ飲みしながら「最後はやっぱりパワーだよネ」という感じでエンディングを迎えたのであった。(この辺はかなり記憶が曖昧です)

 

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まあ、本当にざっくり説明するとこんな感じなんですよ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』という映画は。

観た人には完全に納得していただける説明だと思うし、みんなもそう思っていると思う。

 

どこで読んだのか失念してしまったのですが、同作のストーリー展開を評したフレーズが非常に印象的で、すべてを完璧に言い表していると心底感服したので、それをここでご紹介いたしましょう。

2015年の大ヒット映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は

 

 

行って戻って来ただけ

 

 

 

そうなんだよね。行って戻って来ただけなんだよ。

Uターン映画ですよ、端的に言ってしまえば。

 

じゃあ、行く前と戻って来た時では何が変わっているのか?

それは過酷な現実に向き合うための覚悟の有無。

 

そう、これは覚悟を獲得するまでの過程を描いた作品なんですよ。

 

さあ、ここらで僕の好きな音楽話を絡めていきましょうか。

この作品を観て僕の脳裏をよぎったのは、Guns N' Rosesの名曲“Paradise City”でした。

 


www.youtube.com

(エネルギー爆発のライヴシーンが眩しい“Paradise City”のMV)

 

ハードロック史…いや、ロック史に燦然と輝く大金字塔アルバム『Appetite For Destruction』(1987年作)。

同作のハイライトのひとつとなる“Paradise City”では、楽園を思わせるおおらかなメロディに乗せてこんな歌詞が歌われている。

 

Take me down to the paradise city

where the grass is green and the girls are pretty

 

さて、これを英検準43級などと揶揄される英語力を持つ僕が直訳するとこんな感じになるでしょうか。

 

パラダイス・シティへ連れて行ってくれ

芝生は青く、可愛い女の子たちがいるところへ

 

まあ、なんていうか能天気ですよね。

きっと太陽も遠慮なく照り付けていて、みんなコカコーラか何か、場合によってはジョルトコーラなどを片手に楽しそうに街をぶらついている光景が浮かんでまいります。

インディアナという田舎街出身のアクセル・ローズ(Guns N' Rosesのヴォーカリスト)にとっては、バンドの活動拠点であるカリフォルニア州こそが憧れのパラダイス・シティだったのではないかナーとも思ったりもしました。

 

しかし、そんな牧歌的な雰囲気もヴァースに突入した途端に一変。

少しの油断が命取りにもなりかねない過酷なストリートで生きる現実が生々しく歌われるのです。

まさに理想と現実。

 

パラダイス・シティなど存在しないことをアクセルはどこかの時点で知ってしまったのでしょう。

この曲の歌詞を書いた時、アクセルはおそらく24歳くらい。

マッドマックス 怒りのデス・ロード』のストーリーになぞらえて言うならば、アクセルはその若さにしてすでに“行って戻って来た人”だったのです。

その根拠となるのは、とあるライヴで“Paradise City”を演奏する前にアクセルが発した言葉。

 

 

これは“Paradise City”って曲だ。

そんな場所はどこにもないんだけどな。

 

 

決定的なネタバレとも言える重要な告白。

おそらくアクセルがこんなことを言ったのは後にも先にも一度だけなのではないかナーと思う。

(などと書いておきながら結構定番の曲紹介だったら恥ずかしいので、その時はこっそりDMなどで教えてください)

 

 

ベーシストのダフ・マッケイガンの自伝によれば、“Paradise City”が楽曲としてほぼまとまったのは1985年6月の「ヘル・ツアー」の直前。

何かのインタビューで「ツアー中の車内で書いた」という発言もあったはずなので、「ヘル・ツアー」の道中で完成を見たと考えてもいいのではないかと思っております。

 

このツアーはガンズにとって初めてのツアーで、出発して早々に車が故障。ヒッチハイクで最終公演地のシアトルへたどり着き、結局その1公演しかおこなわれなかったという不運のツアーとして知られているもの。

LAまでの帰路も猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイクばりの過酷さで、その危機を乗り越えたことによってバンドの結束が強くなったとか。

 

勘の鋭い方はすでにお気付きかもしれませんが、「ヘル・ツアー」にもある意味では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で見られた“行って戻って来ただけ”の図式が当てはまるんです。

これは単なる偶然の一致でしょうか。(都市伝説を紹介する芸人風に)

 

さらに面白いのは“Paradise City”のイントロのコード進行。

ここで弾かれているコードは「G→C→F→C→G」(ガンズは半音下げチューニングなので、実際に鳴っている音は半音下? 知らんけど)となっています。

そう、Gのコードから始まった曲はCを経過してFへ到達、そこからCに向かって引き返し、スタート地点であるGに戻る進行なんです。

これは完全に“行って戻って来ただけ”じゃありませんか、奥さん。

 

このブログを書こうと思ったきっかけは、このコード進行に気付いたことだったので、「あ。こういうコード進行は当たり前だから」などと言われてしまうと非常につらい。

もし仮にそうだったとしても、音楽に詳しい方、どうか心の中だけに留めておいてください。

留めておいてくれたらビールの1杯くらいはおごります。

 

 

まあ、僕がみなさんに伝えたいこと、それは「夢破れたところで本番スタートだよ」ってことですよ。

良い事言いましたね。手帳にメモっておいてください。

 

 

あ。そういえば2022年2月6日にアクセル・ローズが60歳の誕生日を迎えましたね。

あのアクセルが還暦ですよ、還暦。信じられん。

なんでこの人にとって世界はこんなに生きづらいんだろう、と心配した時期もありましたが、最近は「これが本当にアクセルなん?」と思うくらい笑顔が多くて嬉しい限り。

 

せっかくなのでこの場を借りてアクセルにお祝いとお礼を言っておきましょうかね。

まあ、この場を借りようがどの場を借りようが、アクセル本人が読まないことには変わりがないんですけどね。

 

アクセル・ローズさん、還暦おめでとうございます。

僕が何よりもあなたに感謝したいのは、ガンズファンになった日からずっと僕にとって意味がある存在で居続けてくれたこと。

あなたの言動すべてが賛同できるものだったとは言わないけれど、ダサいもの、意味のないものに成り下がらないでくれて本当にありがとうございます。

これからも僕にとって意味のある存在で居続けてくれたら嬉しいし、あなたの健康と幸せを心より願っております。

(新作と来日もあったらさらに嬉しいです)

 

 

というわけで、今回のブログはこれにて終了でございます。

世界中が不穏な空気に包まれている今日この頃、また更新できる日がやってきますように。

仕事が出来ない人がいるんですよ

どうも。僕です。

前回のオートミールの記事がたくさん読まれた僕です。

数日間ガ—ッと読まれてその後すぐに元の過疎ブログに戻った僕です。

 

sasayaki-okami.hatenablog.com

(2日間でたくさん読まれたオートミールのブログ。すごくたくさん読まれたので「たくさん読まれたナー」と言いました)

 

そんなナチュラル派ブロガーのわたくしですが、今回のテーマはオートミールではございません。

今回はですね、ファッションですよ、ファッション。

そう、服飾系です。東京モード学園です。

辛口ピーコのファッションチェックのメンタルでやっていきたいナーと思っております。

 

 

ここまで読んで8割くらいの人は「あ、今回オートミールじゃねーのか。パチンコ行って来よ」と離脱をしたと思いますので、ここからは残ってくださった2割の方に向けてお送りいたします。

残った2割の方が1割に、さらに減って0.1割などにならないように心を込めて、from the bottom of my heartの精神でお送りしていきます。

 

本日2021年9月22日、一部ファンの間で話題となったのがこちらのアイテム。

現在北米ツアー中の我らがGuns N' Rosesが同日に開催されるミネソタ州セントポール公演のために制作したご当地ティーシャーツでございます。

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(めちゃ可愛いミネソタ公演ティーシャーツ)

そうです、あの世界一有名な某犬をモチーフにしたデザインでございます。

なんで某犬なのかナー?と思って調べたところ、ミネソタ州セントポールは某犬の作者の出身地とのこと。

今回のツアーのご当地ティーシャーツは映画モチーフの物が多く、これまでは華麗にスルーを続けていたマイライフですが、この某犬ティーシャーツは起床即購入でございました。(ガンズ公式からのお知らせが届いたのが就寝中だったので)

 

これまでのご当地ティーシャーツの大半は「うわ、ダサくね?」と本音が漏れてしまうダサT揃い。

ガンズ公式からメールが送られてきた瞬間に脊髄反射的に購入してしまう一部の気の毒なキチガイ 熱心なマニア以外は見向きもしない代物でした。

しかし、今回はデザインが発表された瞬間からTwitterが蜂の巣をつついたような大騒ぎに。

 

いやー。みんな買ったね。買いに買ったね。

オイルショック時のトイレットペーパーかっつーくらい買ってた。

ガンズに興味が無い某犬ファンまで買ってた。

わたくしも念のために2枚買いました。

自分で1枚買った後に「やはりもう1枚買わないと危ないのでは…?」と思い、これから購入する友達に「すんません。1枚一緒にいいすか?」と頼んでしまいました。

そのくらいしないと一生、いや生まれ変わっても来世で後悔するレベルの神デザイン。

 

某犬ティーシャーツの売れ行きに気を良くしたわけではないだろうけど、セントポール公演はアクセル・ローズが絶好調。

シカゴ公演では食中毒疑いで絶不調だったアクセルだけど、セントポールでは今ツアーどころかここ数年で一番では?というレベルの絶唱を披露してくれました。

“Don' Cry”の歌いっぷりなんて完璧すぎて鳥肌が立ちましたよ、あたしゃ。

ご当地ティーシャーツの売れ行きとアクセルの調子が連動している可能性もゼロではないので、今後も馬鹿売れしそうなティーシャーツを作って欲しい次第であります。

 

 

まあ、そんな具合でファンに大喜びで迎えられた某犬ティーシャーツ。

それに先立つこと4日、「いや、さすがにこれはダメでしょう」と真顔で言わざるを得ないグッズが世に出ていました。

それがこちら。

 

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(ちょっとどうかしてるUse Your Illusion30周年グッズ)


えっと…事情に詳しくない方にご説明しますと、Guns N' Rosesの2ndアルバム『Use Your Illusion』が9月17日にリリース30周年を迎えたんです。

まあ、それに合わせてリマスター盤でも発売されればベストなんですが、ガンズはそういうところに疎いというか、ちょっと商売が下手糞なバンドなもんで、まあその代わりみたいな感じで記念グッズの発売がアナウンスされたわけです。

それが上の写真(ごく一部です)なんですけど…

 

ひと目見るなり絶句したよね。目を伏せて、スマホも伏せたよね。

ビートたけしが『スーパージョッキー』の司会やってた時に着るやつじゃねーか」って少し大きめの声出たよね。

自分の人生の中で大切な位置を占める大好きなアルバムの30周年を祝おうという意思がものの見事に霧散しました。かなしい。

 

さっきも言いましたけど、ガンズが商売下手なバンドだってことは十分承知してるんですよ、わたくしも。

メタリカあたりと比べると大人と子供っていうか、ファンの喜ばせ方が絶望的に下手だなって常々思ってました。

でも、そういう不器用なところもガンズらしくていいよね、と前向きに考えてるようにしておりました。

 

だけど、さすがに今回のはダメだ。

「うわ。いらねー」ではなく真剣に「これは作って欲しくなかった」レベルのダメさ。

まあ、デザインに関しては人それぞれ好みがあるので、「うわ。これめちゃかっこいいやん。素敵やん」起床即購入された方もいたと思います。それを否定するつもりは1ミリたりともございません。

ただ、個人的には“愛がなさすぎる”と感じてしまったのが正直なところ。

 

ガンズがなんでこんなに商売が下手かというと、マネジメント会社が本当に素人だからなんですよね。

ちょっとややこしいので具体的な経緯は省きますが、

 

 

アクセル・ローズの元カノが雇ってたベビーシッターのブラジル人女性とその息子

 

 

がGuns N' Rosesという世界的なビッグバンドのマネジメントを担当しております。ド素人ですよ。

意味わからんでしょう。わたくしも書いてて意味わからん。

言ってみれば素人がF1マシンのハンドルを握るようなもんですから、まともに運転なんて出来るわけがないんです。

あまりにピント外れな商売の数々に我々ファンも辟易しておりまして、つまらない商品が出るたびに地面に伏せて「ブラジルの人ー!聴こえますかー!」と叫ぶのにも疲れてきました。

実務面に関しては経験豊富なマネジメント会社に任せて欲しいと強く強く願っております。

 

 

そんな感じでマネジメントチームへの不満が募っている今日この頃。

Twitterでフォロワーさんとやり取りをしている中で急に思い出したエピソードがあったのでご紹介いたします。

 

 

ガンズのマネジメントチームは公式ファンクラブNightrainを運営しているのですが、発足直後からいきなり不評だったんですよね。

「会員になると特製ティーシャーツをあげるよ」みたいな謳い文句で会員を集めていたNightrain。

わたくしはファンクラブにあまり興味が無かったのでスルーしていたのですが(現在は入会済)、どんなデザインのティーシャーツが配布されるのかは気になるところだったので、そのあたりの情報は小まめに追っておりました。

 

そんなある日、ガンズのマネジメントチームから会員に向けて「もうすぐ発送するよ!」というメッセージと共に発送準備中の様子を収めた写真が公開されました。

どれどれ、どんな特製ティーシャーツが…?と写真を確認して唖然、絶句、絶望。

 

 

これ、普通のアペタイトティーシャツじゃん!

 

 

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(名盤『Appetite For Destruction』のアートワーク)

 

事情に詳しくない方にご説明しますと、これはGuns N' Rosesのデビューアルバム『Appetite For Destruction』のアートワークに使用されているもので、ガンズ関連では一番ありふれたもののひとつ。

ファンクラブに入るほどの熱心なファンであれば、このデザインのティーシャーツを数枚は持っていることでしょう。正直どこでも買えるアイテムです。

他のアーティストで例えるならば、「会員には特製タオルを進呈!」という謳い文句に惹かれて矢沢永吉ファンクラブに入ってみたら、「E.YAZAWA」と書かれた一番オーソドックスなタオルが送られてきたようなもの。

Ha~Haとか言いながら真上にタオル投げてる場合じゃない。

 

この詐欺まがいの行為にはファン達も激怒。

マネジメントには抗議の声が殺到しました。

そのうちのひとつがあまりにも素晴らしかったのでこの場を借りてご紹介しましょう。

 

 

 

俺の家にそれを送ったらお前は死ぬ

 

 

 

まさかの死亡フラグ宣言。

気の毒だナーと思いつつ、めちゃくちゃ笑いました。

だって、世界トップクラスのバンドがファンに「それ送ってきたらぶっ殺す」なんて言われることある?

他のバンドじゃ考えられないでしょう。

 

会員からの抗議殺到でアペタイトティーシャーツ発送プランは頓挫したものだと思っていたのですが、なんと音楽ライター・増田勇一さんを筆頭に数名のフォロワーさんが同ティーシャーツを受け取っていたことが判明。

あの非難の声の中、ちゃっかり発送してたんかーい!

失礼ながらめちゃくちゃ笑ってしまいました。

 

 

まあ、そういうわけで今後も珍プレーが続出しそうなGuns N' Rosesマネジメントチーム。

「これまでの失策を帳消しにする大ホームランお願いします」と願いつつ、これからも温かく見守っていきたいですね。

(売れ残ったUse Your Illusion30周年グッズを来年のファンクラブ特典に流用したら許さない)

おっさんが軽い気持ちでオートミール生活を始めたら大変なことになった件について

どうも僕です。

ブログを更新しないことにかけては右に出る者がいない僕です。

大変という言葉では生ぬるい今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

いやー。どうですか、みなさん。

コロナ肥りしてますか。

 

一時期はあちこちで目にしていた「コロナ肥り」なるワード。

いつの間にか見かけなくなったと思うのは僕だけでしょうか。

「まだまだ見かけるじゃねーか、バーロー」と思った方。

その言葉はあなたの胸の中だけにしまっておいてください。

 

まあ、僕もですね、ご多分に漏れずガッツリとしたわけですよ。

なにを。コロナ肥りを。

 

多少体重が増えた、などというライトなものではなく、自分史上最高の体重を記録したよね。

力士だったら「身体が大きくなったな」と師匠に褒められるレベル。

新日本プロレスの練習生だったら「そろそろあいつも…」とデビューの話が持ち上がるレベル。

 

残念なのは、僕が力士でもなければ新日本プロレスの練習生でもないということ。

 2019年には酒量を減らしていい感じの肉体を手に入れたマイライフでしたが、その努力もあっさりと水泡に帰しまして、Sサイズのバンドティーシャーツなどもメキメキときつくなっていく有様。

 

単なるコロナ肥りのおっさんがピチピチのティーシャーツを着てそこに佇んでいるわけです。

(いい感じの肉体を手に入れた話については下記ブログをご参照ください)

sasayaki-okami.hatenablog.com

 

そんなわけで「どげんかせんといかん」(By 東国原英夫氏)と思ったわけですよ、僕なりに。

この夏に向けてティーシャーツをゆったりと着られる身体を手に入れたいな、とおぼろげに考えたわけです。

 

それがちょうど今年のゴールデンウィークの話。

もっと正確に言えば、2021年5月6日の話なわけです。

 

まあ、減量をする時にまず見直すのは食生活。

単純に“食べる量をめちゃ減らす”という方法は肉体的にも精神的にもつらいし、仕事に身が入らなくなりそうなので即座に却下。

とりあえず大好きな白米から距離を置いてみようということにいたしました。

 

白米を何か別の食材に置き換えてみようと考えた時、わたくしの頭に浮かんだのがTwitterなどで見かけたオートミールなるアイテム。

知ってますか、オートミール

 

オーツ麦という穀物を原料とする食材で、食物繊維が豊富、白米と比較して低カロリー・低糖質なのが大きなメリット。

値段もそれほど高くないので、とりあえず購入して何日か試してみることにいたしました。

もしも口に合わなければ別の食材に変更すればいい、くらいの軽い気持ちで。

 

調理前の見た目はこんな感じ。

まあ、穀物ですよね。家畜のエサ感が漂っているのは否めません。

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オートミールさんのビフォー)



んで、水を加えて電子レンジでチャーンするとこんな感じに。

まあ、お粥とか雑炊ですよね。病人を看病している感が醸し出されているのは否めない。

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オートミールさんのアフター)

肝心の味ですが、普通のお粥って感じ。

不味くもないけど美味しくもない。

 

ここにですね、好きな物を自由にトッピングしていくわけです。

基本的にはお粥なので、お粥に合う食材なら何でも合います。

キムチや塩辛、鮭フレークに納豆、お茶漬けの素に卵スープの素。

とにかく飽きないように味変していけば毎日続けていくことは難しくありませんでした。

 

僕はお粥がそれほど好きではないので、メーカー推奨の水分量よりもかなり少ない量で調理をしております。

「べちゃっとしていて嫌だな…」と感じた方は、好みの固さになるように水分量を調整してみるのがいいかもしれません。

 

シリアル感覚で牛乳を入れたりする食べ方もあるようですが、そちらは投入する食材のバリエーションがあまり浮かばなかったのでいまだに試しておりません。

良きレシピがあればこっそりと教えてください。

 

 

コロナ肥りのおっさんが毎日せっせと食べ続けたオートミール

みなさんが気になるのはその効果のほどですよね。

 

結論から言ってしまいますが、めっちゃ痩せました。

おかげさまで無事に夏を迎えることができました。

ピチピチティーシャーツのおっさんを葬り去ることができました。

 

【成果】

10キロ減(3ヶ月弱)

 

いやー。こんなに楽に体重が落ちてしまうなんて驚きですよ。

怪しいおじさんに「痩せる薬があるよ」なんて言われても買う必要はありません。

中華圏のおみやげ屋さんで売っている「痩せる石鹸」なんて買う必要はありません。

 

しかも嬉しい副産物もありました。

なんと肌の調子もめちゃくちゃよくなって、本当にすべっすべですよ。

みんなに触らせて回りたいくらいの。

 

ただ、ひとつだけ残念なのは、すべすべ肌のおっさんの存在価値が極めて低いことでしょうか。

仕方ないのでひとりでハトムギ化粧水などを塗りたくりながら悦に入っております。

 

僕はあまり効果が実感できませんでしたが、便秘解消などにも効果的だそうです。

便秘に悩んでいる方は、そのあたりの効果を期待してオートミール生活を始めてみてもいいのではないでしょうか。

 

「必ず痩せる!」などと豪語するつもりはありませんが、以上が嘘偽りのない僕のオートミール生活の成果でございます。

もしも興味があれば是非トライしてみてください。

 

 

今回のブログ、残念ながらオチはございません。

オチだけを期待して読み進めてくださった方がいたら心よりお詫びいたします。

(「なんでオチがないんだ!死ね!」的な誹謗中傷には断固として戦います)

 

こんなご時世ですが、みなさんどうかご無事でお過ごしください。

本当にオチはないのでこの辺で失礼いたします。(本当にないんです)

Sweet Child O' Mine

人間が暮らす地上のはるかはるか上空。

 

ここは天国と呼ばれる場所。

 

これから人間の子供として地上に向かう天使たちに神様が必ず尋ねることがひとつある。

 

「人間として地上で快適に過ごせるように何かひとつ能力を授けてやろう。ひとつだけだから慎重に選びなさい。お前はどんな力が欲しいのだ?」

 

ある者は明晰な頭脳を、またある者は強靭な肉体を授けられ、天使たちは地上へと旅立っていく。

 

当然ながら、地上に向かう天使がいる一方、天国に戻ってくる天使もいる。

 

この日も地上での役割を終え、約半世紀ぶりに天国へと戻ってきたひとりの天使がいた。

 

ここからは神様と天使の会話をご紹介しよう。

 

天使「神様、お久しぶりでございます。ただいま戻ってまいりました。今回は面白おかしく過ごすことができました」

 

神様「ごくろうだった。それにしても…お前は地上で何をやってきたのだ? 昨日からわしは人間たちからの苦情処理で大わらわだ。彼らはどうやらお前がこちらに戻ってくるのが相当に気に入らないらしい」

 

天使「へへへ。ご面倒おかけします」

 

神様「これほどまでに人間たちに愛されるとは…。地上に向かう前、お前はわしにどんな能力を願ったのだ?」

 

天使「神様、わたしはね、「誰よりもでっかいハートをください」って言っただけですよ」

 

神様「やれやれ…わしとしたことが少しばかりでっかく作り過ぎてしまったようだな…」